91)両神山 1,723m: 1999年12月18日   日本三百名山に戻る
 両神山(りょうかみさん)は埼玉県秩父郡小鹿野町と秩父市の境目にあり、秩父山地の北端にある山。標高1,723mである。日本百名山の一つ。山名は、イザナギ、イザナミの神を祀っていることから両神と呼ぶという説、日本武尊の東征のおりこの山を八日間見ながら通過していったので八日見山と名づけられた説、「龍神を祭る山」が転じて両神山となったという説など、諸説ある。古くからの信仰の山。東面の日向大谷からの道は表登山道とされ、数多くの石仏、石碑、丁目石が残されている。浦島からの登山道にも興味深い石仏が残されているが、今は廃道となっている。北麓の尾ノ内には龍頭神社があり、尾ノ内沢沿いに八丁尾根上の奥宮まで登拝路があるが、今では荒れていて危険である。山中、山麓の神社では、通常の狛犬の位置に山犬すなわち狼の石像が置かれている。狼を神の使いとする三峰神社の影響が窺われる。4月下旬から5月中旬、山頂一帯にアカヤシオが咲く。自然林が多く残され、紅葉が美しいことでも知られている。八丁峠から登るコースは鎖場の名所として有名。滑落者が埼玉県最多のコースでもある(『岳人』2011年4月号102P)。また、以前は旧両神村の白井差集落方面の登山道が山頂までの最短ルートであったが、行政(両神村・埼玉県や環境庁)と地権者との相続税に関する見解の相違からトラブルとなり2000年4月頃に地権者によってバリケードで封鎖された。その後、2000年10月に行政上は廃道となり、道標なども何者かにより破壊されている。現在は日向大谷からの登山道がメインルートとなっている。(ウイキペディアより)
登山コースであるが、
@白井差新道:かつてのイチイガタワ経由と大峠経由の、白井差からの2コースが廃道とされたのち、地権者によって開鑿された有料登山道である。白井差口まではバスがある。そこから白井差、大又を経由し、剣ケ峰の少し南で表登山道と合流する。
A表登山道(表参道):日向大谷までは、バスがある。日向大谷から会所、清滝小屋、富士見坂を経て山頂<剣ケ峰>に至る道で、もっとも多く利用されている。鎖場が数箇所あるものの、特に困難な所はない。2010年6月現在、清滝小屋は営業が中止され避難小屋として一部開放されている。
 当時私が歩いたコースは、白井差からのコースである。この後(2000年4月以降)、この道は通行できなくなってしまった。

両神荘(5:40)−薬師堂バス停(7:00)−白井差口バス停(7:32)−白井差(8:10)ー鏡平(9:20)−ノゾキ岩(9:30)−両神神社奥宮(9:40)−両神山頂(10:00〜10:35、昼食)−両神神社奥宮(10:56)−清滝小屋(11:30〜11:35)−八海山3.1q(12:00)−1.8q地点(12:33)−日向大谷0q(13:20)−日向大谷口(13:45、14:30バス)〜小鹿野町役場(15:03)
               歩行時間:6時間13分(含む休憩時間約50分)

西武秩父からバスを利用し、バス停薬師堂にある国民宿舎両神荘に宿泊した。朝のバスは7:00、白井差口で下車する。ここから林道を40分弱歩く。白井差小屋を通り過ぎれば林道が終わり、登山口に到着する。昨日とは打って変わり肌寒い日となった。小雪がちらつき、足元は白っぽくなっている。沢沿いの緩やかな道から始まる。沢沿いを更に登って行くと昇竜の滝が現れる。沢に下れば見ることができる。更に急勾配を登れば御手洗場である。御手洗場からはジグザグ道になる。登りきると、一位ガタワで、右手に下山時に使う、清滝小屋に行く道がある。クサリ場を登り、尾根を進むと両神神社奥宮に出る。狛犬に代わり、お犬様(ニホンオオカミ)が番をしている。お参りをして、進む。東屋が現れる。両神山の全体が真正面になる。少し下り、最後の急登になる。梵天尾根を分け、少しで山頂に着いた。
朝、小雪がぱらついき、ガスがかりの様子も山頂に着くまでにはすっかり晴れあがった。山頂からは、祠がある。西方向がはっきりと見渡せ、秩父の山々、八ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山、アルプスが遠く眺望できる。しかし、南方向の富士山は見えなかった。少し早かったが、山頂で昼食とした。そうこうするうちに、あたりがキラキラとなり、みるみる霧氷ができ始めた。あっという間に梢が白く変わって行った。初めての経験であり、うれしくなった。結構時間を取り、日向大谷に向け下山を開始した。両神神社奥宮までは同じ道を戻る。両神神社からは、一位ガタワ経由でなく、急坂を下った。小尾根筋になり、クサリ場が連続する。七滝沢コースを分け、更に下って、清滝小屋に出る。ここからも急坂が続く。弘法ノ井戸、、炭焼窯跡、樹木が生い茂った薄暗い急坂を歩く。更に、七滝沢コースの分岐に出て沢を渡り、アップダウンを繰り返しながら下り、最後に日向大谷集落の斜面の畑の中を車道に出た。ここから日向大谷口まで、薄川沿いの道を急ぎ足に歩いた。バスで小鹿野町役場で出て乗り継ぎ、西武秩父駅に戻った。

山頂祠より 山頂写真 キラキラとした途端霧氷ができる

行程MAP
(国土地理院の地図を引用)
 

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作成日: 2015年10月24日