09 Pola de AllandeからBerducedo プリミティボ核心部分![]() 6/24(火) 今日はきっとWi-Fiがないと思うので出発前にフェイスブックにはアップしておきます。 腰の調子が悪いのでバスを考えました。ところが村や町を幹線道路が走っているのにバスは無いようです。スペイン語は分からないのでグラナダの友達マイチャンに調べてもらいました。詳しく調べてくれたようで夕方になって返事が来ました。タクシーとバスを3台乗り継ぐ必要があり、とても複雑でした。スペイン人と一緒じゃないと無理とのこと。と言うことで頑張って歩くしかないようです。 取りあえず出来ることは幹線道路を利用して歩くことです。距離的にはむしろ長くなりますがカミーノを行くより楽に歩ける筈なので。進退極まったら最後の手段タクシーを使います。 明るくなるのを待って6時半出発。幹線道路を歩くと言っても、今日はプリミティボの道でも特に険しい行程だと知っているので気力だけはみなぎってます。と言うよりどうしても次のアルベルゲまで辿りつかないとならないので決死の覚悟です。 ![]() 自分の巡礼記プリミティボの道を事前に読んでましたが「坂が急になりだした所でスペインチームをぶっこ抜く」や、「そこからの超危険な下り」は当時と同じでした。いやー、ケガしないで良かった。上の写真がその急坂の入口ですが、ここで行動食を食べてると愛想の良いイギリス女子が来ました。何と2日前にオスピタレスを歩いてから戻ってこっちのカミーノも歩いてるそうです。クレイジーと誉めて上げました。女子には相棒がいたようで後から追い付いてきました。その子達が出発してから自分も歩きだしたけど、矢印の高台から手を振っているのが見えました。もうあんな所まで行ったのかよと呆れました。 ![]() 8年前はずっと霧の中だったけど、今日はピーカンなので遠くまで見渡せて最高です(身体は最低)。でも今日はやっぱり疲れましたぁ。今日の行程がプリミティボの道の核心部分と思ってるのでタブレットでも写真も多めに撮りました。これ、いちいちバックパックを下ろさないとならないから地味に面倒なんですよ。折角撮ったのでフェイスブック友達の皆さん良く見てください(押し売り)。 ![]() 頂上は広場になっていて椅子にテーブルまで置いてあるので、登って来た巡礼はみんなここで一息ついてから下山していきます。 ![]() 上りがきついと下りもきついのは定石どおりです。上りは体力が大変だけど下りは加えて危険が伴います。すんごい急な下りに加えて岩だらけの道でとっても危険。油断すると足首がいかれたり下手すると登山道から外れて崖に落っこちてしまいます。慎重の上に慎重を重ねて降りて行きました。お陰で危険地帯をやっと通過することができました。 ![]() 後ろに見えているのが越えてきた山ですが、ここから撮った風景がもの凄かったのを良く覚えていたので、このアングルで撮るのを楽しみにしていました。でも全然違いました。 ![]() 2017年は5m先も見えないあの濃い霧の中を突き抜けて頂上を超えるとこちら側はピーカンの天気でした。対して今日はずっと曇り空だし霧もないから感激も薄かったのでした。天気が悪いのも良い所があったんですね。何故か2017にあった鉄塔がなくなってますね。頂上では大がかりな工事をしていたのが関係してる気がします。 ![]() ベルデセドのアルベルゲには2時半と言う微妙な時間に到着。オープンは1時だけど同じ到着が5人もいました。でも下のベッドが良いと伝えたのが効いたのか、運良く最後の下段ベッドをもらえました。ここにはソファーが2台あるので、上段だったらソファーで寝ようと決めてました。 Berducedoのアルベルゲには以前はなかったWi-Fiがありました。Wi-Fiがあると、ぐっとやることが増えます。まず明日以降のアルベルゲ情報を詳しく集め、Maps.meでショートカットできる道がないか調べます。ずっと先に歩く予定のポルトガルの道情報も新しくします。それとFacebookの更新と巡回。 テンションの高いロン毛髭もじゃのイタリア男が今晩パスタを作るので一緒にどうかと誘われました。私は夕飯用にはティエンダから食料を仕入れてたけど食事のシェアは楽しいのでオッケーです。このイタリア男は「こんにちは、ありがとう」だけ喋るので、こっちも日本語が使えます(通じてないけど)。それでも親近感があり楽しいです。 5時過ぎにやって来た男がいました。係は居なかったので、ちょっと待ってと言ってベッドが空いているかチェックすると既に満員状態。オスピタレロが不在だけど、大きなソファーが2つとマットレスがあるので、それで良いなら泊まれるよと伝える。この男は電話を持ってるので壁にある番号に電話するとOKが出たようで一件落着。 この人、こんな時間にやって来るのは何処をスタートしたのか聞いてみるとTineo だって!?それって自分が3日前に泊まったヒッピーのアルベルゲじゃないか!と言うことは、今日はオスピタレスルートを含めて40kmちょっとを歩いて来たのだ!もうビックリ。凄いねー、若さだよ山ちゃん。 もう満杯だけど更に遅くカップルがやってきました。でも特別な部屋があったらしく、カップルはその部屋に通されました。昔泊まった時は公営だったけど、公営はだいたいハンディキャップの人用の小部屋があるので、きっとそこを空けといたんだと想像しました。 10 BerducedoからGrandas de Salim この旅最大の失敗 へ続く |