16 オセイラからLalinへ エルビナ、ナディアとお別れ 5/29(水) Mosteiro de OseiraからA Laxeへの行程。 足かけ10日間一緒だったイタリア娘は長距離は歩けないので今日でお別れ。て言うか、Kと離れる為にそれを承知で長距離にしたんだけど。出来ればサンチャゴまで一緒に行きたかったが仕方ない。サンチャゴまで一緒に行けたとしても別れはあるんだから。 長距離を歩くので真っ暗な内から行動開始して、準備が整った所で寝ている二人に別れの挨拶。ラストフォトだよと写真を撮るが、若いだけに眠くてしようがないようで目が開いてない。物音に気付いたエルビナがもぞもぞと起き出して来たので二人とハグしてバイバイ。外に出た所にあるバルのWi-Fi は昨日登録してあるので、外からナディアにメッセンジャーでコメントを送って出発。 すんごい岩山のカミーノでもう大変。オセイラ修道院は岩山の中にあるので、入るのも出るのも岩山ルートを通ります。途中の村で大型犬2匹に吠え掛かられるが攻撃しては来ない。だが少し離れると後ろから唸り声と共に2匹が追いかけてきた。なんだこいつらと思って持ってるポールをぐるぐる回すと怯んで立ち止まる。でもまた同じように追いかけてくる。また同じように追い払うと、それ以上は追いかけて来なかった。犬のテリトリーから出たんだろう。犬に吠え掛かられたら絶対に逃げては行けないと思ってます。逃げると犬は自分が優位に立ったと思うのだろう、追いかけて来て噛みつきます。動物の本能として後ろから襲うのは定石なので後ろを見せてはいけません。 ここではなかったが、別の日にも突然大型犬が吠え掛かってきて、前足をバタンバタンと地面に打ち付ける妙な行動をしたのがいました。きっと威嚇して逃げ出した所を後ろから襲おうと思ってるんだなと想像したので逃げずにポールで威嚇しながら後ずさりして難を逃れました。犬は対峙した人間は襲えないが後ろを見せると襲います、本当に卑怯。 途中のDozon アルベルゲが閉鎖中なので今日は長距離。山の中を約 29km歩かないと次にアルベルゲがあるLaxe に着かないが、足が痛くならないなら問題ない筈。朝の一時間はいつにも増して慎重に歩く。Dozonに到着したのでバルで一息入れて歩き出すと公園の中に見たようなテントが張られていた!?あれ、もしやと思ったが中を覗く訳にもいかないので素通りしたが、離れた所から見たらやっぱりヒッピーのステファンがテントから出てきた。近くなら声を掛けたいが、もう100m くらい離れたので100m でも後戻りは嫌。 Laxeへの分かれ道でMapus.meを見て熟慮。Maps.meは任意の地点の距離が測れるのでLalinに行った方が5キロも近いことを発見。ラリンへゴーと即決。それでも数時間を歩く必要があるけど、5キロの差は大きい。Lalin は今歩いているサナブレスの道とは別のカミーノだけど、Laxeで合流します。なので割と近い位置にあるのですが初めて歩くルートです。 幹線道路をひたすら歩いてラリンの町に到着。アルベルゲはビルの3階でした。1階に幾つもあるボタンを押してペレグリノと言うと遠隔操作で扉のロックがガチャンと空きました。チェックインは優しいオスピタレラで気分が良いです。おまけに私でも使える独自wi-fi。スーパーは歩いて5分の距離にありシエスタなし。ここは私が歩いているサナブレスルートとは違うけど来て良かったと心底思いました。目指したLaxe はバルがたった一軒だけで店も何もないのです。その代わり明日はバンデイラまで5キロ余計に歩きます。 イタリアの二人からは以前、可愛いボールペンと手に巻くブレスレットみたいのをプレゼントされていたが、このアルベルゲでブレスレットを無くしてしまった。シャワーの時かなと思ってシャワー室を探してみたけどありません。ベッド周りにも無いのでもう探しようが無いので諦めました。写真には撮っていたのでまだ良かった。ボールペンは日本まで持ち帰れたので利用しています。 ラリンのアルベルゲにはWi-Fiがあったお陰で、夕方ナディアとメッセンジャーで長話が出来ました。もちろん文字での会話で翻訳のお世話になってます。私が今朝送ったコメントは「君たちと別れるのは悲しいです。でも、ずっとエルヴィナを追ってきたケイから逃げられるのは嬉しいです。 ケイがいなかったら、君達と一緒に旅したかった」イタリア語に翻訳したのでこちらの意図とは若干違いますが、まぁ気持ちは伝わります。それに対してナディアからのコメントを要約すると 「なぜここにいるときにそれを教えてくれなかったのですか? 私はあなたと一緒に歩いて、ケイに行くように言いたかったのです!」 ナディアはKのストーカー行為には気が付いていてエルビナには数日前に伝えたそうです。 「そのせいで私や彼女に話しかける代わりに、あなたが去ってしまったことを残念に思います。もしあなたが私かエルヴィナにそう言っていたら、私たちは彼なしで出発していたでしょう」 とのこと。 リップサービスが含まれてるかも知れませんが、概ね本当のことと受け取りました。そうと知っていたら早くにKのことを伝えていればと思うけど、普通に考えたらそんなこと言えないよね。 今日の歩数 37,585歩 17 Lalinからバンデイラへ バルのママとの再会 へつづく |