10 Lazaからアルベルガリアへ 貝の家 5月23日 朝、ナディアが後ろからそっと近づいて脅かされる。してやったりとエルビナに報告しているので、後で自分もお返しに脅かしてやろうぞ。キッチンに米があったので、スープの元を入れたおかゆを作って朝飯にする。スペインの米は日本米と違って粘り気がないけど大量に水を足してスープの元を入れればリゾットぽくなるのでまぁまぁ食べられる。 ナディアもやって来て、生米みたいのにグリーンピース他を加えて朝ご飯にしている。見たこと無い食べ物だったので、イタリアの食事かと聞いたが違うそうだ。ナディアの創作料理か?左にあるのは自前の家庭用サイズのオリーブオイルで、右のバターやその他の調味料も色々持っているようです。例え巡礼中であってもイタリアに住んでいる時と同じように食事をするようなので、イタリア人の食に対する姿勢を垣間見た気がしました。 Lazaに泊まったお陰で今日はアルベルガリヤへのショートコース。前に歩いたとき凄い急坂が延々と続いた印象が強烈すぎて、こんなもんで終わる筈がないと思いながら歩いてたので逆に楽に歩けたのかも。頂上近くになったらスティーブンがやってきた。久しぶりの再会だ。スティーブンは終始冗談を言いまくっているが、自分の英語力ではイマイチ理解できない。でも、また面白いことを言ってるな位は分かるので楽しい。 アルベルガリアのアルベルゲ兼バルは知る人ぞ知るコンチャだらけの建物です。私が7年前にも泊まったと言ったら、オーナーが私が書いたコンチャを探し出してくれました。年度別に飾っているらしく、私のは漢字なので探しやすかったのかな?今回は1階の平ベッドになりました。2階の二段ベッドと比べたら天と地ほどの差があります。 チェックイン後は車も滅多に通らない道端でたのしんでいます。少ししたらナディアとエルビナもやって来てチェックイン。外のテーブルでまったりしていると嫌にエルビナに絡んでくるドイツ親父が出現する。どうやらエルビナがお気に入りのようだ。こいつが今日だけじゃなく後々まで目の上のたんこぶになることを今は知らない。エルビナには絡むけど、一緒にいるナディアは眼中になくてその差はハッキリしているのでナディアも何か感じてるんじゃないのかな? 外の石段で三人で取り留めのない話で盛り上がる(翻訳とジェスチャー)。二人はタバコが好きなので良く手巻きタバコを作っている。エルビナがナディアのタバコに火を点けるのに、足だけでライターを操作して成功させた。二人は高校の時からの友達らしいので、もう長い付き合いがあるようだ。 このアルベルゲは食材を売っているのでナディアがイタリア仕込みの本格的パスタを作ってくれるようだ。ニンニクは絶対に必要らしく、探し回っている。出来たのはとても美味しいパスタだった。さすがイタリア人。みんなで食べるときに、あのドイツ親父までちゃっかりメンバーに加わっている。 今日歩いた歩数 28,134歩 11 アルベルガリアからシュンケイラへ 村の祭りへつづく |