24 CobrecesからSan Vicente 面倒見の良いオスピタレラ

6/7(土曜) 今日は久し振りの21.4kmの長丁場なので(私にとっては)楽できる区間は楽して歩くことにしました。具体的にはカミーノを真面目に辿らずに幹線道路を歩いてしまえ作戦で得意な奴です。カミーノは地形をそのまま歩くのでアップダウンが頻繁に起こりますが、幹線道路では緩やかなアップダウンになります。でも山や丘が無くなる訳ではないので上りも下りもあります。2km位上りが続いたのはさすがにうんざりしました。
昨日はオランダチームが教会(下の写真)前で撮った写真をネット経由で見せてくれたので、こちらからも同じ教会前で撮った写真を送りました。

このすぐ近くには修道院があって、以前はそこに併設されたアルベルゲに泊めて貰いましたが今は閉鎖になっています。それで昨日のでかいアルベルゲが出来たのかな?

Comillasの町が近づいて来たら見覚えのある海岸が現れました。これが出たら今日の目的地のひとつコミージャスはあと数キロです。

Comillasにはガウディの作品があるので珍しく寄り道して見物しました。2019年はこの町に泊まったのにガウディがあることを知らなかったので素通りしてしまいました。今回は必ず見るぞっと思っていました。

El Caprichoと言う奇妙な建築物。大人は7ユーロなので入ってみるかとチケット売場に行くと何やら質問してきて、シニア割引で5ユーロでした。ヨーロッパってシニア割引が多いんですよ。日本も真似してもらいたい。

有料で入ったからには部屋の隅ずみまで見て回りましたが、庭の向こうには教会があって、あれはカプリッチョの一部ではないようなので行きませんでした。庭には岩窟みたいなお休み処があって、こんなとこまでまともじゃないなぁと思いました。でもトイレは近代的だった。

見終わって外に歩きだすとこちらにやって来る先輩と遭遇。先輩も世界遺産のカプリッチョを見にきたんですね。カミーノに戻る途中の広場にはベンチがあるのを確認しておいたので、そこに座って持っている食料でお昼ご飯みたいなことをしました。食料を持っていれば、こうして食べられるので困ることはないですが、持っていないとバルを探したりスーパー探したりしなければなりません。不要な時は道端にあって、必要な時はこれが中々見つからないんですよ。だからせめてビスケットや干しブドウなどは切らさないようにしています。

その後はカミーノも幹線道路を歩くことが多く、足裏には良くないけど楽に歩けました。でもボーッと歩いてたのか間違って海水浴場方面に入ってしまった。距離的には本線と大差ないけど、間違った道と言うのは精神的に面白くないです。

本日の宿があるSan Vicente迄が遠かった。宿は9年前に5ユーロで泊まったのと同じだけど今は私営のホステル(Nómada Hostel)なので値段はそれなりに高いです。23-30ユーロ朝食付。ホステルは1階のみで、帆船のオブジェがあるのは修道院で別の建物です。でも棟続き。ホステルは管理者が親切でフレンドリーなので高くても気持ちよく滞在できるので許せます。ここは事前にメールで予約を入れましたが、往復で3回ずつメールのやり取りをしました。その内容で親切なのは想像できましたが実際に会ってみると本当に明るくて親切なオーナーなのが分かって嬉しかったです。

公営アルベルゲだった頃に泊まったときは、談話室兼食堂は質実剛健一辺倒でしたが、こんなお洒落な部屋に変身していました。以前は確かここには長机がドンドンドンと並んでいただけだったと思った。部屋の奥に場違いなミニ階段がありますが、あれで外の物干し場に行けるようになってます。掴まる所がないのでちょっと怖いです。

昨日は連絡が出来なかった明日のPenduelesアルベルゲに電話してとお願いすると気持ちよく引き受けてくれて、その場ですぐ電話してOKを貰ってくれました。これで明日は安心です。他の巡礼の質問にもいちいち「バレ?バレ?」と確認を取りながら説明しています。バレは英語のOKです。感謝の積りで買ってきたオレンジジュースを一杯飲んでもらいました。写真も一緒に撮ったけど、カメラで撮ったのは全てパーです。今では顔が思い出せないので、ダメ元で帰ってからお礼のメールと出来たらあなたの写真を送ってと頼んだら数日後に3メガの大きな写真が届きました。もう泊まることのない私なのに親切にしてくれて本当に気持ちの良い女性でした。


今日の夕食です。先輩と連れだって坂をぐっと下りた先のスーパーまで買いに行ってきました。方向感覚が狂ってしまい、帰り道が分からなくなったので先輩のスマホ頼りで帰ることができました。スマホの地図アプリは凄かった。久しぶりにカップ麺も買ってみました。不味いのは分かってるけど、たまに食べたくなります。カップ麺って中毒性があるんですかね?

夕食後にオランダ夫婦と翻訳を活用して楽しい時間を過ごせました。この四人は全員が70代でした。長期間を歩く巡礼はリタイア組が多く、サンチャゴ100キロ手前になると若者グループが湧いてきます。

25 San VicenteからPendueles 9年前のカードがあった!に続く