75)日光白根山 2,578m 百名山: 2003年9月7日、 日本三百名山に戻る
 
 日光白根山(にっこうしらねさん)は、栃木県日光市と群馬県利根郡片品村の境界にある標高2,578mの山。日光白根山の山体は成層火山であるが、最高峰の奥白根(おくしらね)は安山岩のみから成る溶岩円頂丘である。関東地方の最高峰で、国内ではこれより北や東に日光白根山より高い山はない。深田久弥の日本百名山のひとつ。『白根山』とは、古来より峯が雪で白く染まる様を形容した名称であるため、同名の山が日本各地にあり、その他の白根山と区別するため日光白根山と呼ばれるが、国土地理院発行の5万分の1地形図『男体山』には白根山とのみ記載されている。白根火山群周辺には五色沼や湯ノ湖、湯滝、戦場ヶ原、小田代ヶ原など自然の造形物が在り、また貴重な高山植物の植生も見られるため、山域は日光国立公園に指定され保護されている。しかしながら、この山に多く自生することから名付けられた植物のシラネアオイも現在ではほとんど見ることはできず、また周辺山域には立ち枯れが多く見られ、その原因を首都圏からの大気汚染物質の飛来とする研究もあるなど、自然環境の変化が進んでいる。日光白根山は白根火山群の各山々(新第三紀火山)に周囲を囲まれており、また一年を通して雲に隠れていることが多く、関東地方からは日光連山の稜線上に、奥白根山頂部のドーム状(第四紀火山)の突起物が載っている程度にしか見えない。冬季、天候条件が整えば黒い山肌に雪を纏う日光表連山の山々に比し雪に覆われてひときわ白い山体を現す。日光白根山は、広義の日光火山群のひとつ。狭義には白根火山群に属する。最高峰の奥白根山を中心に、新第三紀の古い火山岩類から構成される前白根山、五色山などの間に侵食による窪みを有する火山であり、山頂部分(奥白根)は、奥日光の成層火山である前白根や五色山、外山、白根隠山等の白根火山群の山体があるところに新たにできた溶岩ドームである。山頂に至る主な登山道は、日光湯元温泉から外山尾根・天狗平・前白根山を経由するもの、菅沼から弥陀ガ池を経由するもの、金精峠から五色山・弥陀ガ池を経由するものが挙げられる。近年は麓の丸沼から日光白根山ロープウェーで標高2000m付近まで行けるようになり、比較的楽に登れるようになった。(ウイキペディアより)
 今回の登山コースは、日光湯元温泉から国見平、五色山、阿弥陀池から奥白根(日光白根山頂)を目指し、前白根山から天狗平・外山尾根を下りスキー場を湯元まで下る最長コースを取った。天気に恵まれ素晴らしい山行になった。

中禅寺温泉(6:58)-バス-湯元温泉バス停(7:25)-コバミ平(8:44)-国見平(9:00~9:05)-五色山(9:22~9:30)-阿弥陀池(10:35~10:40)-日光白根山(11:05~11:30、昼食)-避難小屋(12:07)-前白根山(12:30~12:35)-天狗平(12:42)-外山尾根-スキー場口(13:20)-湯元温泉(12:36)~バス~日光見物   実質歩行時間:5時間18分

中禅寺温泉の宿前のバス停から湯元温泉までバスで25分、早々に出発する。
中曽根登山口は広葉樹林の中、笹で取り囲まれている。藪(ササ)が茂る、鬱蒼とした森の道を歩く。数十分ほどで登山道となり傾斜が出てくる。本格的な登りになるが、見通しもなく、黙々と歩く。コバミ平を経て国見平まで約1時間30分、最後は平坦な道になるが、変化がなくずいぶん長く感じられる。足元は落ち葉もあって、柔らかく歩きやすい。国見平は金精峠コースとの合流地点である。火山湖の一つ、湯ノ湖が遠くに見える。小休止の後、五色山に向かう。急坂になるが、一息で五色山に到着する。先にも、後にも人が見えない。ロングコースゆえ敬遠されるのだろう。五色山からは、反時計回りに五色沼を周回する。尾根を歩く。ずっと日光白根山が存在感を示している。沼も鮮やかな色だ。多少のアップダウンを繰り返し、弥陀ヶ池に着く。景色は目を引く。弥陀ヶ池は丸沼高原コースと菅沼口コースとの合流地点になっている。丸沼高原コースは、ゴンドラがあってアプローチも良く、登山者も増える。いよいよ日光白根山への本格登山道だ。弥陀ヶ池からは、急坂の岩場になる。火山ゆえ岩礫、ガラガラ、鎖場も出てくる。遠くに菅沼と丸沼が眺望できる。なかなかの景色だ。少し頑張り、25分で山頂に着く。日光白根山頂は広く、たくさんの登山者で一杯だった。2,578m地点の岩場も人が群がり、撮影待ちで賑わっている。至仏山、燧ヶ岳、お隣の男体山、新潟の山、抜群の眺望である。少し早いが、昼食にする。ここまで結構早いペースだったためいつもより長めの時間とした。下山は避難小屋を目指す。登りよりも緩やかなで、つづら折りを下る。37分で避難小屋に着く。前白根山と五色沼への分岐地点になっている。 避難小屋から前白根山へは登り道となる。こちらも岩肌の岩峰である。23分ほどの登りで前白根山に到着する。ケルンの上に山頂表示がある。絶好の写真チャンス。白根山を背景にパチリと1枚。眺望も、日光白根山に劣ず素晴らしい。五色沼のコバルトブルーも目を引く。前白根山から湯元温泉までは下りが続く。近年、土石流で登山道が悪化しているようだが、2003年当時は特に何もなく、外山尾根を下って行く。スキー場に出て、ゲレンデを下る。牧場のようで気持ち良い。湯元温泉に戻った。湯元温泉から4時間、東京に戻り、18:20ののぞみで京都に戻った。
     
五色沼 日光白根山山頂 日光白根山を振り返って
前白根山へ向かう 前白根山から日光白根山

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2015年9月1日