06,Hinojosa del DuqueからMonte Rubio dela Selena エクストラマドゥーラ州突入 4/17(水) 睡眠導入剤が切れて夜中の3時前に起きてしまう。今日の出発は5時半と決めてあったので、半端に寝ててもしょうがないので、もう行動開始する。キッチンに移動して昨日の内に作っておいたサンドイッチとヨーグルトで朝飯にする。コーヒーが飲みたいけど水道の水は飲んではいけないので我慢。 この町だけじゃなく、この広い地域一帯の水道水が飲めないって、どんな事故があったんだよ?大動脈の水道管でも破裂して土砂が紛れ込んだとかかな?それなら話は分かるけどスペイン語が分からないので何も分からん。 長丁場なので予定通りに夜中に出発する。暗いと頼りの矢印が見えないので慎重に歩かなくてはです。小さな人影はヨレインと先輩です。 ちょっとした町村には上のような案内板が立っていて楽しませてくれます。Camino Mozarabe De Santiago の文字と、下にはサンチャゴまでの残りキロ数と町名が書かれています。良く写真に撮ってます。サンチャゴ迄は残り903kmと書かれているので、アルメリアを出発してからもう600km歩いたようです。 いつものように先頭は足の速いヨレーンで、先輩がそれに続きます。大分離されてしまったけど、ここで追いつきました。小川を渡る算段をしているところだったのです。ここはこないだみたいに靴を脱ぐほどではなく、川の中にぽんぽんと置かれた小さな飛び石を注意しながら渡っていけば大丈夫でした。もう靴を脱ぐような川は勘弁してくれ。 この後はズジャール川を渡るんだと gronze が脅かしているので、一人遅れた私はカミーノを横目で見て舗装路を行くことにする。やがてその川を渡る大きな橋が現れるが、こんな大きな川を巡礼はどうやって渡るんだろうと気味が悪かった。この辺りでマリヌスが追いついて来て抜かれる。過去に読んだブログでは、オランダ人はいつでも最短ルートを選ぶと読んでいたので、やっぱりマリヌスもカミーノに拘らずに近道があれば最短ルートを選んでいるようだ。 橋を渡って少し行くと大木が木陰を作っている下でマリヌスが休んでいたので弁当を食べて大休止とする。靴と靴下を脱ぐとすごく解放された気分になれる。 マリヌスが「タカシ!」と言うが私にはさっぱり見えない。望遠鏡を取り出して、やっぱりタカシだと言っている。やがて私の肉眼でも見えるようになると、先輩はヨレインと連れだって歩いているので、足の速いヨレインと歩けるのは珍しいな。私たちが声を掛けると二人ともやって来て言うことには、ヨレインは足を挫いてしまっていた。この木陰でタクシーを呼びたいそうだ。暫くしてやって来たのは先ほど手を振ってくれたパトカーだった。スペインのパトカーって人助けもするようで有りがたい存在。日本もそうなのかな?お世話になったことがないので分からないが、ヨレインはパトカーに乗って病院に行ってしまった。 州境を示す看板が現れました。アルメリアを出発してから27日間を歩き続けてきたアンダルシア州に別れを告げて、これからはエクストラ・マドゥーラ州(Extremadura)に突入です。このあとはカスティージャ・ラ・マンチャ州(Castilla-La Mancha)を越えてサンチャゴ・デ・コンポステラのあるガリシア州まで歩き続けます。日数的にはまだ3分の1しか来ていません、先は長いです。 ようやくMonte Rubio dela Selenaの町に入ったので、アルベルゲはどこかなーとキョロキョロしながら歩いていると、広場の向こうから誰かが手招きしています。うちのオスタルに泊まりなよーとでも言っているのかと思って通過しようとすると、更にしつこく声を掛けてきます。何なんだと言ってみると、ここが町の役場でアルベルゲに泊まるなら受付はここでするとのこと。だからだったのかと謎が解けました。て言うより有りがたかったです。ここは10ユーロ(1700円)。公営は昔は5ユーロだったけど殆どが10ユーロに値上がりしてました。5年で倍にしないで、7とか8の案は出なかったのか?それでもオスタルや私営アルペルゲはこの倍もするので公営はありがたいです。 中にいたおばちゃん達が案内してくれてアルベルゲに到着。細長いアルベルゲで1階にシャワー・トイレ・キッチンで2階がベッドルームでした。既にヨレインとフランスおばちゃんがくつろいでいた。足を怪我したヨレインはタクシーでの到着だろうか?フランスおばちゃんは長距離は歩けないのでバスを使ったようだ。オランダのマリヌスもいたので日記帳にサインをお願いすると、電話番号まで書いてくれた。欧米の人に名前をお願いすると、こうやって電話番号や住所まで書いてくれることが多い。 今日の歩数 52,697歩(さすが30km越え) 07,Monte Rubio dela SelenaからCastura 親日家のポリスへつづく |