5/5(日) La Calzada de Béjar から Fuenterroble de Salvatierraへの行程。20.2kmと理想的な距離に加え、時々雨が降る涼しい日でした。カンカン照りよりよっぽど歩きやすくて有りがたい天候です。
ギエネクが先頭切って６時半に出発していった。継いでフランスの３人組。彼らは歩くのが遅いのを自覚しているので、その分を早く出発することで何とかしているようです。自分は７時１５に出発する。前回の記憶が誤ってたために曲がるべき道をまっすぐ進んでしまう。
何故道を間違えたことに気づいたかと言うと写真の大きな水たまり。これは避けようがありません。靴を脱いで渡るのかなぁとも思ったけど、一応、ＧＰＳで近くに迂回路が無いかと探していたらカミーノから外れていることに気付きました。それでも３００ｍも歩けば本来のカミーノに戻れるので良かった。修正するために歩いていると前方を横断していく巡礼を発見。誰かなーと思いながら離れた所を着いていくがギエネクと気付くのに時間が掛かった。私より大分早く出発した筈だけど、ここに居るのは途中で朝飯を食べたものと思われる。
ずっと歩き続けてVeld el Acasa 村の外れでリンゴ休憩。前歯の差し歯ではリンゴの丸かじりはしないでと歯医者に言われているので面倒でもナイフを出して小さく切りながら食べます。スペインでは堅いパンを食べていたために差し歯を２回も折っている過去があるので教えをきっちり守っています。
村の中から雨が強めになってきたので雨具を装着。村はずれを出たところで後ろから声が掛かりました。ギエネクです。前だけ見ていたら分からない所に屋根付きのバス停があって、ギエネクはそこで休んでいたのです。良い所で声を掛けて貰えた。暫く休んでも雨は同じなので出発することに。ギエネクは前に紹介したけど四角いビニール布を取り出してすっぽり被りました。ちゃんとした雨具は持ってないんですよ。これぞ巡礼者の原点です。
見覚えのある三叉路に差し掛かり、どっちに行こうかと話し合っているとギエネクは泥道を歩きたくないので舗装路が良いそうです。ギエネクの靴はスポーツサンダルで、他のポーランドチームも同じのを履いています。そりゃぁサンダルなら泥道は歩きたくないわな。と言うことで舗装路を選択。写真はローマ時代の本物のマイルストーンです。
こっちの道はこんなに歩いたかなと思うほど歩いて、二人してFuenterrable de Sal Vatirra村に到着。村の入り口からアルベルゲはすぐだったと記憶していたが、まったく違っていた。本当に当てにならない記憶力で困ったもんだ。 今日の宿は銀の道では外せない名物アルベルゲ。ドナティーボで二食食べさせてくれますが夕飯が８時なのが玉に瑕。仕方なしにバルで高いビールを飲んでます。
日本の今日は子供の日ですが、ここスペインでは勿論祝日ではありません。だけど日曜は買い物が出来なくて困っています。前に買い物した村唯一のティエンダ、その名もペレグリノ（巡礼者）もお休み。
この名物アルベルゲには沢山の巡礼が集中するので不要品も山盛りあります。私はTシャツと長ズボンを頂きました。メリダで交換したきつめのズボンがイマイチ不便だったので、それより履きやすそうな白いのがありました。ただ、ベルトがないと落ちてしまうので長いリボンのようなのも頂きました。それとＸＬのＴシャツも頂きました。相当な大きさですが、Ｔシャツも不足しているので贅沢は言ってられません。日本から持参の長袖Ｙシャツもここで交換しました。防寒はフリースとカッパで充分なので余計な物は極力持ちたくありません。不用品交換はありがたいシステムです。
６時半から近くの教会ツアーに参加しました。雨なのでカッパを着ての参加だけど、用意のいい人は傘をさしてるな。ローマ時代からの遺構の説明を聞いていると（スペイン語なので分かりません）、お嬢さんから「タカシ」と声が掛かりました。ガリステオでＭ先輩と一緒になってたそうです。私は先輩より３日先行しているのでお嬢さんがここに居るのは日数的におかしいので、チャリなのかと聞いたら歩きだと言う。先輩は３日間をゆっくり歩きしているので、その間にお嬢さんはどんどん進んだのでここで私と一緒になったようだ。カロリナさんはドイツの女医でした。でもカーリンと発音するらしい。
ツアーの後は全員で夕食会。ワインを期待していたが、ここでも飲み物は水だけだった残念。でも美味しい料理でお腹がいっぱいになりました。
夕食後に日曜日なので閉店していたティエンダが巡礼の為に店を開けてくれるそうです。玄関前に数人が集まったけど外は雨。私はもう雨の中を歩きたくないので行かないことにしましたが、傘を持っている人たちは行くようだ。雨に濡れたままで寝たくはないよ。
今日の歩数 34,240歩
１２ Fuenterrble de Sal Vatirra から Pedro sillo de Los Airosへつづく