84)赤城山 1828m: 2000年6月4日   日本三百名山に戻る
 赤城山(あかぎやま)は、関東地方の北部、群馬県のほぼ中央に位置し、太平洋プレートがオホーツクプレートに沈み込んでできた島弧型火山である。また、赤城山は、カルデラ湖を伴うカルデラを持つ、関東地方で有数の複成火山である。榛名山、妙義山と並び、上毛三山の一つに数えられている。また、日本百名山、日本百景の一つにも選ばれている。中央のカルデラの周囲を、円頂を持つ1,200mから1,800mの峰々が取り囲み、その外側は標高にして約800mまでは広く緩やかな裾野の高原台地をなしている。これは富士山に続き日本で二番目の長さである。中央部のカルデラ内には、カルデラ湖の大沼(おおぬま、おの)や覚満淵(かくまんぶち)、火口湖の小沼(こぬま、この)がある。
 大沼の東岸、最高峰 黒檜山(くろびさん)の山麓に当たる場所に赤城神社があり、山麓各地に里宮があるほか、関東一円に末社約300社が分布している。中腹にパノラマ展望台がある。赤城颪(あかぎおろし)が知られ、冬期の関東平野に吹く特有の北風「空っ風」を、群馬県平地部や埼玉県北西部では赤城颪(あかぎおろし)と呼ぶ。この語源は赤城山の方角から吹くため。上毛かるたの読み札には『雷(らい)と空風(からっかぜ) 義理人情』とあり、群馬県を語る上で空っ風の存在は外せない。伝説・伝承については、日光市・男体山の北西麓の戦場ヶ原には、男体山の神と赤城山の神がそれぞれ大蛇と大ムカデになって戦い、男体山の神が勝利をおさめた、という伝説がある。赤城山の北にある老神温泉の地名は、このとき落ち延びた神が追われてやってきたことに由来するといわれ、「アカギ」という山名も神が流した血で赤く染まったことから「赤き」が転じたという説もある。 また、戦場ヶ原で負けた赤城山の神は老神温泉で傷を癒した後に男体山の神を追い返したという。また、開湯伝説では、赤城山の神が大蛇、男体山の神が大ムカデとなっており、大蛇が勝利したという説になっている。江戸川沿いにある千葉県流山市には、赤城神社の祀られた小山があり、大洪水の際に赤城山の山体の一部が流れてきたものだ、という伝説がある。「流山」という地名はこれに由来するという。赤城山といえば、上州・国定忠治で有名であり、明治、大正、昭和初期に講談や新国劇の題材として大人気だった。国定忠治の一節「赤城の山も今宵限り、生まれ故郷の国定村や、縄張りを捨て国を捨て、可愛い乾分(こぶん )の手前(てめえ) たちとも、別れ別れになる首途(かどで)だ。」の台詞で、この山の名前が全国に広がった。
 登山であるが、複数の山頂に登るため登山コースがいくつかある。@黒檜山・駒ヶ岳へのコース:大沼湖畔から2つの登山口があり、尾根を通り駒ヶ岳山頂および黒檜山へ行ける。ただし黒檜山頂手前で大沼から登る道と駒ヶ岳への分岐がある。大沼の黒檜側登山口・黒檜間は1時間半ほど、黒檜から駒ヶ岳までと駒ヶ岳から大沼駒ヶ岳側登山口まではそれぞれ1時間弱である。A鈴ヶ岳へのコース:大沼の西にある白樺牧場の駐車場に登山口があり、鍬柄山を経ておよそ1時間で鈴ヶ岳山頂へ至る。山頂は行き止まりで同じ道を戻ることになる。その他、B鍋割山・荒山コース、C長七郎山・小地蔵コースなどがある。(ウイキペディアより)

前橋駅(8:40)−バス−赤城大洞(9:40、9:43出発)−黒檜山登山口(9:57)−黒檜山山頂(10:45〜11:00)−駒ヶ岳山頂(11:25)−下山口(11:55)−覚満淵(11:58)−鳥居峠(12:10〜12:15)−小沼口(12:30〜12:45、昼食)−地蔵岳登山口/八丁峠(12:55)−地蔵岳山頂(13:20〜13:30)−ロープウエイ登山口(13:55)−ビジターセンター(14:05、14:30バス)〜前橋駅〜東京駅〜自宅
               歩行時間:3時間37分 (休憩時間:45分含まず)

 榛名山、妙義山とともに上毛3山の1つである赤城山に登った。関東平野の北に、のびやかな山容を見せている。北から小黒檜山、黒檜山、駒ヶ岳、鈴ヶ岳、地蔵岳、長七郎山、荒山、鍋割山と連なり、総称して赤城山と呼ばれている。最高峰は黒檜山で、地蔵岳に一等三角点が設置されている。今回は三山を登った。前橋駅から赤城山ビジターセンター行きのバスに乗り、ひとつ手前の大洞で下車する。大沼の大沼神社にまず下る。南岸に出て、東岸を進む。大沼一周道路を北に進み黒檜山北登山口に着く。14分の距離である。途中には赤城神社がある。道標の立ってる登山口から樹林帯の登山道を進む。初めから急坂である。岩を縫うような格好でしばらく行くと、南側が開ける。猫岩で、地蔵岳や大沼が眺望できる。急な坂はしばらく続く。途中のゆるやかなところで、アカヤシ才やヤマツツジが綺麗に咲いている。時期がやや遅いがまだ楽しめる。最後に急坂を登りきると、黒檜山への分岐が現れる。左手に灌木の中を進むとすぐに山頂である。やや広めの山頂には、三等三角点がある。皇海山、武尊山、袈裟丸山などが眺望できる。展望を楽しんだ後、元の分岐に戻り、そのまま尾根筋を駒ヶ岳に向かって直進する。途中すぐに、御黒檜大神が祭られた祠があり、更にしばらくで赤城山連山が望めるポイントが出てくる。南方向に下り、分岐を分け、駒ヶ岳を視野に階段を下ると大ダルミに着く。鞍部から駒ヶ岳への登りはすぐである。山頂は特に目立ったものでなくしばらくで更に尾根筋を行く。小沼が見えると、道は右手に曲がってゆく。尾根を離れ、急な坂になる。鉄の階段を過ぎ、ジグザグの道を進み、駒ヶ岳登山口に下りる。登山口から車道を覚満淵へ進み、赤城公園ビジターセンター方向を分け、覚満淵を右手に見ながら進む。ここはかって大沼の一部だったらしい。周囲800mほどの小さな湖沼で、ハイキングコースにふさわしい。今の時期は新緑が美しく、レンゲツツジも咲き始めている。貴重な湿原で、ミズバショウや高山植物も豊富で、「小さな尾瀬」とも言われてる。木道を進み、雰囲気を味わう。周辺はススキ草原からズミなどの低木林に変わってゆく。半分くらい周遊したところで登り返した車道が鳥居峠である。ここから、小地蔵の山腹を巻き込む格好で15分ほど歩き、駐車場のある小沼口に着く。15分ほどで食事を済ませ、車道(16号)を地蔵岳登山口である八丁峠に向かう。ここから木の階段の登山道を進む。緑の木々、展開する景色を楽しみながら行く。このコース、整備が行き届き歩きやすい。右手にが敷かれていて登り易い。25分で地蔵岳山頂に着く。地蔵岳山頂のお地蔵さんが黒檜山に向かって並んでいる。1等三角点のある山頂からは北西から北〜南東方面が開けている。黒檜山から駒ヶ岳の稜線が大沼の奥に見え、素晴らしい眺望になっている。その奥は、日光や尾瀬方向である。10分ほど眺望を楽しむ。天気も快晴、気持ちが良い。この後、大沼のロープウェイ登山口方向に下山する。途中、榛名山、その奥に浅間隠山、さらに右手に四阿山の山容が広がっている場所がある。足元は岩混じりの急なところもあるが、25分程度の歩きで登山口に出る。バス停のある赤城公園ビジターセンターまで10分、25分の待ちで前橋行のバスに乗車できた。


黒檜山山頂
小沼〜地蔵岳(黒檜山山頂から) 覚満淵

小沼を見下ろす 黒檜山〜駒ヶ岳・大沼(地蔵岳山頂から)  
行程MAP
(国土地理院の地図を引用)
 
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作成日: 2015年12月29日