06 パサイアからサン・セバスティアン(ドノスティア) 靴が![]() 5月20日 今日の行程は山越えがあるので、体が言うことを聞かなかった場合を考えて山越えを回避する平らなルートも調べておきました。更に、昨日で限界を越えた場合はパサイアからサンセバスチャンへはバスで行くパターンも考えていたけれど、何とか歩けたので山コースを行くことにしました。 ![]() まず渡し船で向こう岸に渡って、岸壁に沿ってずっと行った先には長い長い石段がありますが、ここも何とかクリア。腰は痛むが日本から痛み止めを60錠も持ってきているので朝に一粒飲めば午前中はそれで何とかなってます。 サンセバスチャンに至る途中には不思議な宿があるのは見ていたが今まで利用したことはありません。でも今回は腰をおろして休める所では休んだ方が良いので初めて寄って行くことにしました。不思議な宿で、どうやらコミュニティーらしいのが分かった。ちょっと浮世離れした人たちが暮らしているんですよ。何を飲みますか?と聞いてくれるのでコラカオを頼むと首をかしげています。コラカオを知らなかったようなのでコーヒーを頂きました。料金を聞くとドナティーボ(寄付)だそうです。こう言うの一番困るんですよね。まぁ一般的なコーヒーの値段を入れるしかありません。 ![]() サンセバスチャンの街並みが眼下に見えてきました。この光景は毎回心躍るものがあります。2019年はこの後の急坂で転んで怪我をした記憶が強烈にあるので、いつにも増して慎重に下りました。お陰で無傷で下山成功。当たり前だけど。 サンセバスチャンには普通の公営アルベルゲはありません。唯一の公営と呼べる物は日本で言う国民宿舎みたいなホステルだけ。そこは人気の宿などで既にフルでした。で、予約したのはHostel A Room In The Cityと言うホステル。ここはカテドラルの近くなので簡単に見つかるだろうと甘く見ていたら迷いました。カテドラルを目指して3度も立ち止まっては位置を確認してたのに逆走してた!どうやら東西を頭の中で逆に考えていたのが原因らしいのが後で分かった。 Maps.meの地図を見ながら探したのに、どこでどう間違えたのだろう。30分も逆走してようやく気付いたので心が折れてしまったので元に戻るために市バスに乗りました。言葉も文字も分からないし、どのバスに乗れば良いのかなんて更に分かりませんが、地元の人に教わって何とか乗ることができました。バスのシートに座ると隣のあやしい親父がやたらと話しかけてきて、どうやら酔っ払いらしい。最初はそうと分からなかったので適当に相槌してたが普通じゃないのが分かったので無視を決め込む。運転手さんにはカテドラルに行きたいんだと伝えていたので、一番近いバス停で降ろしてもらえました。一緒に降りた女性が話しかけてきて、カテドラルへの道順を教えてくれました。私と酔っ払いとのやり取りを見ていた女性でした。きっと苦々しく見ていたんだと思います。 ![]() 折角なのでカテドラルでスタンプを貰おうと行ってみたが、どこからも入れないようなので外からパチリ。きっとスタンプが欲しい巡礼が何人もやって来るだろうに、どこか開けといてくれないもんかね。 予約しといたホステルは大きなものでした。大きすぎて戸惑いそう。受付に並んでいた列の後ろについて順番を待ちます。私は予約してあったのですんなり受付してもらえたけど、予約なしの巡礼が何人もやって来ていた。ベッドも決まったしシャワーを浴びてから靴を買いに行きましょう。応急修理した靴底が両方とも大きくベロンとなったのです。もう修理の施しようがなさそうなので仕方なく買いました。64.99ユーロ、日本円で10,852円いてててて。今年はやたらと余計な出費が掛かります。でも同じ何でも大都市サン・セバスティアンで良かった。 靴にくっついているタグは鋏がないと切れないので自然に切れるまで放っとくことにしました。なんか飾りみたいで悪くないし。w ![]() 交通整理の婦人警官に靴屋は教わりました。ついでにスーパーでお買い物。ここで日本人夫婦と会えました。帰りに婦人警官に新しい靴を見せてからツーショットしました。さすがに迷惑だったか知れない。この写真も全てパーです。 ![]() ホステルの中庭で買ってきた食料で一人宴会の始まりです。赤いビンはプロティンです、昨年の巡礼でフランス嬢ちゃんのアメリに教わって以来、時々買うようになりました。特に今年はへなちょこになっているので少しでも体力付けたい。 広い庭には沢山のテーブル椅子が並んでいるので気分が良いです。食べ終わって片づけていると離れた所に赤が好きなベラルーシ女子が一人で食事をしていたのでちょっとお喋り。この人とはこの後も会えるかと思っていたが、これが最後になりました。 ![]() 疲れが蓄積されてるので連泊しようとするもサンセバスチャンの宿は公営アルベルゲの三倍に跳ね上がってたので明日はサラウツを目指します。29ユーロのドミトリーに連泊は勘弁です。過去二回の北の道ではサン・セバスティアンからサラウツを通り越してゲタリアまで行ったもんだが、今回はゲタリアまで2日間かける作戦です。 07 サン・セバスティアンからサラウツ 同年代のフランス夫婦へ続く |