66)燧ヶ岳 2,356m 百名山 : 2003年9月21日、 日本三百名山に戻る
 
燧ヶ岳(ひうちがたけ)は福島県にある火山。山頂は南会津郡檜枝岐村に属する。尾瀬国立公園内にあり、至仏山とともに尾瀬を代表する山でもある。東北地方最高峰(2,356m)であり日本百名山に選定されている。火口付近には柴安ー(しばやすぐら、2,356m)、俎ー(まないたぐら、2,346.0m)、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5つのピークがある。尾瀬ヶ原からは左から柴安ー、御池岳、赤ナグレ岳が見え、尾瀬沼からは左から柴安ー、俎ーの2つのピークが目立つ。登山道が通じているのは柴安ー、俎ー、ミノブチ岳の3つであり、この順番に登山道で結ばれている。俎ーには二等三角点「燧岳」がある。燧ヶ岳は、2,300m以上の山として日本で最も北に位置する。日本国内では、燧ヶ岳より北にそれより高い地点はない。噴火が記された文献はないが、約500年前に噴火したと見られる。噴出物の調査及び文献から、約8,000年前に山体崩壊を起こして尾瀬沼ができ、1544年頃に溶岩ドームが出現した際に水蒸気爆発が起きて白い粘土が噴出した(直後の同年7月28日に「白ヒケ水」と呼ばれる洪水が起きた)ことが分かっている
登山道は、2010年現在、4方向から4本の登山道がある。@沼尻休憩所から(ナデッ窪)、A長蔵小屋から(長英新道)、B見晴から(見晴新道)、C御池から:北から上り、俎ーに至るルート。登山口まで車で直接行ける唯一のルート。かっては温泉小屋から(温泉小屋道、2007年廃道)もあった。
今回は、至仏山の後であり、第二長蔵小屋からで、西から上り、最高峰の柴安ーに至るルートである。下山は御池である。ここコース、登山口の標高が他コースと比べて低い事から、上りに使用する場合には長丁場となる。登山口付近は沢沿いであり、増水時には道にも水が溢れる。2013年9月に、台風18号により土石流が発生し、登山道が流出し、当分の間、見晴の見晴新道分岐から柴安ー山頂までの区間が立入禁止となっている。復旧は未定。(ウイキペディアより)

第二長蔵小屋/見晴(6:57)−見晴新道−柴安ー(しばやすぐら)2,356m(9:10〜9:25)−俎ー(まないたぐら)2,346.0m(9:48〜9:54)−熊沢田代(10:33)−広沢田代(11:05〜11:10)− 尾瀬御池(11:45、15:20バスにて移動)−鷹ノ巣(15:50着)

登山口の見晴は、尾瀬沼、山ノ鼻、三条の滝からの道が合流し、6軒の山小屋(燧小屋、原の小屋、尾瀬小屋、弥四郎小屋、第二長蔵小屋、桧枝岐小屋)が集中し、あたりの様子は山小屋の雰囲気ではない。小屋には数多くのテーブルや椅子が置かれ、公衆トイレも完備されていて、尾瀬を散策するハイカーのための憩いの場となっている。
さて、生憎の雨模様、この雨、至仏山の後(20日PM)から平ヶ岳に登る日の早朝(22日朝)まで延々と続いた。この日は、ただひたすら登るのみとなった。雨でガスがかかり、視界が開けなかったのが残念であったが、登山客はそれなりに多かった。
見晴にある第二長蔵小屋を出発する。見晴から尾瀬沼に向けて少し登って行くと、左手に入っていくように見晴新道の分岐が出てくる。ここからは、見通しのきかないうっそうとした道で、ブナの大木の中を40分ほど進んだ所で、沢に沿っての登りになる。沢沿いの道は、水が溢れるところがあった。樹林帯の中をひたすら登っていくことになる。この見晴新道はブナなどの広葉樹林で始まり、次第にオオシラビソなどの針葉樹林、ハイマツ帯へと標高が高くなるにつれて森の様子が変わる。燧ヶ岳で最も標高の高い柴安ーへ直接登頂するのが良い点だ。ただし他のコースと比べ、標高差が最も大きく、距離も時間も余計にかかる(注を参照)。登坂は苦にならない。先の登山者を次々と追い抜く。単調な登りを続けるとやがて高い木もなくなり、前方右手にかすかに双耳峰の一つ俎ー(まないたぐら)が見えてくる。足元は石混じりになり、ザレた斜面の登りである。更に進め、ハイマツ帯を抜ければ山頂が見えてくる。 燧ケ岳山頂(柴安ー)は、平坦な山頂で、登山者は少なく、何とか写真を撮ってもらえる人を見つけた。ガスがかかり、眺望も限られる。15分ほど休憩、25分ほどにあるもう一つのピーク俎ー(まないたぐら)に向かう。ここは眺望は期待できる場所ではあるが、今日の天気ではそれも望めない。
写真撮影でしばらくいいた後、御池に向かって下山する。同じような雰囲気だが、高度を下げていくと登山道はさながら川のようで、その中を進む。御池まで2つの湿原を通過する。俎ーから熊沢田代まで40分、更に広沢田代まで30分強、熊沢田代から広沢田代の湿原の雰囲気はなかなか良い。更に35分で御池についた。尾瀬御池からは、バスにて鷹ノ巣へ移動し、平ヶ岳の登山口にある清四郎小屋に宿泊した。明日はいよいよロングコースに挑戦だ。
注:2017年8月現在、見晴新道(見晴〜燧ヶ岳)は登山道崩壊のため通行止めで、復旧の見込みは未定とある。
尾瀬沼から見た燧ヶ岳 燧ヶ岳山頂(柴安ー) 俎ー
熊沢田代に向かう 熊沢田代〜広沢田代の池塘
行程マップ
(国土地理院の地図を引用)
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更新日:2015年8月29日