09,Hostal Astorianos から Aldeanueba de Camino 大喧嘩勃発

5/3(金) 昨日から買い物が出来ないので朝食はオスタルのを食べるしかありません、3.5ユーロ。今日はショートコースの12km行程。7年前は歩きやすい舗装路だったので甘く見ていたが、ルートが変わっていて丘越えの長い上りがあった。上りに弱いので大変。以前はオスタルの前の道路を青い矢印を追ってひたすら歩いたが、今回は少し離れた所がカミーノに変わっていた。ちゃんと黄色い矢印もあるので、正式なカミーノのようだ。8時半、ステファンと連れだって出発。追いついてきた40才ほどの男性巡礼を初対面かと思って挨拶したが、前に会っているよと言われてしまった。トマスと言う名前を聞いてやっと思い出す。キリストの傷口に指を突っ込んだトマスなので名前を良く覚えていた。


11時頃にはAldeanueva del Camino村に到着。アルベルゲは少々分かりづらかったので地元の人に教わって到着。だが施錠されている。ステファンがザックを見ててねと言い残して村役場を探しに行ってくれました。ステファンはスペイン語ペラペラなのでどうにでもなるのでしょう。待っている間に昨日のドイツ人も到着。やがてステファンが村の職員と一緒に戻ってきて入ることができました。ここはドナティーボなので受け付けだけしたら役場に戻ってしまった。


着いてみれば楽な行程です。ステファンと新顔のドイツ人と三人でメニューを食べに行きました13ユーロ。高いけど栄養たっぷりな気がします。前菜が見たこともないような魚介類の盛り合わせでボリュームたっぷりでした。タコや貝が噛みでがあって時間が掛かる。食べるのが遅い私は置いてかれそうだよ。


帰りにティエンダで買い物したらサクランボをいっぱい貰えました。すぐ近くの銀行でお姉さんに見て貰いながら500ユーロをゲットする。こんだけあれば帰りまで持つかな?カードで払えるところはみんなカードで支払ってるし。ちゃんとした財布は重いので持ってこなくて、小さいビニール袋に入れるためにお札はこのように全て小さく折りたたんで仕舞って、取り出すときも1枚だけスッと素早く出せるので盗難防止にもなってる気がします。

午後にポーランド組がやって来ました。8日前にカセーレスで永遠の別れと思っていたので再会できたのは互いに大喜びです。旦那のスマホ wi-fi を利用させて貰ってネットに繋げてます。夫婦はさっさと歩くタイプで、ギエネクは遅れ気味なので今度もギエネクだけ遅い到着だった。キッチンに降りていくとギエネクが極小の缶詰1個だけ開けて食事をするところでした。パンも何も持ってないので、ティエンダで貰ったサクランボとレストランから持ち帰ったパンを上げて、コーラも私と半分こしました。なんか一人ぼっちで歩くギエネクが可哀想に思えて。

ベッドルームでステファンとポーランド奥さんが突然大喧嘩を始める。どどどどーしたんだよ。怒鳴り合いが一段落したのでタブレットの翻訳でステファンに原因を聞いてみるが言おうとしない。階下に降りていった所で再度尋ねると、考え考えしながら翻訳で答えたが「個人を尊重するのは大切なことです」と意味不明な答えを出した。2階にいる奥さんに尋ねると一言「マリファナ」と言ったので全てが理解できた。真面目な奥さんにはステファンがアルベルゲでマリファナを吸っているのが我慢出来なかったんだろう。ステファンはいつもタバコを吸っているが、あれはマリファナだったのか。ドイツはマリファナOKなので、ステファンとしたら「何を言ってやがる」なんだろう。その後、旦那が仲立ちして仲直りしたようなので一件落着だが、こういうのって尾を引くんだよね。

その後、フランスからの老年3人組が到着するが、ベッドは2つしか空いてないので困った顔をしている。この村には私営アルベルゲがあることを知っているので、タブレットの地図を見せて教えてあげるとそっちに移動していった。私営なら間違いなく3人で泊まれるだろう。


ポーランド組にミサに誘われたのでぞろぞろと離れた教会まで行ってくる。知らない村なのにどこでこんな情報仕入れるんだろう?ミサの途中にぞろぞろと行列を作っているのでギエネクに翻訳で質問したら「死者の・・・」と行ったので、あぁ病油の秘蹟なのかと分かったので行列に加わってみました。帰り道にみんなでロザリオやりましょうと言うので、これも付き合う。やっぱりね、言い出すと思ってたよ。

アルベルゲに戻ると施錠されている!えっ、みんなもう寝ちゃったの?ドアを叩いたり、木の実を二階のガラス戸にぶつけたりして開けて貰おうとやってみたがまったく反応がないので、取りあえずバルに行けば何か開ける手段が分かるかも知れないと離れたバルへ行くと、大勢が外のテラスで楽しくやっています。その中にステファンを見つける。一件落着です。実はあのときアルベルゲはもぬけの殻だったようです。


カギを預かれたので安心して我々もバルの中でいっぱいやることになりました。四人で翻訳を介して色んな話ができました。自分のサイトも見て貰うと、過去のポーランド巡礼との話を翻訳介して興味深く見ていました。彼らのスマホで見ると、私の日本語サイトが見事にポーランド語に翻訳されて表示されてます。ワインは奢られたので、あとで何か奢り返したい。君たちとの出会いも自分のサイトで紹介したいからと写真を撮らせてもらったのがこの写真です。お陰でいまその時のエピソードを作れています。

今日が全日程の半分の日で折り返しの日です。全部で86日間の旅だけど、折り返し点を過ぎると何となく気持ちが軽くなる気がします。

今日の歩数 75,341歩 二日分

10 Aldeanueba de Camino から La Calzada de Bejarへつづく