73)男体山 2486m: 2000年6月3日   日本三百名山に戻る
 男体山(なんたいさん)は栃木県日光市にある標高2,486mの火山。山体は日光国立公園に属す。日本百名山のひとつ。日光市街地からいろは坂を登った、中禅寺湖の北岸に位置する。関東地方有数の高山であり、成層火山らしい円錐形の大きな山体は関東一円からよく望まれる。古くから山岳信仰の対象として知られ、山頂には日光二荒山神社の奥宮がある。また、一等三角点「男体山」(標高 2484.15m)が設置されている。円錐形の大きな山容を有して裾野が広く、栃木県はもちろん群馬県や埼玉県の平地部、特に空気の澄んだ日には南関東からも独立峰のような堂々とした姿が臨まれ、また山麓部にあたる日光市街や中禅寺湖畔、また戦場ヶ原や奥日光の山々からも容易に見ることが出来、同じ日光表連山の女峰山、大真名子山、小真名子山等と並び、日光連山を代表する山となっている。同じ日光連山を代表する山として日光白根山があり、関東地方以北の最高峰として広く知られている名山ではあるが、その位置が地理的に奥まっており、関東地方平地部と日光白根山の間に所在する2,000m超級の日光表連山および奥日光の山塊によって遮られるため、関東地方からは日光連山の稜線上に山頂部が僅かに見えるのみで、それが関東以北の最高峰だと気付くのは難しいほどである。さらに、日光白根山は山裾に近い戦場ヶ原からでさえ、手前に在る外山や白根隠山に目隠しされ、山の全容を臨むことが非常に難しくなっている。男体山という山名は、東北側の山続きの女峰山との対で付けられたものと考えられる。男女一対の山には、雄岳と雌岳を有する奈良の二上山、男体山と女体山が並立する筑波山など多くの例があるが、男体山と女峰山は、間に大真名子山、小真名子山という二つの「愛子」を抱え、また男体山の北西側には太郎山を擁し、火山一家を成しているところが特徴的である。従来、男体山の最後の噴火は約14,000年前だとされていたが、山頂の噴出物の調査により約7,000年前にも噴火があり、活火山に分類される可能性が出てきている。中禅寺湖、戦場ヶ原、小田代原は、男体山噴火により湯川が堰き止められてできたもので、流出口には日本三大瀑布として知られる華厳滝や湯滝、竜頭の滝などがある。
 登山であるが、二荒山神社中官祠から登る表登山道コースと、志津から登る裏登山道コースがある。中宮祠(日光二荒山神社)(栃木県日光市中宮祠2484)から、登りが4時間、下りが3時間である。中宮祠までは、東武日光駅から東武バスが出ている。バスの所要時間は53分。中宮祠の場所は、日光二荒山神社本社とは異なる場所にある。中宮祠と男体山頂上の間には、1合目に遙拝所、4合目に石鳥居、8合目に滝尾神社、山頂に日光二荒山神社奥宮と太郎山神社、および二荒山大神像がある。3合目と4合目の間は30分ほど車道を歩く。(ウイキペディアより)

北千住(8:11)−東武日光線ー下市口(9:40、9:43)−日光(9:51、10:00バス)−二荒山神社前バス停(10:50)
二荒山神社中宮祠(11:00)−三合目(11:25)− 四合目(11:43)−七合目(11:25〜11:30)−八合目(12:45)−九合目(13:00)− 二荒山神社奥宮(13:17)− 男体山(13:20〜13:55、昼食)− 七合目(14:25)−三合目(14:53)− 志津小屋(15:06〜15:13) - 志津乗越林道登山口(15:20)−林道にて車に拾ってもらう−光徳にて歩きに
                 歩行時間:3時間35分    休憩時間:45分 含まず
この後、周辺ハイキング
光徳(15:35)〜三本松〜赤沼〜湯川沿い〜西石楠花橋〜龍頭の滝〜菖蒲ヶ浜〜大崎〜二荒山神社〜局前の宿(17:45)
                 歩行時間:1時間55分

 男体山は信仰の山で、二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)の所有地になっており、入山料500円を払ってから登ることになる。神社から階段を登り、
一合目にでる。二荒山神社中宮祠の登拝門をくぐって登山ができるのは、毎年5月5日の開山祭から叩月 25日の閉山祭までとなる。開門時間は6時から17時である。毎年7月31日から8月7日に、「男体山登拝祭」が行なわれる。
 今回は、二荒山神社中官祠からの表登山道コースで登り、志津に下る裏登山道コースを利用した。北千十から東武日光線に乗り換え、下市口で更に乗り換え、日光駅から東武バスの湯元温泉駅行きに乗り、二荒山神社前のバス停で下車する。登山口の二荒山神社中言祠の赤い唐門をくぐり、神楽祈梼受付所で登拝料を払い、本殿横の豊拝門をくぐる。石段を登り切ったところが一合目になる。ブナやミズナラの中の急な道を登り、一旦は舗装された車道に出る。三合目に到着する。ここからは車道歩きで折り返しの道を進む。四合目近くになると樹林越しに中禅寺湖と半月山見える。四合目の鳥居をくぐり、樹林帯を進む。しばらくで避難小屋がある五合目になる。中禅寺湖や望めるが先を進む。足元は、ゴロゴロの石が多くなる。六合目からはトラバース気味にガレ場の急な坂道を登る。八合目の赤い鳥居の滝尾神社の祠、社務所兼避難小屋出る。見晴らしが良かった道もまた樹林帯になる。ゆるやかな道から丸太で作った階段状の道が続き、急な登りとなる。九合目以降も階段で、森林限界となり山頂が現れる。赤っぽい火山砂礫は足元が入り込む。左に戦場ヶ原、白根山が見える。鳥居を抜けて奥宮と社務所を過ぎ山頂に出る。山頂の奥宮は、銅像や鐘楼、神剣などもある。頂上は広く、360度の展望だ。南東には日光駅方面、日光から奥日光へ入る山間の道が見える。南西方面は中禅寺湖を見下し、素晴らしい景観である。北東方向に、すぐそばの日光白根山、その奥に越後駒ヶ岳、至仏山(全山雪)が眺望できる。周辺の山々も一望である。ここで長い昼食休憩を取る。眺望を満喫の35分間だ。撮影を済ませ、志津方面へ下山する。下山は北東への尾根を進む。裏参道は雪が結構残っている大真名子山、女峰山を見ながらになる。九合目から樹林帯に入り、崩壊地、赤土越しに先ほどの女峰山が見え出すとてくる。七合目だ。下山は快調、三合目まで1時間弱である。急な坂、滑りやすい道になる。堰堤を過ぎ、また樹林になり一合目から志津小屋に出る。無人小屋で、休憩を取る。小屋からは案内にしたがい左に下山する。志津乗越に出て、更に林道を行く。道は砂利道から舗装路に変わり、太郎山の分岐を分ける。途中で車から声をかけられ、乗車させてもらう。光徳で下ろしてもらって第一段階の男体山登山は無事終了した。
 この後、三本松、赤沼に出て湯川沿いを歩き、西石楠花橋から 龍頭の滝、菖蒲ヶ浜、大崎を経由して二荒山神社を通り、出発の郵便局前からバスに乗車、日光を見物した。徳川幕府の日光東照宮を堪能し、その日のうちに次の山、赤城山に向かった。宿は前橋駅前にとった。
     
 中禅寺湖  日光白根山、越後駒ヶ岳、至仏山(全山雪)の山々  龍頭の滝

行程MAP
  
(国土地理院の地図を引用) 
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作成日: 2015年12月23日