02 Escnapueroからグラド 受付の順番
Albergue de peregrinos Villa de Grado

6/17(火) 今日はグラドでショートコースにするか、調子が良いならもっと先のコメジャーナ(Cornellana)にしようかと考えていたが、もう7時過ぎたのに誰も動き出さない。このアルベルゲには幼児を含めて8人が寝ているのに不思議だ。50代の夫婦は13.5km先のグラドと言ってたし、みんなグラドのショートコースなのかな?だったら自分もグラドにしよう。

8時に朝食完了。カステラ2個とコーヒーにサクランボ。日本から持ってきたスティックコーヒーが残り1個になったので、スーパーで見つけたら仕入れたい。まずスペインのシニア夫婦が出発して自分はそのあとに続く。

暫く歩いた先にファティマのマリア様を祀るお堂があって椅子とテーブルもあるしセジョ(スタンプ)と書かれているので寄って行くと近所のセニョーラが入り口の鍵を開けてくれたのでお参りしました。外に出たら昨日は6時過ぎに到着した婦人がやって来たので片言英語でお喋り。スウェーデンからやってきたそうだ。昨晩は真っ赤なネグリジェ見たいのを着てたし、それはアウターにもしていた。欧米人の衣服感覚は理解出来ない。

今日も今日とてずっとカミーノを辿って行くが体力がごっそりと持っていかれる。Cornellanaなんてとんでもないと実感する。8年前は自分を追い越して行く人達のように、自分も軽い足取りで歩いていたのかなぁと、しょーもない事を思うことが多い。

山の中なのに立派なバルが現れる。久し振りのバルなので巡礼は全員が吸い込まれて行きます。バルの入口には「ここで自分たちが持ってきた物を食べないで」と注意書きが書かれていました。なかなか図太いバルです。こんなバルでは飲み食いしたくないけど他にないから仕方ありません。いつものようにコラカオとクロワッサンを食べました。大ジョッキでビール飲んでる親父がいるよ。

昨晩一番遅く到着したスペインファミリーもやって来ました。今日は奥さんが赤子を背負って歩いていて、赤子は素足のままなので藪こぎの時はトゲの枝が痛かろう。ビューティフルファミリーとおだてて写真を撮らせてもらう。右端に立てかけてあるのが夫婦のバックパックと旅行用の乳母車です。

グラド迄3キロに迫った所でカミーノを見失う。ずんずん行くとやがて藪こぎになって、カミーノに藪こぎは珍しくないので更にずんずん。とうとう行き止まりになりました。牛フンだらけの大きな牧草地帯のようで、ずっと先にはガソリンスタンドのフェンスが見えるのでフェンスの中に入れれば事態を好転できると行ってみたがフェンスに隙間はなかった。万事休すです。
仕方ないので来た道を戻りながら脇道があると良ーくチェックしながら3つめの三叉路に黄色い矢印が3つもある事に気付いた。こんなの見落とすなんてよっぽど注意散漫だったんだろう。これからも気を付けなければと心に刻むが、それが出来ないのが疲れてる時なんですよ。

踏切を越えてグラドの端っこに到達すると矢印がない。これはどっちだぁと考えていると先の方にいたセニョールが手で後ろだと合図してくれる。こう言うことは時々あって、大いに助かってます。スペイン人のカミーノを愛する心に感謝です。
すったもんだでやっとグラドのアルベルゲに到着。ここは午後2時の受付だが早めにチェックインさせて貰えた。一番乗り。3人の親切なオスピタレラに感謝してマリアカードを進呈。ドナのアルベルゲなので10ユーロを瓶に入れさせて貰う。北の道の公営は10ユーロが殆どだったがプリミティボの公営は7ユーロが多いようです。ずっと公営アルベルゲに泊まるので3ユーロの差は大きい。

グラドのアルベルゲの扉には張り紙があって「受付の順番は徒歩の巡礼者、自転車や馬の巡礼者、補助車両(医療上の理由を除く)の巡礼者の順となります。キッチン電子レンジ 冷蔵庫 朝食」。と書かれています(WI-Fi があるので翻訳で読んだ)。そんなこと言ってチャリ巡礼が来てしまったらどう対応するのか見てみたいもんだ。補助車両と言うのは聞きなれない言葉だけど、これはきっと最近はやりの電動自転車のことだと思う。電動自転車って自転車とバイクの中間の気がするので巡礼証明書を発行しているサンチャゴの巡礼事務所でも対応に困ってるんじゃないかな?巡礼証明書を発行する条件は徒歩ならサンチャゴまで100kmを歩き、チャリなら200kmと言う決まりがあるけど、電動自転車だとどうなんですかね?厳密に判断するなら電動自転車の人には巡礼証明書を貰う権利がないような気もするけど。

オープン時間が書かれているので、それまで扉の前に座って待っていると後からやって来た3人組が時間前なのにさっさと入ろうとして追い出されていた。真面目に待っていた私の姿は中から見えていたらしく、時間前に一番で受付してもらえました。日本人順番マモルネ。

シャワー・洗濯と一通りのルーチンが済んだので買い出しか或いは昼飯を物色しに町に出ていく。シエスタの時間だが買い物できる店が無さすぎる。まぁ今日は栄養不足を補うためにメニューを食べようと思ってたので道端にあったメニューの看板の店に入る。写真は料理の写真です。

生ハムメロンって日本だけじゃなかったの?誰が考えたのか知らないけどケッタイな組み合わせでんな(サンマ風)。日本で食べる生ハムメロンはメロンの上に生ハムが垂れ下がってるが、スペインのはメロンの下に敷かれていました。

メインは珍しく魚のフライ。デザートにエラードを頼んだらスーパーの棒アイスが出てきました。そんなことだろうと思ったよ。

さて飯は食べられたけど明日の山越えするには燃料不足です。取りあえず公園の日陰ベンチに座ってタブレットの地図でスーパーを探すが見つからない。狙いを付けた店まで行っても違った。仕方ないからアルベルゲの水でも飲んで我慢しようかと帰り始めた所、真っ赤なネグリジェお姉さんがやって来ました。町歩きでもネグリジェ姿です。スーパーを探してるが見つからないと言うと、こっちこっちと導かれた数件先に立派なスーパーが!!これぞ天の助け(違う)。お陰で好きな物が買えました。帰る途中でまたネグリジェお姉さんと会ったので背中の買い物用リュックを見せて感謝しました。

昼飯にメニュー食べたのに1リットルビールは飲み過ぎ。今日はいつもの安物ビールじゃなくてMahouの有名メーカービールです。安いのが良かったけどこれしかなかった。明日のためだと思ってトマト2個と安物ハムを頑張って食べました。ビールは明日の為にならないと思うけど。

03 グラドからCornellana 二日連続の定食 へ続く