270)剣山 1955m: 2002年6月1日   日本三百名山に戻る
 剣山(つるぎさん)は徳島県三好市東祖谷、美馬市木屋平、那賀郡那賀町木沢の間に位置する標高1,955mの山で、徳島県の最高峰である。日本百名山の一つに選定され、徳島県では県のシンボルとされている。別名太郎笈(たろうぎゅう)と呼ばれ、南西側の次郎笈と対峙する。剣山は千数百メートルの山々が連なる四国山地の東部にあり、同じく四国山地西部の石鎚山に次いで、近畿以西の西日本では2番目の高峰である。山頂には一等三角点「剣山」が設置されている。山名の由来は安徳天皇ゆかりの剣にちなむとされるが、頂上直下にある大剣神社の剣岩が由来とする説もある。正しくは「つるぎさん」と読むが、徳島県を中心に「けんざん」と呼ぶ人が多く、呼び名についての論争があった。1963年、徳島県は「つるぎさん」として統一することを決め、剣山の近隣自治体の名前は「つるぎ町」であるなど、公式には「つるぎ」で統一された。一帯は剣山国定公園に指定されていて、剣山系は徳島県観光協会と徳島新聞社によりとくしま88景にも選定されている。また、山頂付近の剣山御神水は環境省により名水百選に選定されているほか、山麓の森林は林野庁により剣山水源の森として水源の森百選に選定されている。修験道の山として古くから知られ、山頂近くには「行場」と呼ばれる修行用の難所がある。山岳信仰の対象とされ、剣神社、大剣神社、龍光寺、円福寺などがある。冬期を除き登山口の見ノ越駅(標高1420m)から登山道中央付近の西島駅(標高1750m)までの全長830mを15分で結ぶ登山リフトが運行されていて、日本百名山の中では筑波山や伊吹山、大台ヶ原山と並び、最も登りやすい山のひとつである。「平家の馬場」と呼ばれる山頂は、ミヤマクマザサを中心とする平坦な草原となっており、平坦であるために登山者に踏み荒らされ裸地化が著しかった。そのため1974年にはロープで登山道以外を立ち入り禁止にする措置を執った。1993年から「平家の馬場」の登山道に木道を設置する工事が進められ、2004年に山頂三角点周辺が木道化したことにより、ほぼ全てが木道になった。標高が高いため、山頂近辺には温帯上部の針葉樹林の要素が見られる。山頂付近にはコメツガ、ウラジロモミのほか、固有種のシコクシラベが生育しており、一部は林野庁により鎗戸林木遺伝資源保存林に指定されている。また環境省レッドリストにより「絶滅のおそれのある地域個体群」に評価されているツキノワグマの四国山地個体群が分布している。これらのことより、国指定剣山山系鳥獣保護区(大規模生息地)に指定されている。(ウイキペディアより)
 今回は、阪急交通社が主宰する登山バスツアーを利用し山頂一帯を歩いた。行動時間が限られるとはいえ、大変に便利である。登山道にはヤマシャクナゲの大群落があり、その見事さに大感激した。また、7月下旬から8月上旬にはキレンゲショウマが咲く。

大阪駅前(7:04)〜高速道(淡路ドライブウェー、美馬道の駅)〜見の越(11:50)=剣山観光登山リフト=西島(12:15出発)−刀掛の松−剣山山頂(12:40〜12:45)−次郎笈1929m(13:05〜13:15)−水場−剣山山頂(13:45)−一の森(14:10〜14:20)−刀掛の松(15:05)−大剣神社−御神水(15:15)−西島駅(15:24)−見の越(15:40)〜高速道(美馬道の駅、淡路ドライブウェー)−大阪駅(20:20)
               歩行時間:3時間50分(休憩時間25分含む)

大阪駅前からバスに乗車する。高速道を4時間50分かかって、剣山観光登山リフトの見の越駅に着く。ここから自由に4時間程度の自由時間となる。
朝目を覚ますと、素晴らしい日の出が待っていた。天気は上々、早々に食事を済ませ出発する。目の前の門内岳はすぐで、ここからは北股岳がぐっとそびえたっている。左手には石転び沢の雪渓がすごい迫力で見える。前方には緑の登山道が続く。アップダウンを繰り返し、1時間10分で北股岳に立つ。足元には梅花皮小屋が見下ろされ、その奥に縦走路が続く素晴らしい景観だ。で出て、米沢に立ち寄り、新幹線経由で大阪に戻った。山の下りも長かったが、帰宅も長い鉄道利用だった。

リフトからおり、早々に山頂に向かう。道は石(コンクリート)の階段で、急なところも少なく歩きやすい。両側はササで覆われ、広葉樹と針葉樹が入り混じるところもある。樹林帯とはいえ、明るく、結構見晴らしも聞く。尾根筋の道が続くが、1q未満でコースタイム40分ほどである。刀掛の松ではかなり開け、笹の広場といったところだ。祠と表示がある。花の時期にはやや早いが、花畑のあるところだ。次第に木々も少なくなり、行場からの道の合流点に着く。しばらくで鳥居をくぐる。目の前には頂上ヒュッテや剣山本宮があらわれる。測候場過ぎ、階段の道を進めば山頂に至る。1等三角点、石積み、笹の原の広いところだ。見晴らしも良く、たくさんの人で賑わっている。時間にせかされ、次郎笈(じろうぎゅう)へ向かう。1.5q、なだらかな道でコースタイム1時間である。ササの草原、眺望を楽しみながら快調に進む。20分ほどで着き、普通の道を歩く感覚だ。ここからは、三嶺、石槌山系の眺望がすばらしい。ササの縦走路が続く。少し回り道をし、水場を経由して剣山山頂に戻る。ここから更に一の森に向かう。同じようなササの草原で気分良く歩ける。こちらも同じ1.6qほどの道である。同じように25分で着く。途中、二の森を通過する。一の森から剣山、次郎笈の眺めも良い。しばらく森の中を歩き、西島に向かう。滝を経由し、行場を少し歩く。両劔神社〜オクサリ〜不動の窟を体験、クサリの体験もできる。更に進むと鶴の舞の行場の絶景が見られ、ここにも寄る。刀掛の松に戻り、時間に余裕があるのを確認、大剣神社から御神水(日本名水百選)に立ち寄り、神水をを味わう。大剣道から西島に戻った。3時間30分ほどの歩きであったが、山頂付近の散策路のかなりを歩くことができた。好天気と眺望に恵まれ楽しい1日だった。帰りも長いバス時間を使って大阪に戻った。百名山、バスツアーの利用は今回が初めてで最後になった。
(山頂スナップ)
三嶺へ続く縦走路
行程MAP

(国土地理院の地図を引用) 

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作成日: 2015年11月7日