86)草津白根山 2171m: 2001年5月13日 日本三百名山に戻る 草津白根山(くさつしらねさん)は、群馬県吾妻郡草津町に位置する、標高2,160mの活火山。本来は白根山が正式名称であるが、他の白根山と区別するため、草津を配して呼ばれる。また、近隣の逢ノ峰と本白根山を含めた三山の総称とすることもあり、この場合は標高2,171mの本白根山が最高峰となる。一つの火山の山体として捉える際は後者の考え方をとる。山頂付近は白い山肌が広がっているのが特徴であるが、1882年の噴火以前は火口付近まで緑が広がっていたという。山頂付近には複数の火口湖が形成され、湯釜、水釜、涸釜と呼ばれている。かつて、山腹にはいくつかの硫黄鉱山が存在し、鉱山跡が現在も残っている。有名な湯釜は、直径約300m、水深約30m、水温約18℃の火口湖である。pHが1.0前後であり、世界でも有数の酸性度が高い湖と言われている。これは火山ガスに含まれる塩化水素や二酸化硫黄が水に溶け込み、塩酸や硫酸となったためと考えられている。湖水は白濁した青緑色をなしており、水に溶け込んでいる鉄イオンや硫黄などの影響で特定の波長の光が吸収されてこのように見えると考えられている。湖底や沿岸には硫黄が沈殿しており、戦前から1960年頃まで鉱山会社によって採取されていた。同時に噴気孔から噴出する硫黄分を含む蒸気からの硫黄採取も行われており、湖岸には硫黄運搬用のトロッコやリフトが敷設され、事務所や作業所が立ち並んでいた。噴火にともなう高温の蒸気やガスによって鉱山労働者に死傷者が出ることもしばしばあったという。火口縁には湯釜を望む展望台が設置されている。なお、後述の噴火警戒レベルの引き上げに伴い、2014年6月3日以降は湯釜の周辺への立ち入りができなくなっており、周辺の道路にも「湯釜は見れません」という案内が出ている。2014年6月3日に気象庁は噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを「レベル2(火口周辺規制)」に引き上げた。これを受け、即日群馬県は国道292号の草津町殺生河原駐車場前から嬬恋村万座三叉路までの8.5キロメートルを通行止めにし、草津町と嬬恋村は第2次規制区域内の登山道を立ち入り禁止とした。その後、同年6月14日に規制が緩和されて、日中に限り国道292号の通行は可能になったが、山頂付近は駐停車禁止となっており、駐車場や売店も閉鎖されたままである。山頂火口から概ね1kmの範囲の立ち入りが規制されている。(ウイキペディアより) 草津温泉(9:00)−白根山バスターミナル(9:30)−湯釜(9:40)−バスターミナル(9:50)−逢ノ峰(10:07〜10:12)−本白根スキー場ロープウエイ山頂駅(10:20)−噴火口−歩道最高点(11:25〜11:30)−草津白根山三角点(11:40)−歩道最高点(11:48〜12:00、昼食)−火口展望所(12:10〜12:15)−鏡池−本白根スキー場山頂駅(12:46)−バスターミナル(13:05、13:30バス)−長野原草津口(14:35、15:14電車)−上野駅 歩行時間:3時間8分、休憩時間27分 含まず 長野県と群馬県の境に位置する草津白根山は、活発な火 山活動を続けている山として警戒レベル2の状態が続いている。百名山のひとつにも数えられ、火山ならではの荒れた迫力のある山容が愉しめる。2015年の警戒レベル2の状態では、8時から17時までの通行が可能であるが、車道での駐停車は禁止されている。、山頂はハイマツの先に見える小高い丘になっている。登山した2001年の時にも硫化水素の発生のため、禁止地域にある。白根山は最高地点という標識のある場所までしか行けないが、多少、化学の知識があるのでにおいを頼りに三角点まで行った。勿論この日はお休みでなく、人もいなかったための愚行である。勿論自己責任の上でのことである。 前日は、榛名山の登山を済ませ、草津温泉に入り、温泉を満喫した。温泉街も観光し楽しいひと時であった。宿泊した草津温泉をゆっくりの時間で出発、白根山バスターミナルで下車する。辺りは雪が残り、青空に白さが際立つ。まずは湯釜に行く。標識通りに舗装された道を10分で展望台に着く。エメラルドグリーンが周りの残雪に映え、一際目立つ。写真を撮り、元来た道を引き返す。ターミナルから逢ノ峰に向かう。足元の所どころに残雪がある。弓池の横から登山道に入り、木段の広い道を行くと、20分もかからず逢ノ峰山頂に着く。あずま屋があり、展望が良い。白根山を一望できる。湯釜も良い格好で見える。残雪の白さがまばゆい。山頂から、本白根スキー場に下る。車道に出、駐車場の横から本白根山の山腹に向かって進む。左右は雪で蓋われている。分岐を右にとり、本目根山頂に向かう。針葉樹林帯の中に続く木道をゆるやかに登ってゆく。やがて噴火口の縁に出て噴火口を巻くような恰好になる。道は噴火口をまわるようになっているが、分岐を探勝歩道最高点に分ける。ここから先、三角点は立ち入り禁止の看板がある。踏み跡があって結構行っている様子がうかがえる。誘惑にかられ、三角点を目指す。鼻をきかせ、ハイマツの中を10分ほどで三角点に着く。さっさと撮影を済ませ、元の最高点に戻る。この地点、360度のパノラマが楽しめる。妙高山、北アルプス、浅間山、妙義山、榛名山、上越の山々、秩父の山々、八ヶ岳など、名だたる山々が一望できる。眺望を満喫した後、火口を反時計回りに行く。すぐに火口展望台に着く。砂礫の道でサクサクとしている。7月から8月であればコマクサが楽しめるところだ。緩やかに下りながら鏡池を右手に見ながら行く。子の稜線をしばらく行き、ダケカンバの林に入る。坂を下ると水平のダケカンバ林になる。山腹を巻くような感じである。30分強で展望台から先のロープウェイ駅に戻る。ここから更に逢ノ峰の山腹を時計回りにまわる。行きと帰りで8の字を書く格好で進む。20分ほどでバスターミナルに戻る。 脚注: ・2015年現在、火山警戒レベル2で湯釜の方には行けない。ロープウェイで山頂付近まで。二つの火口跡を周ってロープウェイで戻ってくるなら特に登山の準備は必要ない。
行程MAP (国土地理院の地図を引用) 日本三百名山に戻る 作成日: 2015年12月29日 |