11,サンチャゴからマドリッドへ 6/12(水) 7時、メノールのキッチンに降りてゲットしといたスープにパンとコーヒーで朝ご飯にする。少し薄ら寒いし、バスの中は冷房が効いているだろうから長ズボンにしておきます。上はレインウェアを着れば寒かったとしても大丈夫。レジ袋を車内に持ち込むのでレインウェアが不要なら入れておけるし、1リットルジュースとオレオのクッキー1袋もあるので腹が空いても大丈夫。万全の体制です(大袈裟)。 メノールには団体の高校生グループが幾つもいるようでした。きっと学校行事で100キロの巡礼をしたんだと想像します。彼らにとっては生涯一度の巡礼なので、もう今後の人生で歩くことはないんだろうから装備は惜しげもなく捨てて行くようです。ゴミ箱に水が満タンに入ったハイドロシステムの水バックが捨てられていました。おっ、こ、これは!私の水バックは随分前に穴が空いてしまったのをテープを貼ってずっと使い続けていましたが、とうとうサンチャゴで捨てました。そしたらこのタイミングで拾えてしまうとは何たる幸運でしょう。洗面所で水を捨ててからホースは外してバックパックに収めました。出発すべくエントランスに行くと、今度はスティックが2種類4本が並べてありました。分解できる方は昨日からずっとキッチンにあった物で、明日まであったら持ち主が居ないと思って頂こうとしていました。でも、今朝は消えていたので持ち主がいたのかと諦めましたが、エントランスに移動していました。スタッフがこちらに移動させたようです。どちらにしても持ち主がいないスティックには違いないでしょう。分解された状態なので繋げて使えることを確認してから頂くことにしました。私のスティックは先端がもうボロになっているので次の巡礼は新しいのを用意しないとダメかなぁと思っていた所に、これも手に入れることが出来てしまいました。右の赤いのが使い続けていたスティックで、左の分割できるスティックが頂いたものです。記念にお世話になったスティックの写真を撮っておきました。前のは三段に伸縮出来るタイプですが、短くしても長さはあるので飛行機に乗るためにはバックパックの荷物を全て入れ替える必要がありました。今度のは3つに折れるのでその手間がなくなりました。両方とも欲しかった物がタイミング良く手に入ってしまいました。何たる幸運。私が置いてったのも誰か便利に使ってくれるでしょうか? サンチャゴの新バスターミナルに居たのは日本婦人のHさん。北の道を歩き終えて、これからバスでサラマンカに移動して銀の道に挑戦するそうです。二人して銀の道・サナブレスの道を色々アドバイスして上げましたが、一人なのでとっても不安らしいです。でも、これまでずっと一人で歩き続けられたんだから大丈夫だよと気休めを言ってあげました。この人に会ったのはサンチャゴでなくマドリッドマドリッドだったと記憶してますが、写真の番号を見るとサンチャゴなんですよね。かなり不思議です。 マドリッドに向かうバスのwi-fiから接続しています。前回の巡礼ではマドリッドへのバスは直行便だったので7時間で着いたけど、今度のバスは5ヶ所も途中の街に寄るので10時間も掛かるようです。マドリッド到着は夜8:30、ホステルへは歩きで1時間掛かるのでスンナリ行けてもチェックインは9:30かな~?日本の9:30は真っ暗だけど、スペインは夕方なので明るい内に到着できるかもと期待しています。 バスは巡礼関連の町をずっと経由していくので、その度に知っている所が出るかとか、巡礼が歩いているかと期待してカメラ片手に窓の外を見ていました。見たことのある場所は幾つかあったけど、巡礼の姿を見ることはありませんでした。バスの窓から見ると、こんな山の中を歩いてたのかぁと身震いするような所がいっぱいありました。歩いていると目先の風景しか見えてないので気持ちが萎えることはないですが、改めて離れた所から見ると良くこんな所を歩くなぁと思いました。 8:30、マドリッド南バスターミナル到着。先輩と一緒ですが、二人は別のオスタルを予約しているので途中から分かれました。何度も歩いてるアトーチャ通りなので半端知識が災いして一本隣の道を歩き出してしまいました。暫く歩いても知ってる所が現れないのでタブレットで確認すると隣の道だった。どちらの道もアトーチャから扇形に伸びる道なのでかなり離れてしまいました。修正すべく歩くとこれがまた方向違い。しょうがないからタブレット片手にずっと確認しながらオスタルを目指しました。 オスタル到着11時頃。予定より1時間半も余計に掛かってしまい汗だく。オスタル到着前には道沿いにある生ハム博物館でビールで夕食なんて甘い考えでいたけどそれどころじゃなかった。最初にタブレットでアトーチャ通りを確認さえしておけば回避できる苦労でした。まったく幾らやっても懲りません。 ベッドは指定されてるので行ってみると上段でした。その下は空いているようなので、すぐレセプションに行って下段にしてくれと頼むもいっぱいとのこと。えーっ!?空いているのになぁと不満たらたら。 もう夕飯の買い物どころか外で食べる気力も無くなってしまったので、手持ちのカップ麺と宿のビールで簡単に済ませました。高いビールだな、スーパーで買えば2リットル飲めるぞ。周りを見回してみると、宿泊者の90%は若者らしく、私みたいな年齢の者は誰もいなかった。まぁそうだろなとは思ってましたが。 歯磨きしてさっさと寝ようと睡眠導入剤を飲んだがベッドルームで長々と女の子に話しかけてる髭男がいるのでやかましい。「うっせぇこいつら」と日本語で言ったら下のベッドから「日本の方ですか?」と日本人が現れました。スペイン語が達者なようで二人を注意してくれたお陰で静かになりました。何が幸いするか分かりませんね。この方が私の下段ベッドの住人で、私より先に入っていたようですが、荷物がなかったので空きベッドかと早合点してました。 12,マドリッド観光へつづく |