98)丹沢山1673m: 1999年11月14日 日本三百名山に戻る 丹沢山(たんざわさん・たんざわやま)は丹沢山地の丹沢主脈にある標高1,567mの山。 神奈川県相模原市緑区と愛甲郡清川村、足柄上郡山北町の 境界に位置し、周辺の山々と共に丹沢大山国定公園に指定されている。元々、丹沢山とは丹沢中央部に連なる山々の総称であったが、明治時代の測 量時に当山に一等三角点が設置され、その仮称として丹沢山と名付けられたのがそのまま現在へと至り、一峰の山名となっている。しかし、深田久弥 が日本百名山に選んだ丹沢山とはこの山塊中の一峰ではなく、丹沢中央部に連なる山々の総称であるとされている。山小屋であるが、山頂に山小屋「 みやま山荘」がある。通年営業。建物は2004年に建て替えられた。宿泊料金は、素泊まり5,500円、朝食500円、夕食1,000円。定員30?40名。水場はな い。 主な登山ルートとしては @大倉 ― 大倉尾根 ― 塔ノ岳 ― 丹沢山 (登り4時間40分・下り3時間20分)、大倉バス停までは渋沢駅よりバス。 A宮ヶ瀬 ― 高畑山 ― 丹沢三峰 ― 丹沢山 (登り5時間55分・下り4時間20分)、宮ヶ瀬の三叉路バス停までは本厚木駅よりバス。 B塩水橋 ― 天王寺尾根 ― 丹沢山 (登り3時間30分・下り2時間30分)、塩水橋まで行くバスはない。 Cヤビツ峠 ― 表尾根 ― 塔ノ岳 ― 丹沢山 (登り5時間15分・下り4時間15分)、ヤビツ峠バス停までは秦野駅よりバス。 D西丹沢自然教室 ― ツツジ新道 ― 檜洞丸 ― 臼ヶ岳 ― 蛭ヶ岳 ― 丹沢山 (登り7時間50分・下り7時間20分)、西丹沢自然教室バス停までは新松田 駅よりバス(ウイキペディアより) 丹沢山は、上の登山コースのうち、 @のコースを利用した。 丹沢山からは、蛭ヶ岳から八丁坂ノ頭に出て東野に下山した。歩行時間7時間強、1時間 の休憩を含め8時間20分の行動時間だった。クマザサの中の縦走は変化に富み素晴らしかった。今回の登山は、天城山登山の後、移動し、暗くなって から大倉の登山口付近にある宿に着いた。11月にもなると日の暮れるのは思った以上に早かった。 大倉滝沢園(6:00)−堀山の家(7:38〜7:43)− 塔ノ岳 (8:50〜9:05、朝おにぎり)− 丹沢山(9:52〜10:00)−不動ノ峰1614m−棚沢の頭(10:37)−蛭ヶ岳 (11:10〜11:35、昼食)−原小屋平(12:14)−姫次(12:25〜12:35)−八丁坂ノ頭(12:38)−林道入り口(13:38〜13:43)−東野バス停(14:20、14:46)〜三ヶ 木乗り換え〜橋本〜東急〜大井町 歩行時間:7時間12分、休憩時間:1時間8分、行動時間:8時間20分 前日、伊東駅から熱海駅、小田原駅とJRを乗り継ぎ、小田急線で渋沢に出て、バスで大倉まで移動した。暗闇の中、滝沢キャンプ場の近くにある旅館、 滝沢園に宿泊した。この旅館雰囲気も良く、お願いしたお昼弁当には、お茶に果物までついていた。翌朝朝、6:00に出発、元のバス停方行に戻る。車道 を山側に歩く。カーブの所で林道になった道に入る。林のなかを進む。陶芸の工房があり、スギ林の中に登り窯が作られている。スギ林の中をゆっくりと 登ってゆく。道は2手に別れるが、大倉高原山の家への道を分け、進む。スギ林の山腹から雑事場平で大倉高原山の家経由の道と合流する。これから 先は尾根上の道になる。雑事場平から見晴茶屋の100mくらいは立派なスギの道が続く。こぼれ日がこの時期には心地よい。階段を登り、アカマツと雑 木の平坦な尾根道を過ぎると急登が待っている。駒止茶屋から更に階段を登り、堀山を右に巻いて越える。しばらくで堀山ノ家に着く。歩きだして1時間 38分、ベンチで一服する。ここを出発、なだらかな下りが続き、小草平に出ると、左に二股方面に下る道が分岐する。登ってきた大倉尾根は、単調で急 坂の尾根道で馬鹿尾根と呼ぶようだが、最短のコースである。小草平一帯を過ぎ、更にしばらく行った先で右からの天神尾根が合流し、更に長い階段 がなおも続き、花立山荘を過ぎると、大倉尾根一の眺望がある花立に到着する。振り返ると秦野の街並や相模湾などが見える。小広い花立をからわず かに下って、馬ノ背と呼ばれるヤセ尾根を進む。く。ここまで来れば急坂も穏やかになり、ひと登りで金冷ノ頭で鍋割山稜が合流、最後に樹林帯の中の 階段を登りきって、最初の山、塔ノ岳 に着く。宿を出てから2時間50分、朝おにぎりの残りを食べきる。15分の休みをとる。山頂には尊仏山荘と日ノ出山 荘が建っている。尊仏山荘は小屋番が常駐し、通年営業している。塔ノ岳は丹沢屈指の展望台だそうで、富士や箱根連山、相模灘、大山、西丹沢の山 並などなどの雄大なパノラマが楽しめる。 塔ノ岳 これから行く丹沢山から蛭ヶ岳への稜線も目の前に展開する。山荘のべンチで休み、元気を回復、山荘をあとに北に向かって尾根を下る。すぐに登り 返して日高と呼ばれる1461mのピーク」に到着する。あたりはブナ林が美しい。更に尾根道をすすむ。明るいササ原の斜面で、竜が馬場と地図に記載さ れた場所である。展望もなかなかよい。ササの道を登ると、再び樹林帯の中に入る。高度を上げていくと丹沢山山頂に到着する。塔ノ岳から50分弱で到 着する。山頂には、みやま山荘があって、ペンチもある。周辺は樹木が多く、広い眺望は難しい。山頂からは、右手に丹沢三ツ峰方面への尾根道が分 かれる。左手のコースをたどる。林の道を少し行くと、急坂になる。足元に気をつけながら下る。早戸川乗越と呼ばれる鞍部にでる。ここから開けたササ の斜面を登る。左手に東屋が現われるとすぐその先が不動ノ峰である。ピークの標高は1614mで丹沢第二の高さを誇っているが、あまり存在感はない。 このあたり、行程の半分を過ぎたようだ。さらに進み、棚沢ノ頭を過ぎ、巨岩のある鬼が岩に出る。この岩からは富士山、西丹沢方面の展望が得られる 。岩場から急下降し、中ノ沢乗越の鞍部、さらに樹林帯の尾根を登っていくとやっと蛭が岳に到着する。ここまで出発から5時間10分かかったことになる 。標高は1673m、丹沢の最高峰になる。山頂には蛭ヶ岳山荘がある。薬師如来の祠が置かれている。ベンチで早速、昼食とする。長い歩きでやや疲れ があるが、山頂からの眺望を満喫する。南から西面の眺めは印象的である。ここは、丹沢山系の重要ポイントで、丹沢主脈や主稜縦走の中心だ。尾根 筋を西(左手)に向かうと主稜縦走路である。お腹も膨れ、体も回復、主脈の北北西に進む。樹林帯の急坂道を下る。丸太の階段状の道を下り切り、緩 やかになった尾根道を進むと平坦な地蔵平に着く。林の中の道が続き、山頂から40分ほどで原小屋平にでる。黄色に色付いたカラマツが混じった林の 中を抜けると10分で姫次に着く。10分の休憩を取る。姫次は、ササとカヤトが美しく、東面は黄色のカラマツで見事である。南から西にかけ、蛭ヶ岳、富 士山など、山々が重なっている。ここからは、左手にとれば、袖平山から神ノ川にいく東海自然歩道である。再出発、すぐに八丁坂ノ頭に出る。まっすぐ の東海自然歩道に別れを告げ、左手の東野に向かう。樹林帯の中の道をひたすら1時間、紅葉を楽しみながら林道口にでる。休憩の後、更に40分、東 野のバス停に出た。長い縦走を終えることができた。 東野バス停から三ヶ木で乗り換え、橋本に出て東急で大井町に出た。行動時間8時間20分、長い1日だった。 真白の富士山が 縦走路さき 丹沢山 縦走路を振り返って 姫次、カラマツ 行程MAP(国土地理院の地図を引用) 日本三百名山に戻る 作成日: 2017年10月28日 |