96)三頭山 1531m: 2001年4月15日 日本三百名山に戻る 三頭山(みとうさん)は、東京都西多摩郡奥多摩町・檜原村、山梨県上野原市、北都留郡小菅村に跨る標高1,531mの山。日本三百名山、山梨百名山の一つに選定されている。3つの頂上があるので三頭山と言う。西峰(1,527m)・中央峰(1,531m)・東峰(1,528m)があり、三角点は東峰に置かれている。奥高尾縦走路、笹尾根の北端。奥多摩三山の最高峰。また多摩川最大の支流、秋川の源頭の山でもある。約800万年前に地下から溶岩が突き上げ、およそ8合目までが石英閃緑岩でしめられている。この閃緑岩を数馬御影石と称している。三頭山周辺は、檜原村都民の森水源林として保護されており、山頂周辺にはブナ林が残っている。山頂は眺望に恵まれ富士山や雲取山、奥秩父山塊、丹沢山地などを望むことができる。東京都と山梨県の県境上に並び、大岳山(おおたけさん)と御前山(ごぜんやま )と共に奥多摩三山(おくたまさんざん)と呼ばれている。 登山ルートは檜原村側にある「都民の森」を経由するルートがよく歩かれている。その他、北側の奥多摩湖側からヌカザス山・入小沢ノ峰やイヨ山を経 由するルート、西側の小菅村から向山・鶴峠を経由するルート、南東側の槇寄山方面から笹尾根をたどるルート等がある。 ①都民の森コース:武蔵五日市駅よりバス「数馬」行きにて数馬バス停下車、数馬より無料バスにて「都民の森」バス停下車(冬期運休)。三頭大滝経 由(ブナの路コース)の場合、登り1時間55分、下り1時間30分。数馬バス停より都民の森までの登山道は登り1時間、下り50分。都民の森は三頭山の 中腹にある。都民の森駐車場から入ると、森林館、木材工芸センター、鞘口峠、見晴小屋、展望台、東峰、中央峰(山頂)と良く整備された登山道を上 がっていくことができる。都民の森公式サイトでは森林館から山頂までの往復周遊コース(三頭大滝や鞘口峠経由)で健脚向き4〜5時間のコースとし て案内してい。 ②笹尾根(数馬より):武蔵五日市駅よりバス「数馬」行きにて数馬バス停もしくは仲の平バス停下車。槇寄山経由で登り3時間50分、下り2時間30分。 ③ヌカザス尾根コース:奥多摩駅よりバス(奥09, 奥10, 奥11, 奥12など)にて小河内神社バス停下車。イヨ山、ヌカザス山経由で登り3時間35分、下り 2時間40分。 ④山のふるさと村コース:奥多摩駅よりバス(奥09, 奥10, 奥11, 奥12など)にて小河内神社バス停下車。山のふるさと村、鞘口峠経由で登り3時間40分 ➄ムロクボ尾根:奥多摩駅よりバス(奥09, 奥10, 奥11, 奥12など)にて深山橋バス停下車。ヌカザス山経由で登り3時間25分、下り2時間30分。
宿を出て、車道を進む。 しばらく進むと 1時間弱で西原峠に着く。西原峠には「温泉センターかわら版」と書かれた箱が置かれている。麓の檜原街道沿いにある「檜原温泉センタこのー数馬の湯」を宣伝してのことだろう。西原峠からは上野原町郷原へ下山できる。尾根沿いを進めば、遠くは陣馬山・高尾山まで続いている。ここから槇寄山へはすぐで、槇寄山でベンチに腰掛け最初の休憩を取る。山頂からは、 富士山ももちろん見える。槇寄山からは緩やかな登りで、小刻みなアップダウンがある。足場もしっかりとしていて歩きやすい。しばらくで上野原町郷原への分岐地点を過ぎ、都民の森コースとの分岐地点に到着する。ここまで葉の落ちた広葉樹林が続く道である。看板には「これより先は都民の森ではありません」と書かれている。更に尾根筋を進むと ベンチはあるが景観はない。やり過ごし進む。2つ目の都民の森コース分岐を過ぎるとすぐに、三頭山避難小屋に到着する。避難小屋だが小屋はかなりきれいでトイレがある。大沢山からしばらくでムシカリ峠、ブナ林の中を登れば、大沢山から13分で三頭山の西峰に到着する。西峰にはベンチがあり、山頂スペースは一番広くベンチの数も多い。展望に関しては西峰が少し開けている。東峰、さらに先の展望台があって、展望台からは、馬頭刈山、大岳山、御前山などが見える。もちろん中心は富士山である。西峰から 東峰、 展望台、 御堂峠まで戻り、ヌカザス尾根を進む。比較的穏やかな歩きで、鶴峠分岐に到着する。緩やかな登山道が続く。ここから入小沢ノ峰までは、10分ほどであるが、登山道は同じような起伏のない緩やかで道だった。の入小沢ノ峰からオツネノ泣坂は、落ち葉の下はぬかるんだ道で、結構な勾配だ。下りなので慎重に下りる。時間的にはすぐである。オツネノ泣坂は、要所要所でロープが張られている。オツネノ泣坂は悲しい伝承が残る坂である。ヌカザス尾根はブナが多く、秋の紅葉は素晴らしいようだ。一方で奥多摩屈指の急登の坂である。ヌカザス山に到着する。漢字では「糠指山」と書く。ここからイヨ山まで、更にイヨ山から先は急坂であるが、今回は下山、慎重に下りるのみである。葉の散った、枝ばかりのブナ中心の広葉樹林帯を進む。ヌカザス山からは急坂の下りである。おまけに登りがあり、こちらも急である。その上、砂利の登山道で足元が滑る。慎重に、かつ早めに下る。その後は小刻みなアップダウンが続く。最後に、登り返すとイヨ山の山頂に到着する。三角点は少し先の急坂の始まる場所にある。少々訝しい。イヨ山からは急な下りになるうえ、ぬかるんだ道である。幸い天気続きで随分ましである。細い尾根の急坂から、つづら折りの落ち葉の道になる。所々ぬかるんでいる。歩きにくい。登山口まで30分程度、細い階段状を下りると登山口である。車道に出る。ここからダム湖にかかる麦山浮橋(むぎやまうきはし)こと、通称「ドラム缶橋」に出る。このドラム缶橋を渡り、車道を小河内神社バス停を過ぎ、数分で峰谷橋バス停に到着した。予定より随分早く、長いバス待ちになった。快晴で気持ちの良い山行になった。
行程MAP(国土地理院の地図を引用) (国土地理院の地図より引用) 日本三百名山に戻る 作成日: 2016年11月10日 |