08,GuidenaからCampo Becerrosへ 宿は三人部屋

5/21(火) 今日の出来事は朝から晩まで鮮明に覚えているので長いです。

写真、Guidenaの町からカミーノは二手に分かれます。左はポルトガルを通ってサンチャゴへ行き、右はスペイン内を行く道です。私は右へ行きます。

今日は二人のイタリア娘と同じ宿に泊まれることになってるけど、朝になったら黒髪の方が面倒なことを言い出しました。最初は二人で50ユーロで泊まることになってる所に三人で泊まるようにしたが、それで宿代を余計に請求するようなら手前の村にあるアパートに泊まるんだと言ってます。えーっ、面倒臭いことするなぁ。私は先に歩き始めると伝えてあるので「変更になった場合、問題なのは貴方に連絡する手段がないことです」と。私は電話持ってないからね、もっともです。じゃぁアパートが有るという手前の村に到達したらそこで待ってることにしました。三人で一緒に歩いていけば連絡も何もいらないけど、二人は朝ご飯はしっかり食べるようなのでさっぱり出発の準備をしてません。若いので歩くのが速いだろうから、私は一足先に出るよと言い残して小雨の中を出発。「カミーノを歩いていくんでしょう?」と念押しされました。きっと追いつけると踏んでるようです。私もそうだろなと思いました。名前を知らないんじゃ都合が悪いので出発前に教えて貰うと、黒髪の方がナディアでニコニコしてるのがエルビナとのこと。でもすぐ忘れる。

初めの数キロはカミーノを歩いたけど、すぐ隣りに歩きやすい舗装路があるので小雨だしそっちに鞍替え。ずっとカミーノとつかず離れず続いているかと思ったけど、途中からカミーノが見えなくなってしまう。この間に彼女達が私を追い越すとまずいなと思いながらもカミーノと舗装路が出会う地点まで暫く歩き続けました。


何度も何度も会っているドイツ夫妻と前後して歩く。ドイツだったかな?オーストリアだったかな?どっちにしてもドイツ語の二人だよ。二人は健脚で私とは徐々に離れてしまう。途中、廃墟と化した集落を通り過ぎる。集落の隣には駅もあったが当然廃線になっている。こういう村が多いのかなースペイン。

ようやくアパートのあると言う村 Venda da Bolano に到達したので、ここで待つことに。道沿いには本当にアパートがあったが、日本的に言うアパートとは違って旅人に部屋貸し、一棟貸しらしい。アパートから少し離れた所に木のベンチがあったので座って待つことにしました。下の写真のようにアパート以外は本当に何にもない村だった。村と言うより集落レベルで5分も歩くと村の外に出てしまいます。


1時間近く待っても二人はやって来ないので、もしかして私がカミーノから外れている時間に追い越されたかもなと心配になる。なので村の入り口に紙にコメントを書いて、飛ばないように四隅に石を置いて出発する。二人の名前は忘れているので「Itariana、Japanes → Campo Becerros」とだけ書いたが意味は通じるだろう。


予約が取ってあるらしいCampo Becerros 村はかなり歩かなくてはならなかった。疲れてきたので途中で弁当を食べるほどだった。弁当幾つも持っていたので良かった。前に泊まった公営アルベルゲが見えてきたが、やっぱり閉鎖中とのこと。村の中にあるオスタルは以前にも寄ったことのあるバルで予想通りだった。中に入ってイタリア人から予約が入っているか問い合わせると、マダムは忙しくてそれどころじゃない雰囲気。まぁ落ち着くのを待つとしよう。

再度尋ねると、マダムは二人の名前を言うが、そう言えば私は名前を聞いてないんだよね(忘れてる)。でも泊まれることは泊まれるらしいので一安心。ドイツの夫婦もここに泊まることになっていて、広々とした食堂でランチにしている。泊まれるみたいだよとドイツ夫婦に報告。だったら部屋に通して貰いたいけど、その前に食事しないとキッチンが閉まるそうなので定食を食べることに。


スープは安定の鍋で提供される。ワインは嬉しいボトルで出てきた。スープは全部飲み干さなくても手頃な時間になると有無を言わせず下げられるのがスペイン流。セグンドはチキンのステーキとポテト。これを食べているとイタリア娘の赤い方が嬉しそうな顔をしてこちらを覗きにやって来てニコニコしている。日本人がいるか確かめに来たらしいのが分かった。やっと到着したかイタリア娘。予約の方はどうなっているのか翻訳で問い合わせるも、良く分からない返答だけど三人部屋には入れるようだ。二人とも酒好きのようでビールやリキュールみたいのを飲んでいる。黒髪の方が私が道ばたに置いてきたメッセージの紙を持っていて見せてくれる。おー、半信半疑で置いてきたけどちゃんと通じたので何か嬉しいね。後で考えたらこれ写真に撮っとけば良かったよ。


ニコニコしてる方は2本目のビールで黒髪の方はボトルでワインを飲んでいるので二人とも酒飲みなのはすぐ分かった。昨日はアルベルゲの食堂で巡礼らしからぬ大袈裟な食事をしていたし、やっぱりイタリア人って食事については我々とは違うんかなーと言う印象を受けた。

さて、肝心のベッドルームに通されると、やっぱり2台のシングルベッドの隅に私用と思われる簡易ベッドが置かれている。はいはい私のベッドはここですよ。愛想の良い方はシャワーを浴びてからバスタオルを巻いてやって来たけどそう言うのもう慣れたから驚かない。


部屋が狭いのでベッドの上に何気に置いといた眼鏡に腰を下ろしてしまい踏み潰しました。スペアがあるから良いけど至るところに罠があります。て言うか自分の不注意なんだけど。金属フレームがポキンと折れたけど、これ日本に持ち帰れば何とか直せるのかなぁと思って大事に仕舞っておくことにする。スペア持ってきて良かったぁ!なかったらいきなりピンチだった。

今日の歩数 31,444歩

09,Campo BecerrosからLazaへ ドナの休憩所へつづく