本誌・フルーツバスケットの感想
2005年11号
「それでも支えに…なってたよちゃんと」
フルバファンブックは購入したものの、ドラマCDを購入してない私は
フルバファンとして失格でしょうか…?
だって。だって、はーさんが出てないんですものっ。(号泣)
ドラマCDではとりと紫呉の絡みがあれば間違いなく買うのになぁ、と
無謀なことを思いつつ、以下遅れに遅れた感想です〜!!
<フィルターなしの普通の感想>
■扉■
(あの日きけなかったあの人の言葉の続きに今、辿り着く……)
扉は、壁に背を凭せながら明後日の方向を見ている夾でした。
幼い日のことを思い出しているのでしょうか。
微かに胸を過ぎった過去は、ちりちりと夾を苦しめます。
■子どもにだって解るよ、と■
以前のように何も知らないフリをして、今日子のお墓参りに行く勇気は
もう持てないと、落ち込む夾。
今年のお墓参りには付き合えないと透に云いつつも、
後で一人で行ってしまうあたりが、律儀と云うか何と云うか。
そして今日子のお墓参りに来ると決まって思い出してしまうのが、
自分の母親。
彼の母親と今日子は生前、何か繋がりがあったのでしょうか。
今日子のことを思い出す度、何故夾が悔いるのか、
何故恨んでいると決め付けるのか、それが不思議で堪りません。
結局、今日子のお墓の近くまで来て引き返してしまう夾でしたが、
その帰り道に遭遇したのは、思いもよらぬ人でした。
「そうそう今日子さんがお世話に…ああ…じゃなくて、透さん。
透さんが世話になっているね」
今日子という言葉に敏感に反応した夾を見て、"ととさん"は透と
言葉を改めます。
"ととさん"はどうも今日子のお墓参りに来てギックリ腰が再発した模様。
ひっそりと動けなくなっているのに飄々としている彼は
相変わらず大物というか何と云うか。
そして、透を今日子と呼ばれることに耐え切れなくなった夾は、
「それってちょっと…悪シュミじゃねぇの?」と彼を諫めます。
「そうだねぇ……でもね。つなぎとめたかったんだ。どんな形でもいいから
今日子さんが、確かに存在たんだって。証をね。示したかった。
でないとあの子はあのまま折れてしまいそうだった」
目に見えなくても、感じられなくても。
今日子という存在は、何時もどんな時にも、透を支えているのだと。
だからこれからも、今日子の<生>を背負って生きて欲しいと。
"ととさん"は透に透らしく生きてもらうために、
透を敢えて今日子と呼んだのでしょう。
でも、それだけではなかったのです。
「自分の為でもあったんだ。自分もさびしかっただけなんだよ。
みんなみんな置いていってしまうから。せめて何かでつなぎとめたくて」
勝也も。今日子も。
自分の愛した人は、みんな自分より先に逝ってしまうから。
どうしようもないほどの、遣り切れない思い。
置いていく側も辛いだろうけど、残された側の無念さとか、哀しさとか、
そう云ったものが一気に伝わってくるような言葉でした。
そんな"ととさん"の言葉のひとつひとつに動揺する夾。
今日子の死に対し、申し訳ないと思っている彼に、
何事もなかったかのような口調で、"ととさん"は尋ねます。
何故、透があんな話し方をしているのかあんたは知っているか、と。
「勝也の葬儀の時にね。いらん親戚がいらんコト言ったんだ。
『勝也に少しも似てやしない』『違う男の子どもじゃないのか』
『こんなんじゃ慰めにもなりゃしない』……ってね。
…子ども相手になら何言ったってわかりゃしないと思ったのかね。
馬鹿だねぇ。子どもは大人の言うことをちゃあんとわかっているのにね」
子どもだから何を云っても、何をしてもいいというわけではありません。
子どもだって大人と同じように傷つくのだと
如何して気付かないのでしょう。
その時透が感じた痛みを、夾もまた自らのものとして感じます。
かつて母親が死んだ時、師匠の後ろに隠れるようにして
墓参りに出向いた幼い夾。
お線香あげることを迷っていた彼に父親が浴びせたのは、
「後ろ暗い気持ちがあるから近づけないんだろ?」という
身を切り裂くような酷い言葉でした。
子どもに向かって云う事ではないと牽制する師匠に
「子どもだから言ってるんだ。どうせ何もわかっちゃいないさ」という
子どもの人権を踏み躙るような言葉を吐いた父親。
小さな躰ひとつで親戚の言葉を「わかる」と受け止めた透と同様、
あの時、ギュッと喪服を握って、「わかるよ」と答えた夾の声無き声が
きっと、師匠にも届いていたのでしょう。
■続かなかった言葉の先にある想い■
透はあの時親戚に云われたことを気にしていたと、そう夾に向かって
淡々と話す"ととさん"。
日に日に憔悴していく母親を目にして、透が今日子を心配しないはずが
なかったのです。
「お父さんに"にてない"からガッカリしてるの?
どうしたらソックリになれる?ソックリになればお母さんげんきになる?
どこへもいかない?」
今日子の取り乱している様子を見て不安になった透。
きっと、透は子どもなりに何が起こったのかを一生懸命考えたのでしょう。
母親の元気がないのは、父親が遠いところに行ってしまったからだと。
母親は父親のところへ行こうとしているのではないかと。
母親は自分が父親とソックリになればずっと傍に
居てくれるのではないかと。
最愛の息子を失った"ととさん"はそんな透の言葉を、
どんな思いで聞いたのでしょうか。
透が口にした思いもよらない言葉の中に、実は大切なキーワードが
あったのです。
"それからだよ。あの子が勝也みたいに"
最愛の夫亡くし、失意のどん底でもがき苦しんだ今日子。
それでも、生きながら既に死んでいるような彼女の傍に、
透はいつもひっそりと寄り添っていました。
いつだって、一番近くに愛があったのに。
それに気付かずに通り過ぎてしまっていた彼女は、
透が勝也を真似たことで、初めて自分の過ちを悟ります。
如何してこの子に哀しい思いをさせてしまったのだろう。
透と共に生きていくことにこそ、生きる倖せがあるのだと。
(あの日、続かなかった言葉の先に、ようやく辿り着いた…中略…
一度だけ、仕事で一晩留守番させなきゃいけなくて心配だって言うから
様子を見にいった事がある。その時の透が、一人きりの透が
透の姿そのものだとしたら、そうだあんなにもさびしがってた)
一人きりの食卓に響く食器の音が虚しく物哀しいことを
夾も良く知っていたのでしょう。
生きていくことは、楽しいことばかりではありません。
同時に、笑っている人間が必ずしも倖せとは限りません。
夾が「あんなにもさびしがってた」と透を思い遣ったように、
彼女のあの温かな笑顔の裏には、いつもたくさんの淋しさや哀しみが
溢れていたのです。
■愚かで愛しいひとのために生きてゆく■
「なぁ、おまえの父親ってどんな顔してた?」
全てを知ってしまった今だからこそ、伝えたい想い。
笑顔でシーツを干す透の表情が一瞬にして強張った瞬間、
夾は確信したのでしょう。
透が父親を未だ許せずにいると云うことに。
それでも彼は、透の心の暗闇に触れずにはいられなかったのです。
「でも、あのっ。話し方がっ。話し方はとても似ているそうなんですっ」
今日子が自分と父親の話し方は"似てる"と云っていたと。
必死で喜んでいるかのように振舞う透。
その姿はとても必死で。痛々しくて。
傷が水に触れたような表情で笑う透を見るのは、
きっと夾も辛かったんだろうと思います。
じゃあ嬉しかったろうな、という夾の言葉で、
ギュッとシーツを握った透は、今にも泣き出しそうでした。
「嘘…です。嘘です何も…似てないです。似てないから
口真似をしているだけです…」
喉の奥から絞り出すような声で。
母親を連れて行こうとした父親を、憎んでいたと告白する透。
父親の優しさは憶えているけれど、独りの恐怖はそれ以上に
耐え難いものだったのでしょう。
悪いのは父親ではないけれど。
自分に惜しみなく注いでくれた愛情を
忘れてしまったわけではないけれど。
それでも、透には父親に如何しても譲れない大切なものがあったのです。
「自分が安心したくてその為だったらどんな事もする私は、
簡単に…お父さんを悪者扱いする私は………
自分の為なら、どんな約束も手放そうとする私は………最悪です」
母との絆を繋ぎとめるために、父親を悪者にした透。
夾を救うために、「いつも一緒」という今日子との約束を
自ら手放そうとした透。
透の母親への執着心は、慊人の十二支への執着心と
何処か似ているように感じられます。
それは他者からみれば異常なのかもしれないけれど、
滑稽なのかもしれないけど、その切ないまでの直向な想いが
確かに届いた瞬間はあったのです。
「…そんなコト、わかってたよきっと。お前の母親は。
それでも支えに…なってたよ。ちゃんと」
置いていかれたくなくて、父親の面影を必死で追ったその姿を
「愚かで愛しい」と表現した夾。
透の話すちょっと変な敬語は、傍から見れば滑稽に
映るかもしれないけれど、そこには深い意味があって。
シーツ越しにその想いを抱き止めた夾が、何故だかとても
カッコよく見えました。
夾の言葉は、きっと透の心に溜まっていたドロドロしたものを
綺麗に洗い流したことでしょう。
「あんたは透さんを大切に思っているみたいだったから…(中略)…
大切にしてあげてほしい。あの子の倖せは、みんなの倖せだから」
"ととさん"が誰にも話さなかった身内話を夾にだけ明かした理由。
それは、夾が透のことをとても大切に思っていることに
"ととさん"もまた気付いていたからなんですね。
ラストで意地悪く微笑んだ"ととさん"の表情が、写真の中の
勝也の表情と似ていたという夾のモノローグに共感を覚えつつ……
12号の感想へと続きます。
突然、次回予想!!
次号発売後の感想のため、予想はお休みします。
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2005年10号
「…十二支は化け物だ。とても不様な生き物なんだ」
さてと。
時間も迫っていることですし、さくさく進めて行きましょう。
ていうか、感想溜め過ぎですね。(反省)
ではでは、以下、遅れに遅れた10号の感想なのです!!
<フィルターなしの普通の感想>
■扉■
(その名を呼べば―――すべてがこわれてしまう…)
呪いが解ける日は"やがて"では駄目だと。
次の春までに解けなければ大好きな夾が幽閉されてしまうと。
彼の不憫さと不条理な運命を思うあまり、涙する透。
父を亡くし、母をも亡くした透にとって、愛すべき人が自分の前から
「いなくなる」というのは、耐え難い恐怖なのでしょう。
実の親よりも、十二支よりも、誰よりも、夾を救いたいと心から思う
透の願いは果たして彼に届くのでしょうか。
■その誓いは今も胸に…■
今日子が死んで、アパートを引き払うことになったあの日。
消えていく今日子の気配を感じ取りながら、
透は遂に動けなくなりました。
ついこの前までお母さんは確かに此処に居たはずなのに。
いつものようにそこに座って笑うお母さんが存在したはずなのに。
そんな彼女を突き動かしたのは、祖父の一言でした。
「行こう…今日子さん」
透と呼ばず、敢えて今日子と呼ぶことで祖父は透に気持ちの整理を
つけさせようとしたのでしょうか。
頬を伝う涙は、新たな誓いを透の胸に刻みます。
(…だから誓った。これからはいつだって、どんな時だって一番に
胸に想うのはお母さんであり続けようと。そうして想い続けていれば
いつまでも色褪せる事はないと信じた。思い出も、約束も。)
そうでもしなければ、総てのことに負けてしまいそうだったから、と
過去を回想する透。
それまで透にとって誰よりも大切で愛しい存在は
今日子ただ一人であったはずなのに。
おまえの一番大切なモノって何?とリンに問われた時、
これまでならきっと迷わずに「お母さん」だと答えていた透が
即答できなかったのは、夾の存在が頭の隅っこでちらついて
いたからなんですね。
頭の中はもう夾のことで一杯で。
己の胸の内をリンと紫呉に明かしてしまった透は
そのことを不安に思い後悔します。
どうしてそれほどまで頑なに"いつも一緒"という
母親との約束を貫こうとするのか。
それが恐らく透のブラックボックスに繋がっていくと思うのですが、
物語はそのことを明かさないまま先へ進んでいきます。
■仲間外れの存在■
夾に会うことが出来ないまま、ぐちゃぐちゃな気持ちのままで
ぼんやりと本家へ向かう透を止めたのは、意外にも紫呉でした。
リンだけでなく透も呪いを解こうとしていたなんて知らなかったなぁ、と
空々しく云う紫呉に、透は尋ねます。
貴方は最初から呪いが解けると知っていたのか、と。
「まさか、まさか。でもなんとなくこれが最後じゃないのかなとは
感じてた…(中略)…これが最後の宴会だから、全員揃っただけ
なんじゃないのかって」
紫呉の薄朦朧とした予感は、紅野の呪いが解けたことで
確信に変わります。
はとりが竜でなく竜の落とし子に変身することも、
十二支の"血"が薄くなっていることが原因なんですね。
「おまえも慊人も立派に本田君をコマのように利用しているよ。
それぞれの目的と利得のために」)(注:コミックス3巻・112頁参照)
かつてはとりが溜め息混じりに漏らしたこの言葉。
紫呉は呪いを解くため、前々から小さな変化やきっかけを作り出そうと
目論んでいたのです。
そうして十二支を先導するための適任者として、草摩の外の人間である
透を利用しようとしたのでしょう。
誰よりも呪いを解きたいと思っていたのは
案外、紫呉だったのかもしれません。
「…十二支は化け物だ。とても不様な生き物なんだ。
まさかそれを嬉しがっていると思うかい?楽しがっていると?
この世界の枠組みの中で生きていくには、どれだけの
ハンデと痛みかわかるかい?」
十二支でもないお前に何が解るというようなこの云い方。
自ら透を巻き込んでおきながら。
呪いとは何かというかつての透の質問には答えないまま、
紫呉は彼女を責め立てます。
何故、夾の幽閉を知っていて黙認するのか。
その理由は、十二支が猫憑きを見ることで
「良かった。アレよりはマシだ」と安息を得ることにありました。
「だから夾君と初めて会った日、嬉しかった……安心…した。
猫憑きに比べれば、私は全然『不幸』なんかじゃないって思えたから」
(注:コミックス12巻・82頁参照)
楽羅は、かつて夾を見下していたと告白したけれど。
夾が、閉じ込められ、差別され、見下されて生きていくのは
当然のことと、十二支全員がそう思っていたのは、
私にとって或る意味衝撃的でした。
そして夾もきっと、それを総て解っているのですね。
弱者が弱者を嫌悪する社会とは、何と哀しいものでしょう。
「猫憑きは十二支の為に用意された仲間ハズレの生き物」
透が「紫呉さん…!!」と途中で叫んで紫呉を止めたのは、
十二支が夾を差別していたことにショックを受けたこと、
そして十二支の痛みに触れることの出来ない自分の無力さを
歯痒く思ったことが、直接的な原因なのかもしれません。
でも、彼女は夾と自分の境遇があまりに似通っていることに
そこで気付いたのではないでしょうか。
幼い頃の透は、ゲーム・フルーツバスケットで
みんなから「仲間ハズレ」になっていました。
そしてオニギリ(透)がフルーツバスケット(仲間)に入れなかったことと、
夾(猫)が十二支(仲間)に入れなかったことは、
何処か似てはいないでしょうか。
愛されない者、弱い者、仲間外れの者、
それら総てのものを本当の意味で受け入れた時、
この物語は終わるのでしょう。
「いずれでは駄目だと君は言ったけれど…夾を、救いたい?
君は夾の事を」
遂に紫呉に本心を指摘されてしまった透は、そこで激しく動揺します。
何時でも一番に胸に想うのはお母さんでありたかったのに、
何時から夾を想うようになってしまったのだろう。
夾を想うことで、母親が遠くへ行って消えてしまうことを恐怖する透。
そして、「アンタムカつくね」と葬式の席で透にそう云ったのは、
果たしてあの翔だったんでしょうか。
透はどうも意識的に今日子お葬式の時のことを思い出さないように
しているように感じられます。
■大切な人はいつも行ってしまうから■
泣いている透を見つけ、紫呉を睨むように見た夾。
此処で咄嗟に「透はリンと喧嘩して泣いた」と嘘を吐く紫呉は
流石と云うか何と云うか…慣れてますね。
「無理せずゆっくりがんばって」なんて、アドバイスになっているのか
解らないような台詞を残し、去っていく紫呉は……何だかなぁ。
でも夾の「はぐれホスト」という言葉は、余りにも的を得ていたので、
思わず苦笑してしまいました。
しかも、その「はぐれホスト」が本家の玄関ではとりと会った時の
反応と云ったら。
やっぱり紫呉は、はとりに弱いんだなぁ、と思った瞬間です。
きっと彼に対して疚しい気持ちがあったんでしょうね。
「やっだぁ。はーさん。ちょーキグーっ。リンの診察ぅ?
出迎えなんて待ってないで入っちゃえばいいのにィ☆
MA・JI・ME」
と、咄嗟にはとりを茶化すことで全てを誤魔化そうとする紫呉は
やっぱりズルイね。淋しいね。
(いかないで。いかないで。)
夾も、お母さんも。
自分の大切な人は、何時も自分の前から居なくなってしまうから。
いかないで、と泣く透。
如何したら良いのか解らないのはみんな同じなのに、
そんな透に泣いとけ、と云える夾はやっぱり優しいと思います。
(ごめんなさい。あと少し、あと少しだけ、"ここ"にいたい。
どうにかしなくちゃいけなくなるその時に、自分が手離すのが何なのかを
もう、わかってるのかもしれないから)
透が手離すのが、今日子(過去)だとしたら。
夾が手離すのは、透(未来)なのでしょうか。
もう少しだけ傍に居させてくれと云った眼差しで透を見守る
夾の表情がどうしようもないほどに切ないです。
言葉にすることの出来ない想いを、透が伝えた時、
夾がどんな行動に出るのか気になるところではありますが……
それはまた"いつか"のお話と云うことで。
突然、次回予想!!
次号発売後の感想のため、予想はお休みします。
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2005年7号
「僕達は 最後の宴に招かれた 十二支だよ」
3万HITを達成し、さぁ、お祝い企画を頑張るぞー!!
そう気合を入れたGW直前、不慮の事故でそれまで使用していた
愛用のPCが昇天しました。
僅か2年の寿命。
順調にいけば最低でもあと1年は一緒に居られただけに
ショックも一入だったんですが。
いつまでも落ち込んでいられないので、先日遂に
新しいPCを購入しました。(駄目人間の見本だな/失笑)
幸いなことに前回の反省から殆どのデータのバックアップは
取ってあったので、最悪の事態は免れたものの、環境の再構築に
予想外の時間を割かれ、結局、ネットに戻ってくるだけで一杯一杯と
なってしまう始末。
結局、更新が停滞したままで申し訳ない限りなんですが、
これから緩々と復帰していきたいと思いますので、どうぞこれからも
当サイトを宜しくお願いします。(ペコ)
<フィルターなしの普通の感想>
■扉■
(いつでも私はネコさんのファンですっ!)
猫(夾)を抱き締めて倖せそうに微笑む透。
物心ついた頃から十二支の仲間になれなかった猫を
仲間外れの自分と重ね合わせて憂い、慕った少女は
大人になってもその優しい心を持ったまま成長したのでしょう。
そう考えると、このイラストは単なるほのぼのとしたものではなく
温かさとか、冷静さとか、ある種の覚悟さえも
見え隠れしているような気がするのです。
■迫りくる約束■
前よりもずっと素直になって、ずっと美人になって師匠宅に戻ったリン。
そんなリンを見て、嬉しさのあまりぽろぽろと
涙を零す透は相変わらずですね。
誰かのためにこんなに素直に泣くことが出来るって、羨ましい。
友だちに心配されるくらい仲良くなって嬉しい、と喜ぶ春も
とても春らしくて。
うんうん。これがフルバ本来の味だよなぁ、と暗い話が続いていただけに
そんなことを思ってしまったり。
でもいくら師匠に友達がお見舞いに来てはしゃいでいるのかなと
からかわれたからって、暴力止めようね、リン。
「本田さんには言わないでほしいって…(中略)…慊人にも
もう何も言わなくていいって。これ以上、関わり合うのは怖いって」
慊人に幽閉されていたことも。
慊人に長い髪を切られたことも。
全て各々の胸の内にしまおうとする十二支。
リンの変化を不思議に思わない透も透ですが、
そうやって嫌な部分を全て覆い隠すことが本当に正しいことかどうか
私には解りません。
ただ、「…俺も関わらせたくない」と云う春の表情が
あまりに真剣だったので。
由希もきっとそれ以上何も云えなくなってしまったんでしょう。
でも、それ以上に印象的だったのは、リンが猫憑きの部屋に
閉じ込められていたことを知った時、師匠が漏らしたあの台詞。
春は、由希は、あの瞬間、一体何を思ったのでしょうか。
「…夾の、行きつく場所だね…」
脳裏に蘇るのは、「師匠俺、知ってるよ」と泣きながら云った
かつての夾の姿。
行かせたくないのに。本当は離したくないのに。
それを止めることが出来ないのを、誰もがもどかしく思っているのでしょう。
ずらした視線の先に見えたのは絶望か。それとも一縷の望みなのか。
夾を救い出せるのは、矢張り透ただ一人だけなのかもしれません。
■誰もが知っているその未来■
本田さんは誰よりもリンのことを心配していたよ、と。
それってすごいよね、と最後にそう念を押す春は優しいですね。
友情の温かさを知ったリンが照れて「春はヘンなトコしつこい!!」と
叫ぶところは、何だか可愛くて笑ってしまいましたが。
こういうカップルって、微笑ましくていいなぁ。
「もう…一人で無茶したら駄目だよ。リン…」
そっと耳元で囁いて、リンを抱き締める春。
あの時、紅野が背中を押してくれなかったら
自分はリンを手放して終わっていたかもしれないと、
春は紅野に感謝します。
春が最終的に選んだのは慊人ではなくリンで。
リンもそれを解ったから、素直になったのでしょう。
此処で場面転換。
その頃、紫呉宅では透と夾が楽しそうにその日のことを話していました。
リンはあのまま師匠の家に居候になるのではないかとぼやく夾に
説得力アリと笑う透ですが。此処で昔のリンと夾のバトルを思い出して、
「ししょーさんは夾君一筋です!!夾君命です!!」と叫ぶ透が
あまりにも必死なので可笑しかったです。
ただ、此処からが問題でした。
「ま、師匠ン家が賑やかになんのはいいんじゃねぇの。
そのほうが、師匠もこれから寂しくないだろ」
この言葉に透が動揺するのも無理はありません。
これではまるで夾が自分の幽閉を認めたようなもので、
透としてはそれを信じたくなかったんでしょうね。
夾の居ない未来は透にとって絶望にも等しいものなのでしょうか。
夾が出て行った後もその言葉の重みを噛み締めて
呆然と立ち尽くす透。
そして。
遂にそんな彼らの遣り取りを聞いてほくそ笑んだ彼が、
眼鏡を外した紫呉が、とうとう動き出します。
■行かないでと叫ぶことが出来たなら■
その翌日。
焦るリンの前に現れたのは、珍しくスーツを来た紫呉でした。
「軽挙妄動、痛感したかい?」とたっぷり皮肉を込めて
余裕そうに微笑む紫呉に、リンは警戒します。
呪いを解く方法は約束さえ果たせば楝に教えて貰えるはずだったと。
そう云ったリンに紫呉が投げつけたのは「嘘だよ」という
残酷な台詞でした。
君は楝と慊人の親子喧嘩に利用されただけだよ、と云う
容赦のない紫呉の言葉に、言葉を失ったリン。
当然とも云えば当然でしょう。
第二の母親と信じていた人に裏切られたのですから。
「…別に僕を信じろとも言わないけど、君よりかは楝さんの事を
知っているし、仲良しなんだよ。とても…とてもね」
胡散臭い笑顔の下に隠された真実はまだ見えませんが、
紫呉は若しかするとこの親子喧嘩を逆に利用して
何かを得ようとしているのかもしれません。
しかも、紫呉は矢張り呪いを解く方法を独自に研究していたのですね。
紫呉がリンにあげたご褒美は、とんでもない事実でした。
「十二支の呪いだけどね。解けるよ。ほっといてもいずれ。そんな
シャカリキになんなくたって。もう、壊れかけてるんだよ。そもそもが。
遠い昔の絆なんて。解放の日はいずれ来る。僕達は最後の宴に
招かれた十二支だよ」
どうせ解ける呪いだから放って置いても問題ない。
だから、紫呉は動かなかったのでしょうか?
否、違うと思います。
彼は自ら動くことはしませんでしたが、それはもう見事に
それこそ透を駒のように動かしました。
偶然ではなく、紫呉が意図的に作り出した必然。
無邪気に投下された最後の爆弾発言を聞かされてしまった透は
まんまと紫呉の罠に嵌ります。
「いずれとは…いつですか」
いずれでも解放されるならそれでいいと叫ぶリンに
透もありったけの想いを込めて叫び返します。
次の春までに解けなければ駄目だ、と。
そうでなければ夾が幽閉されてしまうから。
リンに譲れないものがあるように、透にも譲れないものがあって。
それがきっと<夾の幽閉>のことなんでしょう。
(その言葉が"自分がいなくなっても"と続くのなら、かなしい。
無意識にでもそんな言葉を呟くのは、心はもうここに無いからですか。
いなくなる事を決めてしまっているからですか)
自分の行き先が暗い未来であることを知っていて、
それでもそれに従おうとする夾を引きとめようとする透。
彼女はもう、夾が自分の運命を諦めかけていることに
気付いてしまったのでしょう。
行かないで、と。
張り裂けそうな想いをギュッと堪え、俯く透が完全に恋する乙女で
あぁ、若いって羨ましいな、なんて思ってしまったり。
いつか彼女の本当の気持ちが夾に届くことを祈りつつ、
このまま10号の感想へと続きます〜!!
突然、次回予想!!
次号発売後の感想のため、予想はお休みします。
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2005年6号
「重荷なんかじゃない 重荷なんかじゃないんだよ」
とんでもなく感想が遅れてしまい、本当に申し訳ありませんでした!!
理由は管理人の急病により・・・なーんてカッコいい(?)云い訳が
出来たらいいんですが、勿論そんなはずもなく、単なる怠惰の結果です。
さて。これ以上、前置きをしているとそろそろ石が飛んで来そうなので
さっさと感想に入ります〜!!
<フィルターなしの普通の感想>
■フルバ情報■
「フルバ公式ガイドブック」(仮)5月発売予定!!
あれ?前回では「今春」とあったような気もするんですが、
まぁいいか。
多分、買うんでしょうけれど、買うんでしょうけれど、
はとりと紫呉はどのくらい出るのかしら。(素朴な疑問)
此処最近、はぐれに飢えてるので、そろそろ夢が見たいなぁ。
あぁ、ガイドブックよ、ガイドブック。
どうか私に萌えを与えて下さい。
■扉■
(もう どこにも 還れない――――・・・)
虚ろな瞳で宙を見詰めるリン。
慊人に全てを奪われた彼女に、最早還る場所はありませんでした。
たった一人で呪いを解く方法を模索してきた彼女は、
病院のベッドの上でとうとう行き詰まります。
全ての道を絶たれた彼女は、このままひとり、孤独と絶望の中で
死んでいくしかないのでしょうか。
―――否、捨てる神あらば拾う神あり。
リンを必要としている人は、大切に想う人は、
いつも傍に居たのです。
■在るべき場所へ還るために■
(目が覚めたら病院に居た。なんて嫌な夢。アタシあそこに居たはず
なのに。猫憑きの部屋。この世の果てのように静かな部屋。あれは夢?
・・・中略・・・わからない。還りたい。還らなきゃ。還ろう。どこへ?)
点滴のチューブを引き抜いて、闇の中を彷徨うリン。
彼女が勝手に病院を抜け出したことを知って
苦虫を噛み潰したような顔をした寝巻き姿のはとりが
妙に印象的でした。
誰よりも先に、その事実を春に伝えたのは、
きっと彼なりの思いやりでしょうね。
部屋の中で一人膝を抱えて落ち込むなんて、春らしくないですけど。
それが立ち上がるための力になるのなら、仕方がないかなぁ、なんて。
「貴女は・・・総て知っていたのか・・・・・・?」
その頃、本家では紅野と女中(婆や)の激しい戦いが始まっていました。
紅野はリンの監禁という慊人の間違った行いを知りながら
それを正そうともせず傍観してきた女中を責めます。
全然関係ない話ですが、私は初回当時からこの女中に生理的な
嫌悪感を抱いていて。
2002年11号の感想でこの人のことを「妙に気に食わない」と云って
いますが、それが何故なのか今回漸く解ったような気がしました。
慊人の望む事ならば、と幼い頃から彼女の我が儘を全て許し、
見て見ぬフリを続けてきた老婆。
草摩という古い体質にしがみ付き、変革を避け、
危機を先送りしようとする彼女たち大人が慊人を
駄目にしてしまったことに如何して気付かないのでしょう。
慊人と楝の間に何があったかなんて知りませんが、
間違っているのは、紅野ではなく、慊人をこれまで放置してきた
彼女たちにあると思います。
「十二支は慊人さんの為だけに存在している事を。その為だけに生き、
死ねばいいんです。慊人さんのいない十二支など猫憑きと
大差の無い化け物だという事を!!」
「猫憑きと大差のない化け物」とは人が動物に変身するなんて
汚らわしい、という意味も含んでいるのでしょう。
伏せられた顔の下で紅野が思うことは、
一人だけ解放されてしまったことの後悔か。
それともかつての同胞への哀憐か。
運命共同体のような絆で結ばれた神と十二支。
ずっと一緒とは、慊人在る限り十二支は不滅という意味で。
それが由希の「殺すなんて無理」という発言に繋がっていくような
気がします。
■魔女の誘惑と、触れてはいけない"宝物"■
あの日。
紅野が透に自分の全てを明かした日。
偶然その場に居合わせてしまったリンは、
紅野が透に非道いことを云ったに違いないと勘違いし
彼の後を追いました。
透を泣かせた理由を紅野に問い質してやろうと、胸ぐら掴んで殴りつけて
やろうと思ったリンは本家へ忍び込もうとしたのですが、
彼女はそこで出逢ってはいけない人物と邂逅することになります。
「いけない子ね。依鈴ちゃん・・・こんな処まで忍び込みにきたの・・・?」
後ろからそっとリンに触れたのは、慊人の母親の楝でした。
心臓が跳ねる、とは正にこの状況のこと。
追い詰められているリンを甘いマスクで惑わす彼女は
正に魔女のようで。
薄く微笑む楝を見て、紫呉の不敵の笑みを連想してしまったのは、
きっと私だけではないハズ。
滅多に人を信用することのないリンが此処まで
楝に心を許してしまっているのは、きっと幼い頃
「・・・倖せな、倖せなお家ね。依鈴ちゃん」と云ってくれた
彼女の姿に、何処か記憶を揺すられているからでしょう。
自分がまだ今のような境遇に置かれていなかった頃の邂逅を。
「十二支の・・・呪いを解く方法。楝さん知ってる・・・?」
「私の願いを叶えてくれたら教えてあげる」
元来は楝のものであった謎の"宝物"。
それは今は慊人が大切に隠し持っているもので。
楝がリンに出した交換条件とは、呪いの解き方を伝授する代わりに
その宝物を慊人の部屋から盗んで来い、というものでした。
宝箱の中に入っているのは、晶の遺骨か。(真逆、夾の数珠は
晶の遺骨で作られたもの?)
不老不死の秘薬か。
それとも、楝にとっては宝物でも、慊人にとっては恐れの対象と
なるものか。
想像がつきませんが、それでも楝の言葉を信じたリンは
こっそり慊人の部屋に忍び込み、とうとうその宝物を見つけ出します。
(・・・これを渡せば、方法を教えてもらえる。春を、春を解放できる)
春を解放出来ると、嬉しそうに涙ぐむリンがとても印象的で。
意地を張っても春のために此処まで頑張ることの出来た
リンは本当に凄い子だと、改めて実感しました。
呪いを解きたいと思っている透でさえも成し遂げることの出来なかった夢。
リンは自分の命をすり減らしながらも、それを叶えようとしたのですから。
春はこんな良い子に愛されて倖せですね。
「おまえの顔も姿も二度と見たくない」
宝物を抱えた瞬間、背後から彼女の手を押さえた慊人の
静かな怒りに、リンは恐怖します。
凄く怒っているのは自分の母親なのか、慊人なのか。
春の両目が潰されるくらいなら、自分は一生猫憑きの部屋に居ると
そう目を伏せた瞬間、リンは何を想ったのか。
もがく力も無く、慊人にバレた時点で全てが終わったと
恐怖に震撼した瞬間、リンの視界が絶望の色に染まります。
(ダメだ、アタシ。ダメだね。何ひとつうまくできない。
こんなのホントに"いらない"ね)
自分で自分を要らないと切り捨ててしまった依鈴。
ドロドロとした闇に飲み込まれてはいけないと解ってはいても
抗う力が残っていないのでしょう。
彼女が幽閉されている間、不安になった女中は楝に問います。
貴女は本当に呪いを解く方法を知っているのか、と。
対する彼女の答えは、そんなモノ知っているはずがないという
残酷なものでした。
楝にとって所詮リンは目障りな存在でしかなかったのですね。
情の欠片も無い楝の流し目は、何処か紫呉の流し目を思い出させます。
楝がリンを生理的に嫌うのは、自分にはない純粋さを
彼女がまだ持っているからなのかもしれません。
■旅の終わりに見た夢は・・・・・■
終わらない悪夢の中で、最後くらい春の夢が見たかったと
一人孤独に泣くリン。
前に進めなくなった彼女が初めて素直になったその瞬間、
遂に奇跡は起こります。
優しく降りてくる温かい手。
それは長い間焦がれていた白い光でした。
「ごめんね・・・ダメだった。みつけだせなかった。春の倖せ
捜しだせなかった・・・」
想い人への懺悔。
春の魂を<呪い>という呪縛から解放するために
一人で長い旅に出かけたリン。
彼を自由にしてあげたくて。倖せにしてあげたくて。
それでも、絶望と隣り合わせの彼女の旅はとても過酷で。
心が壊れてしまいそうなくらい衰弱した彼女に、
優しく彼は語り掛けます。
「って事は・・・リンの旅はこれで終わりだね」
「・・・うん」
「じゃあ、おかえり。旅が終わったなら、俺の処にかえってきて
もらわないと、寂しくて困る」
耳元で優しく囁かれて、嬉しさのあまり涙するリン。
なんて倖せな夢なのだろうと。
春の元へ帰れるなら良かったと、泣くリンはとても素直で。
あぁ、やっぱり普段は意地を張っていただけなのね、と
何故だか妙に安心してしまいました。
どんなに強がっていても、人は一人で生きていくのは不可能で。
人に元気や勇気を分けてあげられるのは、人しかいないのだと
そう思った瞬間です。
「夢じゃないし」
リンを現実に引き戻したのは、春のこの一言でした。
視界一杯に広がった一面の青空。
その空に溶け込むかのように、春はしゃがみ込んでいました。
ひょいと、リンを抱き上げて。
よくこんな処まで歩けたね、と彼女を気遣う春。
通りがかりの小学生にそれを見られ、恥ずかしがって、
降ろしてと云うリンでしたけど。
春はリンの言葉を一蹴しました。
もう離さない、というのが春の本音なんでしょうね。
「俺はガキだけど、リンが一人で傷ついても気づかないで、
俺なんかくだらないなって思った。でもあの頃よりはガキじゃない。
リンを自分で担いで歩けるくらいにはなった。」
幼い頃、倒れているリンを発見した春は、師範に助けを求めたけれど。
誰かに助けを求めずにはいられなかったけれど。
今は、自分一人でリンを担げるようになったから。
誰の手を借りなくても、リンを守れるような男になったから。
俺を認めて欲しい、とまるで声無き春の言葉が聞こえてくるような
そんなシーンでした。
「重荷なんかじゃないんだよ」
自分が背負っているのは、重荷ではないと。
リンも一人で歩けるトコロは歩けばいいし、ダメな時は担がれればいいと。
そう春に云われた瞬間、リンの視界は新しく開かれました。
それは決して美しい景色などではなかったけれど、
春の温かな腕と心地良い確かな風景は、凍て付いたリンの心を
少しずつ溶かしてゆきます。
随分回り道をしてしまったけれど、長い旅の終わりは直ぐそこに。
涙で顔をクシャクシャにしながら、春、ただいま、と云うリンは
とても可愛かったです。
こういうカップルってなんか云いなぁ。
「おかえり」
ギュッとリンを抱きしめて、笑う春。
最後の数コマは、心の奥底が温かくなるようなシーンですね。
全てがハッピーエンドというわけではないけれど、
胸がきゅんとなるような。自分が青空に投げ出されたような。
そんな何とも云えない気持ちが残るこういう話は、結構好きです。
良かったね、春。良かったね、リン。
そんなわけで漸く解り合えた二人を心から祝福しつつ、以下、
既に発売されてしまった本誌の予想です〜!!(←あぁ、情けなや)
突然、次回予想!!
次のフルバは7号!!そんなわけで(?)それまでに、勝手に予想を
立ててしまおうという無謀な計画パート51。
既に次の号が発売されているのに、こんなことで本当にいいんだろうかと
真剣に悩みつつも、以下、次回の予想です〜
希望予想その1.リンが幽閉されていたことを知ってショックを受ける透。
そんな透に紫呉が発破をかけて・・・・・・
次回、主人公遂に動く(!)をお楽しみに☆
最悪予想その1.紅野の裏切りを知って怒り狂う慊人!
そんな彼の怒りの矛先は遂に透へと。
次回、主人公危機一髪をお見逃し無く!
・・・・・・さて、果たして結果は・・・・・・?(←次の次の発売が・・・っ!/滝汗)
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