283)鶴見岳 1375m: 2001年2月4日   日本三百名山に戻る

 鶴見岳(つるみだけ)は、大分県別府市にある活火山。標高は1,375m。日本三百名山のひとつ。東側山麓の扇状地には別府温泉(別府八湯)が広がる。鶴見岳は阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、別府湾からは後方の由布岳と並ぶ美しい姿を見ることができる。初夏のミヤマキリシマ、秋の紅葉、冬の霧氷等の自然に恵まれている。山頂へは、近鉄別府ロープウェイが中腹の別府高原駅(標高503m)から山頂の鶴見山上駅(標高1,300m)まで通じており、10分足らずで登ることができる。山頂からは、東方に別府市街や別府湾、南方に城島高原を見おろし、すぐ西側には由布岳、遠方には九重山を望む。晴れた日には東方に四国を遠望することができる。また、山頂には火男火売神社(通称、御嶽権現)奥院の石祠や鶴見七福神が祭られている。日本最大の温泉都市別府の源である鶴見岳には、古代より山麓に温泉があることは広く知られていたが、活発な噴火活動で荒地や沼地になっており、整備されていなかった。『豊後国風土記』や『万葉集』には、現在の柴石温泉の血の池地獄にあたる「赤湯の泉」や、鉄輪温泉の地獄地帯にあたる「玖倍理(くべり)湯の井」等についての記載がある。『伊予国風土記』逸文には、大国主命が鶴見山麓から湧く「速見の湯」を海底に管を通して道後温泉へと導き、少彦名命の病を癒したという神話が記載されている。771年(宝亀2年)に創祀されたとされる火男火売神社は、鶴見岳の2つの山頂を火之加具土命、火焼速女命(ひやきはやめのみこと)の男女二柱の神として祀っており、別府八湯の守り神として信仰を集めている。立地のよさから、各放送局の施設や警察庁の通信施設、県防災行政無線などの中継所が設置されており、また、大分県デジタルネットワークセンターの区域外再放送の受信施設を設置、北九州局(デジタル・アナログ)と久留米局(アナログ)の電波を受信し、大分県のケーブルテレビ局に配信する。火山としては、2003年に気象庁の見直しによって、活火山として認識すべき範囲が拡大され、気象庁指定の火山としては伽藍岳を加えて鶴見岳・伽藍岳と呼ばれるようになった。例年4月の第2日曜日には、日本で唯一、海抜0mから標高1,375mの山頂までの約12kmの道のりを幹線自動車道を通らずに登山するべっぷ鶴見岳一気登山大会が開催される。受付は2月上旬から3月中旬の間に行われる。1988年から始まり、年々参加者が増え、2012年の25回大会では3,525名が参加した。  (ウイキペディアより)

別府駅(5:40)〜バス〜旗の台バス停(8:55)−御嶽権現社(9:15)−鶴見岳山頂(10:20〜10:25)−鞍ガ戸−船底(分岐)−内山(11:40〜11:45)−石楠花尾根(13:00〜13:15、明礬温泉方面へ下り、登り返す)−扇山(13:20)−登山口(14:00)−自衛隊前(14:10、14:28)〜バス〜別府駅(14:55)
               歩行時間:4時間55分(休憩時間:20分含まず)

鶴見岳への登山口は旗の台またはその先の鳥居バス停であるが、手前の旗の台で下車し、御嶽権現社にむかう。前日の予報では、雪模様とのことであったが、旗の台に着く前からちらちらと降りだし、やむ気配がない。登山道と鳥居からの舗装路が御嶽権現社の社務所前で合流する。杉の古木の茂る参道の石段を登り、本殿の西側から登山道に入る。登山届ボックスのところで右折、神社の上に回る。檜と自然林の中を登る。猪ノ瀬戸林道を横切り、杉林のなかを進む。900mあたりの地点で南平台への道を分け、右方向に進む。さらに高度をあげ、1000mあたりからは、自然林になり、つづら折りの急坂を登る。別府市恒例の0mから鶴見岳山頂をめざす「一気登山」の踏み跡が一直線に伸びている。雪はいよいよ本降り、顔にも冷たくかかる。木々も低くなり、葉の落ちたミヤマキリシマやノリウツギが目だってくる。最後にロープウェイ山頂駅への道を右に分け、力ヤトの原に出る。雪模様のため、山頂付近はガスっているが、高崎山や城島高原が見える好展望のところだ。山頂は公園のようで、赤い山頂表示の横で撮影をする。こんな天気で、登山は一人あまりゆっくりとする気にもならない。山頂標識のある広場はこんな日でなくてももともと展望があまり期待できない。NHKのテレビ塔の横から鞍ガ戸、内山への縦走路をとる。ミヤマキリシマの中、急坂を下る。ベンチのある貞観台展望所を通り、西登山口に道を分け、直進する。一時、降りやんだ雪がまた降りだす。草の道で雪もふっくらと残り注意深く進む。前方の鞍ガ戸、内山の稜線は痩せ尾根で、別府側へ深く切れ込んでいる。鞍ガ戸の
先に内山がかすかに丸くみえる。山頂表示は平凡である。鞍ヶ戸から船底への下りの道は、黒土で、雪が積もり滑る。根っこが出て、木々の間を下ってゆく。船底新道分岐、船底は広い草原状、目の前に内山がそびえる。油布岳も見えるところだが雪空で遠くはダメである。葉のない木々の間を内山に登る。此処も、木の山頂表示、春〜初夏ならミヤマキリシマでも咲くのかなと思う。ここからしばらく下り、石楠花尾根に分ける。雪は強くなり、足元はすぐにわからなくなる。テープ表示も踏み跡もわからず。時々道を見失う。稜線と言っても、もともと木々の間の道、明礬温泉方面へ下り込んだり、少しそれたり、一人の心細さもひとしおだ。困ったころに表示が出てホッとする。何とは扇山にたどり着く。石楠花尾根の1時間はずいぶん長く感じられた。扇山は草原状、見晴らしも良くなり、このあたりでは雪もやみ、足元はすっきりとしている。樹林の横に沿って、草原を進む。扇山からは温泉お湯けむり、温泉街が見える。歩きやすい道を40分ほどで登山口に着く。自衛隊前のバス停から別府駅に戻った。

鶴見岳山頂の祠(NHKテレビ塔が霞んで見える) 鶴見岳山頂  内山
 
扇山からの下山道   

行程MAP

(国土地理院の地図を引用) 
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作成日: 2015年12月12日