01 5月 フランス・バイヨンヌへ これが今回持って行く装備品の全てです。いつもと違うのは、湿布薬多数に痛み止め多数。それと新兵器「晴雨兼用傘」、今回は帰りが8月に入るので暑さ対策に考えてみました。それと5月の北の道は雨が3分の1降るのでそれも兼ねて。暑い時期だと蚊も増えてると思うので、いつも家で使っている蚊が来ないスプレーも持って行きます。もちろん使いかけです。軽さ対策としてはいつものように全ての荷物をキッチン計りで計測して少しでも軽いのを選びました。ナイフも色んな機能は無視して小型のやつでホタテ貝も小さいのにしました。Tシャツも計って軽いの3枚を選抜したけど、結果的にTシャツは2枚で十分だった。 ![]() 5月11日 明後日出発なので荷物を詰めてみました。 凄く量があるように見えますが、これ6.4kgでした。 本当かなぁ?秤が間違ってない? 十年前に初めてサンチャゴ巡礼に出たときは9kg位だったと覚えてるけど、それから見たら随分とダイエット出来たってことでしょうか? 本当に6.4kgしかないの? ![]() 翌日、ウェストバッグとスティック2本を加えて測り直したら8.5kgだった。やっぱりな、そんなもんだよ。本番ではこれに水と食料が追加されるのでやっぱり9kg以上になると思う。結構な重さ。 今回の予定表を追加してみました。でも体が戻ってないので全部は歩けないと思います。実際に数日歩いたら元気になったと言うのなら嬉しいんだけど。と言うのは、2月の誕生日に自転車で転んで大腿骨を強打しました。元々腰の調子が悪く足が思うように開かないからチャリから降りるときに片足がサドルに引っかかったままの状態で横倒しになりました。15分ほどその場から動けないほどの強烈な痛さ。何とか家まで帰るが翌日になってもさっぱり痛みが引かないので骨が心配になったので整形外科に行ってきました。レントゲン2枚撮ってくれたが骨には異常がないとのことで少し安心した。スペイン往復のチケットはその数日前に買ってあり、日程変更もキャンセルも出来ないいつもの格安チケット。でも出発まで3か月もあるので大丈夫だろうとその時は思った。 2ヶ月はまったく歩けなくて、家の中でハイハイの日々。トイレが遠くて遠くて。その後は伝い歩きが出来るようになり、4月になると杖を頼りに歩けるようになったので近くまで歩いてみる。いつもなら10分で行ける所が15分以上必要だった。毎日は歩けないのでせいぜい週に2回がやっと。 5月に入ったのに相変わらずなので焦りだす。4キロのリュックを背負って片道40分の所まで歩けるようになったが、中間で休憩を入れないとならない。筋力も落ちているので今まで歩けた距離の半分しか歩けないか知れない。本番では毎日強制的に歩き続けることで改善されると良いが、逆だと目も当てられないことになりそう。 5月7日(話は前後しちゃいますが) 来週は出発だが、まだまだの状態のまま。本番でちゃんと歩ける訳ないので焦るがどうしようもない。途中で歩けなくなった場合を考えてバス路線があるなら利用したい。しかし、予定しているバスクの道は田舎の山道が殆どなのでバスがあるかどうか?出発前からこんな心配してるのは初めてだ。 5月8日 どうにも足が治らないのでカミーノの変更を思いつく。バスクの道を北の道にするだけで、ずっと気持が楽になった。どちらも上り下りはあっても、北の道ならアルベルゲの数と巡礼の数がまったく違う。急遽、予定表の作り替えと地図の追加で忙しくなったが、まだ間に合ってよかった。 5月12日 夜中の3時に目が覚めたのでカタール航空のオンラインチェックインができることを思い出す。昨年のエティハド航空ではできなかったが、今回は成功して行きの成田・ドーハ・マドリッドの2回分を通路側で取れた。ひとまず安心した。 5月13日 いつものように息子に乗せて貰って前橋駅へ。12:05発高崎駅、乗り換えて東京まで1980円。東京くらいなら新幹線は使いません。上野駅からは歩いて5分で京成上野駅。成田空港までは1280円、これも普通電車です。成田駅の次が成田空港第二ビルなので、いつも忘れてしまうのでここに書いておきます。 成田なう。フライトは22:30だがまだ17:30、カウンターが開くまで3時間くらいありそう。吉野家で最後の和食(和食?)プルコギ定食を食べました。ご飯の大盛りは無料で899円。87日間も持ち歩くバラ銭を減らしたいのでミルクティーとヤクルトで300円ほど。やたら細かく書いてますが、自分への備忘録なのでご勘弁。 カタールのカウンターに行くと既に宮嶋先輩が並んでいた。昨年と同じ服装に菅笠なので一目瞭然。先輩がチェックインしてる姿をカメラで撮ったが、そのSDカードは紛失してしまったのでありません。その詳細はずっと後で出てきます。 二日前にカタールの座席は取ってあり、36Cの通路側座席。昨年のエティハドでは事前に座席は取れなかったけど、今回は成功した。事前に座席が取れるカタールにまた乗りたい。 ![]() 5月14日 日本時間では14日だけどフランスとの時差があるので13日が続いていると思います。機内食を2回食べて、映画はメリーポピンズ・リターンともう1本見る。日本からのツアーが二組いたようだ。ドーハで乗り換えるが空港が広すぎて巡礼中でもないのに足が痛くなる。マドリッド行きのB9ゲートまで40分くらい掛った。ドーハで万歩計の時計とカメラの日付をスペイン時間に設定しておく。B9の専用待合室に入るが人が少ないので、これはマドリッド行きが空いてるかなと期待したが、2時間前になるとぞくぞくと入って来て満員状態になった。 ドーハを8:05に出発。今度の座席は後ろが壁で具合が良いが隣が悪かった。縦横にでかいオーストラリア夫婦で奥さんの肘がこちらの陣地に攻め込んでくる。暫く後に二人がトイレに立って、今度は夫が隣になったので良かったと思ったがもっと悪くなった。座席間の肘掛は取り払ってしまってこちらの席まで攻め込んでくる。肘が私の肘に乗ってもお構いなしで足までこちらにはみ出してくる始末。でも人は悪くなさそうなので、西欧人と言うのはこう言うもんなんだろうと思う。マドリッドに着いて降りるときに握手を求めてきた。何で? マドリッド空港なう。入国審査で自分の列を担当している警官は、書類を持たせては別のブースに何人も誘導していたので、これはエチアスが始まったのかとドキッとしたが、自分の時はパスポートをチラ見しただけで「ようこそいらっしゃい」と日本語で言ってくれて簡単に通れたので、その原因が分からない。 第4ターミナルのバスセンターを探します。ネットで下調べをしていたはずなのに細かいところが説明不足だったのが分かる。バスセンターまでの写真を何枚も撮って、次に利用する人の資料にしようと思ったが、これも写真が全てパーになったので出来ませんでした。なので文字で残します。 1、空港1F(日本の2F)から陸橋を渡って反対側に出るとT文路に突き当たります。 2、ここは右に行きます(ネットではこれが不足していた)。 3、どんどん進んで行くとまた突きあたりになるが、今度は1本道なので迷いません。 4、1Fまで傾斜になっている通路を行くと右にバスターミナルが見えてきます。 ここでフランスはバイヨンヌ行きのバスを待ってます、待ち時間8時間。どこで何をしても時間が長いです。家を出発してからここまで来るのに35時間掛かりました。ここからバスに6時間乗ります。何か食べておいた方が良いので、ターミナルの高い缶ビールと玉子サンドで6ユーロ。食後にトイレで歯を磨いておく。 ![]() 23:00出発のブラブラカーの乗り場が20分前になっても表示されないので頻繁にチェックしていると、やっと15分前に発表された。ここからの乗車は10名足らずだが、やって来たバスはほぼ満員だった。空港出発なので始発かと思ったが、あちこち寄って乗客を拾いながら来たらしい。座席7Aがちゃんと空いていた。隣は女の子で親切そう。 これずっとバイヨンヌまでノンストップかと心配したがドライブインに寄ってくれたのでトイレに行けた。 バイヨンヌに到着するのは4:50。フランスの夜明けは遅く、明るくなるのは8時近いかな?
バイヨンヌやっと到着。バイヨンヌのバス停は近くには家の一軒もない本当のバス停。大きな川があるバイヨンヌの地理はネットで良くみてたので理解できたが一応運転手に駅方面を確認する。
800m離れた駅まで街頭もない暗い道を歩かなくてはなりません。予想では真っ暗で怖い道と思ってたけど、結構明るいし車も時々走っているのでそれほどじゃなかった。15分ほどで懐かしいバイヨンヌ駅。駅で夜明けを待って宿に入れるのは14:30、まだまだ先は長いです。 ![]() 5月14日 十年前の初カミーノで訪れたバイヨンヌ駅。当時は余裕なんかこれっぽっちもなかったので周囲の散策どころじゃ無かったけど、落ち着いて街を見ると凄い歴史のある街でした。駅ではポルトガルおばちゃんが切符が買えないと相談して来るがWi-Fiがないのでポルトガル語が翻訳できない。「まだ早いので切符は売られてない」が通じないで居ると男性を見つけて券売機で買えたようだ。 駅のコンビニでサンドイッチとコーヒーだけで1,595円!早速物価高フランスの洗礼を喰らう。 カテドラルが9時オープンなので安全で座っていられる駅で粘りたいが流石に長すぎて無理。7時5分、今日はバイヨンヌ町歩きだけだけどストレッチをやってみる。打った大腿骨は歩くには大したことないが、ストレッチやると痛くて曲げられないのでまだまだなのが分かる。湿布を貼り続けようと思った。 バイヨンヌ発sjpp行き列車は専用になるらしく、時刻表にsjpp行きが出ている。現在8時でsjppへ次の電車は8:49。頻繁には出ていないようだ。これが出るまでは構内に巡礼もいるので、電車が出たらカテドラルへ行くか。カテドラルオープンは9時。 カテドラルは無料だった。スタートのスタンプも貰えた。回廊を歩いていると外の道を歩いている日本人佐藤夫妻と鉄格子越しに遭遇。北の道を歩く巡礼だったので時々会えるかも知れないと嬉しくなる。 明日からノルテを始めるそうで、2日間は予約してあるそうだ。でもイルンのアルベルゲで再会できるかも知れない。楽しみが出来た。名物アルベルゲのグエメスを知っていて泊まりたいそうだが、他は大分先まで予約をしてあるようだ。奥さんが昨年、フランセスを歩いて巡礼に嵌ったらしい。 昼飯を求めてバイヨンヌの街をさまようが、すっごい疲れてきたので適当な店に入る。取りあえずビール大。何か食べたいと要望するが、キッチンが開くまで20分ほど掛かるそうだし Wi-Fi もないのでビールだけで出てくるが、その値段が7ユーロ!! 前のパン屋で旨いパンでも食べて気をまぎらわそうとするが、店内見回すと高級店だった。上に何かのってるパンを買って8ユーロ。ビールとパンで14ユーロも使ってしまった。フランスの物価高に加えて円安被害をもろに受けてます。幾らフランスでも スーパーなら安いと思うんだけどスーパーが無いんですよ。言葉もまったく分からないし物価も高いのでフランスは暮らしづらそう。 暇潰しにまたカテドラルに行くと今度は聖堂の扉が開いていて中に入れた。すんごい内部で見られて良かった。観光客もいっぱい入ってきて佐藤夫妻とも再会。 アルベルゲのオープン前だが試しに行ってみると、私の影がすりガラスの向こうから見えたらしく扉が開いて入ることが出来た。一緒に入ったイタリア人のアントニオは声がでか過ぎでやかましいよ。 今日の歩数17, 010歩、 2日分だけどマドリッドのバスターミナルで一度リセットしてる。 ![]() 今日は公営アルベルゲで3人の親父巡礼と一緒になりました。イタリア人は相変わらず声がでかすぎ。ツルぴか頭だけど、まだ48歳だそうです。馬力がありそうなので、今日で会うのは最後になるんじゃないかな? 私の方は明日の歩きでどのくらい歩けるのか、今後の予想が立ちます。 02 バイヨンヌからゲタリー 歩きのはじまりへ続く |