09 デバから必死のマルキナ

5/23(金)
デバを6:50に出発する。デバのアルベルゲはベッドが56でフルだったので、その全員が今日はマルキナを目指すだろう。マルキナのベッド数は51だからフル必須!

歩くのが遅い私は早く出発することだけが自己防衛の手段。そんな努力も虚しくマルキナへの中間辺りでゆっくり出発組30数名に抜かされる。おまけにマルキナ手前5キロ地点で追い付いてきたリッチ夫婦はデバを10時に出発したんだと!私より3時間も遅く出発して追いつかれてしまった!もはや勝負にならないレベルです。

リッチ夫婦と言うのは昨日のデバの広場で盛り上がってたら、何を飲むかと聞いただけで全員に飲み物をおごってくれたから。勿論昨日も今日もホテル泊まりです。寝袋背負ってないからリュックも小さいです。こう言うリッチマンは公営アルベルゲのベッド数を圧迫しないので大歓迎。

昨晩一緒に食事した南米夫婦との話では、途中に宿が無いのでどうしてもマルキナまで歩くしかないとの結論に達し、お互いに歩くのが遅い私達なので悲壮な決心をしたのでした。夫婦も同じだろうけど、三人とも全員がヘロヘロなので、明日歩けるかと言う疑問が強かったのです。途中の山の中で倒れたらどうしよう?と全員が思った筈。


しかし、歩いてみると山の中には数年前に泊まった写真の私営アルベルゲがあって、今年はgronzeで紹介してなかったので閉じたのかと思っていたが、何故か裏の入口が開いていて顔見知りのスペイン兄ちゃんがいた。勝手に冷蔵庫の中のジュースをくれるので、何がどうなってるのか分らないけど頂いておく。この兄ちゃんは正体不明で巡礼らしくもあり、らしくも無いと言う不思議と言うか不審な男だった。暫く後に追いついてきて、道を間違えて藪に入ってしまったらしく「ピンチョピンチョ」と何か刺さったジェスチャー交えて言ってるので、ピンチョスの語源なんだなと分かった。

上の地図が示すとおり、デバからマルキナまでの24kmずっと完璧な山中です。もうへロヘロを通り越すほどの疲れようで急な下りでは踏んばって止まることができずに藪に突っ込んでしまいました。腿に枝が刺さったかと思ったが、丈夫な皮膚で助かった。

マルキナのアルベルゲにはやっぱり4時過ぎの到着だったがベッドは沢山空いていて6年前と同じ平ベッドだった!キャッホー。更に隣は仲良しになったフランス夫婦だった。どこで会っても「サバ?」以外は言うことが出来ませんが、言うと必ず良い反応をしてくれます。


デバのアルベルゲが最低だったので今日の良さが身に染みます。昨日は疲れ果てて洗濯することなく着の身着のままで寝てしまい、朝も同じ服装で出発したので、ここマルキナの洗濯機4ユーロを珍しく使ってみました。金は掛かるが洗濯機は楽チンだね。


オスピタレラが教えてくれた巡礼定食の旨い店に行こうかと思ってレストランへの地図まで撮影したが、昨日も贅沢したので今日はいつものようにスーパーで買ってきた食料で一人宴会。定食の半分値段で腹一杯になれます。ちなみに地図の白丸がアルベルゲでレストランは左下の⑤です。

スーパーで買ってきたお馴染みのバケツ野菜は珍しいナン付きでした。ナンってカレーと一緒に食べるだけじゃなかったようです。

2日間体力の限界が続いたので、明日は7.2km離れた修道院併設のアルベルゲを訪ねてみる積もりです。

10 マルキナからOlabe 予約は人頼み に続く