7)大雪山旭岳 2,291m 百名山: 2005年9月4日、 日本三百名山に戻る
大雪山(たいせつざん、だいせつざん)とは、北海道中央部にそびえる火山群の名称である。一つの山ではないことを明確にするため、「大雪山系」という呼称もしばしば使われる。大雪山系と言われる場合、広義には表大雪、北大雪、東大雪、十勝岳連峰を包含する大雪山国立公園の南北63km、東西59kmと広大な広さとなり、その面積は神奈川県とほぼ同じである。「大雪山」は本来、現在「表大雪」と呼ばれている、お鉢平を中心としたエリアを指す呼称であり、「大雪山系」がそのように使われることもある。先住民アイヌは「ヌタップカウシペnutap-ka-us-pe」もしくは十勝岳連峰と合わせて「オプタテシケop-ta-tes-ke」と呼んでいた。国の特別天然記念物(天然保護区域)及び国指定大雪山鳥獣保護区(大規模生息地、面積35,534ha)に指定されている。狭義の大雪山は、旭岳連峰すなわち以下の山などから成る石狩川と忠別川の上流部に挟まれた山塊をさす。旭岳(あさひだけ)は、上川郡東川町にある火山である。大雪山連峰の主峰で標高2,291m。北海道最高峰。大雪山として常時観測火山に指定されている。東川町の旭岳温泉から姿見の池(標高1,600m)まで大雪山旭岳ロープウェイがあり、比較的手頃な登山が楽しめるとあって、多くの登山者が訪れる。姿見の池付近はなだらかで高山植物が広がり、本州では3,000m級の山にしかないような植物を見ることができる。また運がよければシマリスの観察もできる。
 
白樺荘(5:45)−旭岳ロープウエイ駅(5:52、6:00発)−旭岳ロープウエイ姿見駅(6:10)−姿見池(石室)(6:21)−6合目(6:34)−8合目(6:56)−旭岳山頂(7:17〜7:27)−間宮岳(7:58)−中岳分岐(8:10〜8:15)−中岳温泉(8:58)−裾合平(6:56)−ロープウエイ姿見駅(10:11)−旭岳ロープウエイ駅          歩行時間:4時間(休憩含む)

すでに秋の気配が感じられる大雪山である。視界は良好、ロープウエイから十勝連峰が見渡せる。姿見駅に着くや、早々に出発する。噴煙の先に旭岳が見える。振り返ればトムラウシへの縦走路の右奥に鋭鋒の十勝岳が見え、少し下ったところに噴煙が上がっている。石室から高度を稼ぐにつれ、視界が広がる。振り返れば、噴煙の先に姿見駅が見える。あっという間に登ってきた。高天原〜忠別岳、そして特徴的なトムラウシ山、それに続く十勝連山、その左手奥に石狩岳〜二ペソツ岳の山塊が広がる。素晴らしい眺望を満喫しながら高度を稼ぐ。姿見駅から1時間7分で山頂に着いた。遮るもののない360度のパノラマ、北には大雪山系が広がる。間宮岳に向かう。振り返れば違った形の旭岳が見える。ここまでくれば御鉢が見渡せる。夏であればお花が迎えてくれるであろうがそうはいかない。中岳分岐を左手に分け、中岳温泉に下りる。ごろごろしており少々注意が必要だ。左手には、裾合平が広がり、チングルマが一面に広がっている。勿論種の状態になっているが、一部花が残っているのには驚いた。これを背景にした旭岳もなかなかである。ワタスゲ、イブキトラノオ、バイケイソウも残っている。今は、ミヤマリンドウ、エゾオヤマノリンンドウの時期だ。ナナカマドとコケモモの赤い実が目に入る。あっという間に姿見池に着く。水面には旭岳が映り、願ってもない光景に恵まれた。もう一度十勝連山を見てロープウエイで下りた。白樺荘でもう一度風呂に入り、余裕を持って新千歳空港に向かった。
晴の中、多くの花にも出会い、素晴らしい登山を満喫した。
     
 旭岳  噴火口の後方に姿見駅  中央がトムラウシ山、右にオプタテシケ〜十勝連山
     
 前方(高天原〜忠別岳)後方(石狩岳〜二ペソツ岳)  山頂ウスナップ  間宮岳
     
 御鉢  姿見池に映った旭岳  中央の鋭鋒が十勝岳、最左がオプタテシケ山

         
 アキノキリンソウ  ウラジロナナカマド   シラネニンジン   バイケイソウ
         
 イソツツジ  イブキトラノオ  ワタスゲ  チングルマ(種)  花が残ったチングルマ
         
 ミヤマリンドウ  コケモモの実  メアカンキンバイ  エゾオヤマノリンドウ  キツリフネ
         
 トリカブト  ミヤマムラサキ    エゾオヤマノリンドウとチングルマの群落  
高山チョウとナキウサギ
     
 コヒオドシ    

コースマップ
 登山の案内図を引用
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作成日: 2015年4月25日