20 グエメスからサンタンデール 乞食王子!?![]() 6月3日(火) グエメスのアルベルゲで朝ごはん。コーヒーにバゲットのトーストとマーガリン、ジャム。足りないならビスケットと至って質素。ドナには昨晩20ユーロを入れときました。10年前は泊まるだけの公営アルベルゲは5ユーロと統一されていたので、ドナには5ユーロ入れてたけど、今は公営アルベルゲは平均10ユーロになったのでドナも10入れてます。そして食事付きなら20ユーロにしています。昔も食事付きならドナには20で現在も20って食事付きの場合は勝手に値上げしてません。20ユーロ札の次は50ユーロ札しかないので、さすがに50ユーロは入れられない。 雨が振りだしそうなのでザックにはカバーを装着して出発。丘の上からの出発なので下りが多いです。下りは楽そうだけど私には下りの方が実は辛い。平らが一番ありがたい。 ![]() 前を若者グループが歩いているので距離を置いて付いて行くが徐々に離される。朝のうちは痛み止めが効果を発揮してくれないので仕方ないよ。若者グループは景色の良い回り道へ行ったが、自分は当然ながら最短コースでフェリー乗り場を目指します。そんな余裕はありません。 朝ごはんが粗食だったので腹が減ってきました。都会のサンタンデールへ行ってしまうと食べるのも高いだろうと推測してフェリーに乗る前に何か食べる作戦を考える。そんな事を考えながら歩いていると、道沿いに大きいスーパーが登場したのでここで食べれば最安だ!ザックの中には昨日のバゲットが半分あるので、飲むヨーグルトとオレンジを買ってスーパーの駐車場で頂きました。こんな所で食べてても、大きなバックパックとスティックを持ってるので節約巡礼と分かるだろう。ホームレスじゃないからね。 ![]() フェリー乗り場に着くと巡礼が20人位待っていた。過去2回ではフェリーを待ってたのは一人か二人だったので、いかに聖年の影響が大きいかが分かる。チケットは自販機にグレードアップしていたので買うのに戸惑う。人から買うのが一番簡単で確実だ。 サンタンデールに到着して一目散にアルベルゲを目指して行くと首に同じ色のネッカチーフを巻きつけた一団に遭遇する。40人ほどの団体でシスターも数人混ざっているので今年の聖年のテーマ「巡礼」に呼応してのイベントらしいのがすぐ分かった。今年はときどきこうした団体を見るようになった。 ![]() アルベルゲにはオープン20分前に到着したが誰も待っていなかった。午後1時に受付して、連泊している宮嶋先輩の隣のベッドにしてくれました。先輩はサンタンデール連泊なので、バックパックは宿に置いといて掃除の時間はサンタンデールの町を散策しているようだ。 アルベルゲに着いてまずすることはシャワー。次はスーパーへ食料の買い出しです。途中、人通りの多い道端で物乞いらしい若い女性がプラスチックの皿に入った食べ物を一心不乱にガツガツと手で食べていたのでショックを受ける。普通の男が一緒にいて食べ物は男がくれたのだろうか?じろじろ見てはいけないので離れてから振り返って見たが異様な光景だった。 さてスーパーまで行って買い物かごに色々入れてレジに向かう所で財布を忘れてたことに気づく!やっちまった、凄く面倒でもまた往復しなくては。また物乞女子の前を通ると男はいなくて手に紙コップをかかげている。アルベルゲから財布を取って少しのコインを手に女子に「少しだよ」と言いながらジャラジャラと入れるとグラシアスと返してくれる。顔を見ると本当に若い女の子だった。 やっとスーパーで買い物ができて女の子の方へ行くと場所を代えるのか大荷物を積んだキャスターで移動を始めだした。見ていると道路を渡った先には先ほどの男がいて、女の子は何か相談しているように見える。これってあれか?若い子に乞食をさせて上がりを巻き上げてる乞食の元締めか?映画にあった「乞食王子」そのものなんか?真相は分からないが女の子のこれからの人生がどうなってしまうのかとても気になる出来事でずっと心に引っかかった。スペインには児童保護の法律がないのだろうか? ![]() やっと本日の昼夜兼用のごはんです。いつもとまったく同じメニューです。右上のSALと書かれているのはアルベルゲにあった塩です。塩は凄く安いので、どこのアルベルゲにも大体おかれています。一番安いカット野菜にドレッシングは付いてないので塩だけで食べます。慣れると美味しいです。 21 サンタンデルからBoo de Piélagos 最悪のアルベルゲ に続く |