朝日連峰:2004年8月13日〜8月16日        日本三百名山に戻る
49)以東岳1,771m 2004年8月14日
50)朝日岳1,870m 2004年8月15日

朝日連峰と朝日山地
朝日山地は、新潟県と山形県の県境をなし越後山脈最北部に位置する山地である。範囲は北の国道112号で出羽三山を分け、南は113号で飯豊山地を分けている。主峰の大朝日岳を中心とした主稜線を特に朝日連峰と呼び、北の以東岳から南の祝瓶山までが一般登山の対象とされている。山の特徴は、南北60km、東西30kmの山塊である。有数の豪雪地帯で夏の残雪、稜線上の高山植物、山麓から山腹にかけてのブナの原生林、深い渓谷が特徴である。山形県側は山形自動車道が横断しているが、月山ICで途切れ月山道路になり湯殿山ICから再び山形自動車道となっている。寒河江川の源流で、寒河江ダムがある。新潟県側は三面川の源流で、三面ダムの上流に近年奥三面ダムが完成した。
 標高1,200mまではブナを中心とした広葉樹林、その上部の1,200-1,400mではミヤマナラやミネカエデなどの落葉低木林、1,600m以上の高山帯ではハイマツの低木林が分布する。大部分の地域が北の出羽三山、南の飯豊連峰とともに磐梯朝日国立公園区域内に含まれる。ヤマネやニホンカモシカ、ニホンツキノワグマなどの哺乳類、イヌワシやクマタカ、オオタカ、ハヤブサなどの猛禽類を含む37科101種の鳥類の生息が確認されている。このため、1984年(昭和59年)に国指定大鳥朝日鳥獣保護区(希少鳥獣生息地)に指定されている。
 朝日岳(あさひだけ)は、県境上、朝日山地の南部にある山塊である。主峰の大朝日岳(標高1,870m)は県境ではなく山形県に属する。その他北東に小朝日岳(標高1,648m)、北西の県境上に西朝日岳(標高1,814m)がある。朝日という山の名は日本に十数座あるが「朝日連峰」といえばこの山のことを指す。 日本百名山のひとつに数えられる。
 以東岳は、鶴岡市と村上市との境にある標高1,771.4mの山である。日本二百名山の一つ。標高966mの所に大鳥池(湖)がある。泡滝ダムからは、登山道になり、大鳥川沿いの道を行き、2つ目の吊橋の七ツ沢橋を渡ると、七曲りと呼ばれるジグザグ道を経て、大鳥池に着く。大鳥池には大鳥小屋(避難小屋)がある。この先は、三角峰(山頂は巻く)、オツボ峰を経由するコースと、直登コースに分かれるが、前者の方が楽で、展望も良く、一般的である。直登コースの以東岳山頂直下には、以東小屋(避難小屋)がある。(ウイキペディアより)
今回は最も一般的な、朝日連峰の縦走コースを取った。

前日〜1日目
京都駅(20:51)−JR−鶴岡(6:31、7:42バス))−大島停留所(8:42)−登山口(泡滝ダム)(9:30〜9:35)−冷水沢(10:25〜10:35)−大鳥小屋(12:00〜12:20、昼食)−休憩(10)−以東岳(15:17〜15:25)−狐穴小屋(17:35、泊)
               歩行時間:7時間

 京都駅から寝台列車日本海に乗車し、鶴岡駅で下車する。バスの待ち時間を利用して朝食と、昼・避難小屋での追加の食料を仕入れる。泡滝バス停までのバスがなく、手前の大島で下車する。泡滝ダムの登山口まで50分の歩きはつらい。ダムからの登山道は大鳥川沿いにあり、沢沿いのブナ林を歩く。冷水沢まで50分、吊り橋を渡り、更に七ツ滝沢の吊り橋を渡り、平坦なブナ林の中を沢ぞいに進む。七つ滝コースを左に分け、七曲りの急登を歩き、平坦な道になればすぐに大鳥池にでる。大鳥小屋で昼食休憩を取る。天気ははれ、以東岳への山塊が湖の奥に展開する。結構な登りに見える。道は二手に分かれるが、ブナ林の続く急登のオツボ峰コースを取る。一般的なコースで、急登をゆっくりと進む。登り切ったところが三角峰で、お花畑が広がりホッとする。最盛期ならばどれほど綺麗なことか。お盆とはいえ、それでも花々でにぎわいを見せる。花を見ながら、小ピークをいくつか乗り越すと以東岳に着く。月山や飯豊の山並みが見渡せる眺望の頂である。稜線のコースが続き、最奥に鋭鋒の大朝日が堂々の山容を見せる。ここからは花を見ながら、下りになる。展望はすこぶる良い。以東岳から歩くこと、2時間、やっとのことで宿泊の狐穴(キツネアナ)小屋に着く。道中は花が続き目を楽しませてくれる。マツムシソウ、オヤマノリンドウ晩夏の花々が多い。遠くに見える大朝日もそれなりに近ずいてくれたが、7時間の歩きはさすがに疲れた。

2日目
狐穴小屋(6:25)−北寒江(7:00)−寒江山(7:30)−竜門小屋(8:21〜8:28)−西朝日(9:35〜9:45)−休憩(10)−金玉水−大朝日岳(10:10〜10:17)−休憩(15、10、10、10)−朝日鉱泉(16:10、泊) 翌日バスを利用して、左沢駅に出て、米沢から大阪方面に戻った。
               歩行時間:

朝目を覚ますと、少し雨混じりの天候だ。早朝出発を遅らせるが、それでもじっくりとは待てず、6:25分には出発する。昨日はゆったりと続く稜線が見渡せたが、視界は悪い。1時間で寒江山に着くが見晴らしはない。小雨もおさまり、1時間半ですっかり上あがる。竜門小屋まで1時間、さらに1時間で西朝日岳に着く。道中はなだらかな縦走路で、足元はササの緑と、花が続く。西朝日から大朝日まではもうすぐだ。天気が回復し、気分も良くなる。中岳を過ぎ、金玉水をから一登りで大朝日の山頂に着く。山頂はややガスがかりだが、そのうち見通せるようになって、来た縦走路や、これから下山するコースが見渡せる。大朝日の小屋には鐘がある。大朝日岳(1870m)から朝日鉱泉(560m)まで、標高差1300mの大下りが始まる。アップダウンを考えると実際この累積標高差はもっと大きくなる。コースは、小朝日〜島原山経由の比較的眺望の得られるコースとした。振り返れば大朝日の山頂が続く道である。それでも山頂から休憩を含め、6時間、長い長い下山となった。最初は緩やかだった道も勾配がで、小朝日で登りかえす。今登った」山頂が青空に浮かぶ、更に急坂を1時間35分で島原山と小屋に出る。小朝日と大朝日が良い姿で見返せる。ここからはさすがに眺望もままならず、時折縦間に見られるといった状態になる。ブナ林の広葉樹林帯を進見、出発してからの実質歩き、8時間30分、長い1日だった。朝日鉱泉でその日は宿泊する。滋賀から車で来たと言うグループに出会い、話が弾んだ。翌日は左沢駅にバスで出て、米沢に立ち寄り、新幹線経由で大阪に戻った。山の下りも長かったが、帰宅も長い鉄道利用だった。
     
 大鳥池を後にして  マツムシソウ  中央鋭鋒のの大朝日岳は、はかるか先に
     
 以東岳山頂、360度の眺望を楽しむ  狐穴小屋での夕焼け  大朝日岳がせまってくる
     
 大朝日岳山頂、ガスがかり  山頂を後にして小朝日に向かう(山頂を振り返って)  

行程MAP(国土地理院の地図を引用)
 
1)泡滝ダム〜大鳥池〜三角峰(1日目)                     2)三角峰〜以東岳〜狐穴小屋(泊)(1日目)
3)狐穴小屋〜西朝日岳(2日目)

 4)西朝日岳〜大朝日岳〜朝日鉱泉(2日目)
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作成日: 2015年6月13日