06 Mineroからティネオ オスピタレロはヒッピー![]() 6/21(土) 3日振りにWi-Fiがありました。3日分をアップロードします。 昨夜の夕立の影響で凄い朝霧の中を出発。山の中のアルベルゲなので急坂で始まりました。今日は初の試みで支給されてる使い捨てシーツを畳んで腰痛対策として腰に巻いてます。これが良いようならしめたものだけど、どうかな? ![]() Tineo までの11.6km。ゆっくり歩いても11時過ぎにはTineo 手前まで到達してしまったので町の手前にあったバルでコラカオ飲んで時間を潰しました。巡礼が山盛り休んでいます。Tineoで泊まるのかビールを飲んでる人が多い。祭りがこれからあるのか、やかましい音楽が大音量で掛っています。 ![]() アルベルゲのオープンは2時だが12時過ぎに行くと既におじさん巡礼が椅子に座っていた。自分みたいにショートコースの人らしい。取りあえずアルベルゲの様子を見たいのでチェックするとドアは開いていたので入ることが出来た。ベッドルームは入れないようだがトイレとシャワーは使えるので巡礼おじさんに教えるとさっさとシャワーを浴びている。 ![]() 2時オープンの筈が1時に受付を始めてくれる。受付してる男は先ほどのバルで一杯やってたヒッピーじゃないか!?こいつ本当にオスピタレロか?と疑いの目で見てたが施錠された部屋を開けていたから本物らしいので自分もチェックイン、8ユーロ。壁にはWi-Fiの案内があるのに電波が飛んでないので尋ねると無いそうだ。なんだがっかりだな。 アルベルゲはなんだか雑然としていて、やっぱりヒッピーが管理してるだけある。掃除なんかしたことないんじゃないの? ヒッピーにスーパーの場所を聞いて買い物に出発。1km以上も離れてる。おまけに道がクモの巣みたいな町で帰り道を2回も間違えた。町のレストランでは台湾巡礼グループが優雅に定食を食べてたので挨拶すると台湾の野村證券に勤務していた男性が片言の日本語を喋れたので楽しい時間が持てた。女性3人と男性が3人で楽しそうなグループだった。全員が60代とのこと。自分の年を聞かれたので、75と言うと一様に感心してくれた。今までの巡礼では歳を聞かれたことは無かったと記憶しているが、今回の巡礼では何人かから聞かれた。自分の見た目も年相応になってきたってことか?或いは今回は腰を曲げて歩くことが多いので、今までより年に見えてるのかな? ここでも台湾ジャパンフレンドリーと言うと全員がウンウンと首を振ってくれました。こういうのは嬉しいね。皆さんの今日は同じTineo 泊まりだが私営アルベルゲだそうだ。この人数だと予約が必要不可欠なのでそうなるでしょうね。明日また会えると楽しいがどうかな?gronzeの推奨ルートだと明日はBorasだけど手前3キロに自分が予約したアルベルゲがあるので再会の可能性は50%あるかもね。 予約と言えば国内を3回巡礼したが、どこも予約が必要で電話を持っていない私は毎日予約で苦労してたために心が折れてしまった。それを踏まえてスペインではWi-Fiレンタルを日本から持って行くことを考えたが機器の重さが500gなので話にならなかった。でもいざスペインに来てみると予約はアルベルゲの人に頼めば問題なかった。Wi-Fiがあれば自分でも予約出来る日もあったがオスピタレラに頼むのが一番簡単で確実。言葉が通じる日本ではどうしてそれが活用できなかったのか?そう言えば大手のチェーンホテルに泊まった時に同系列のホテルに予約を頼んだことがあったが、フロントのお嬢さんからは「そういうサービスはやっておりません」と言われたことがあったんだった。なので尚更、宿から宿に予約を入れることは考えられなかった。 またある時は駅の公衆電話から予約を入れたときに、最初は泊まれると言ってたのに携帯を持っていないと言った途端にフルと言いやがったホテルがあった。今の時代は携帯を持っていないだけで信用されないのか? ![]() アルベルゲはTineoの坂を上った所なので町中へ行ったり来たりが大変です。おまけに道が複雑で間違えるし。道に迷いながらアルベルゲに戻ると庭でパエージャを作っている男がいた?味見をしろとスプーンでスープを飲まされる。同じスプーンで鍋から掬って他の人にも味見させてるよ。日本だったらとんでもないことだろ。 どういうことなのか分からないが想像するに外部の人間がヒッピーと結託して金儲けしようとしてると考えるのが正しいと思うので、パエージャを勧められても断ってスーパーで買ってきた物を食べることにする。キッチンに一台だけあったテーブルと椅子は外のパエージャ会場に使われてるので私が食べられる所がない。構わずにそのテーブルでトマトとソーセージを挟んだパンをビールと共にパクパクゴックン。 パエージャが完成すると自分が食べてるテーブルに運び出したので邪魔な自分は仕方なく室内に移動する。巡礼のためのアルベルゲで巡礼が優先されずにパエージャ業者を優遇するこのアルベルゲはおかしい。洗濯機の上には1ユーロコインが沢山置かれていて、ヒッピーが自分にも洗濯物がないかと言ってきた。きっと同じ手間でより多くのコインを集めたいんだろう。自分はTシャツ一枚だけなので手洗いしたと伝える。 パエージャを作っている脇で赤ワイン片手に楽しんでいるおばさんがいた。この人はオーストラリアのバーブで、このあと頻繁に顔を合わせることになって、サンチャゴで一緒に食事するほどになったが、今は酒好きのおばさんとしか思わない。 スーパーでは明日と今晩の食料と共にノンアルビールと1リットルのロゼワインを買ってきたのでベッドの上でワインを楽しめてます(キッチンにテーブルがない)。明日は1日粗食が決まってるのでアルベルゲに着いたら少しでも楽しもうとワインをペットボトルに移して持ち運びます。1リットル1ユーロのワインで本当にささやかな楽しみ。 昨日から風邪ぽいのでフリースを着て睡眠導入剤飲んで早寝する。巡礼に出ると大体一回は風邪を引く。体力が低下してるので抵抗力も低下してるのか? さてシーツを腰に巻いた効果ですが一回で効果があらわれる程甘いもんじゃなかった。家で寝ているときは腰痛対策で背中が延びきらないようにクッションをして寝ますが、これもスペインで試してみたいがそのクッションが無い。 ![]() 暇なので今後のルートの再考を盛んにしてます。上の地図の赤い線がプリミティボの道ですが、黄色い丸は泊まった主要な町村です。でもその間にも泊まった所が幾つもあります。スタートのオビエドからゴールのサンチャゴまで18日間の行程です。 プリミティボの道は幹線道路が各町村を繋いでいるのが分かった。これはバスが使えるのでもしもの時の安心材料です。そしてその幹線道路に沿ってカミーノも走っていて、時々カミーノも幹線道路を出たり入ったりしている。これも安心材料です。長距離で自信がない場合は幹線道路を歩いてしまえます。弱気になってたけどちょっと希望が出てきました。プリミティボの道が初めての人なら丁寧にカミーノを辿りたいでしょうが、自分は8年前に既にそれは達成してるので今回は多少の自己流でもいいのです。真に巡礼の意味を考えるなら、方法はどうでも苦労を重ねて聖地まで行けば良いのだと考えます。巡礼は歩く祈りなのだから。なんちゃって言い訳。 07 Tineo からCampiejjo せめてテーブルが増えてたアルベルゲへ続く |