10 BerducedoからGrandas de Salim この旅最大の失敗![]() 6/25(水) BerducedoからGrandas de Salimeへの行程。大失敗の巻。 7時過ぎに出発。最初の頃は緩い下りが続いたので、全盛期のような快適な歩きができました。遠くで雷がドロドロと鳴っているがこっちには来なそう。 ![]() A MESA村でコラカオ休憩して手作りボカディージョを一本食べる。バルには昨日の愛想の良いイギリス女子がいて笑顔で手を振ってくれたので、ロンドンクレイジーガールと言うと友達と二人でキャッキャと喜んでいる。 ![]() そこからは急坂の登りが続き雨もパラパラ。バックパックには雨カバーが掛けてあるけど念のためにカッパを上から掛けて歩き続ける。徐々に雨足が強くなって来たけどバックパックを降ろせる場所がないのでそれ以上の手だてが出来ない。 ![]() ここで雨宿りできそうな所がありさえすれば合羽をちゃんと着こめてカメラを守れたのにと後悔するがどれも「たられば」。やがて土砂降りになった。カメラと時計兼万歩計はウエストバッグの中だがレザー製なので雨を通さないだろうと油断していた。 岩石だらけの苦手な下り道で、大雨なので雨水がどこも濁流になっている。もう身体も靴もビショビショだが濁流に足を突っ込むのだけは避けるように下って行く。一時間ほど土砂降りと格闘して小降りになったので、この状況を撮ってやろうとカメラを出すと起動しない?え、壊れたの?レザー製のウェストバッグは雨を通さないどころか雨が侵入してその雨を逃さずにカメラが浸水してました。これすっごく危険な状態なんじゃね? その通りでした。アルベルゲにたどり着いて調べても起動も充電も出来ません。時計兼万歩計も同じでした。困りましたね、これからは気楽に写真が撮れなくなったようです。時間もタブレットが頼り。タブレットはスマホのようにポケットに入れとけない大きさなので不便しそう。今日の買い物したレシートもカメラで撮れないからタブレットで撮ってます。 ところでアルベルゲに辿り着くまでずっとヘロヘロ状態でバックパックが後ろに引っ張られている感覚が続いてました。山の中で足が前に出ないんですよ。前に出した足が引っ込められてしまう感覚で、こんなの初めて。 ![]() 雨が上がった所でヨーグルト食べて、歩きながら弁当のボカディージョを食べてたら幾らか回復して、ダムを見下ろすバルで少しでも体力が回復するようにとガス入りの水を飲んでみたけど関係なかった。 やっとのことで今晩のGrandas de Salime村に到着。村の中で昨日のアルベルゲで遅く到着した兄ちゃんとバッタリ会ったのでアルベルゲに案内してくれました。私の疲れ方が尋常じゃない思ったのか、バックパックを持ってあげると言ってくれるがそれも情けないので丁重に断りました。兄ちゃんはこのアルベルゲの裏庭でテントを張ってました。さすが厳しい山道を40キロも歩く人は違うと思った。 受付で下段ベッドが良いと言うとハンディキャップの人用の部屋に通してくれました。よっぽど酷い顔をしてたんでしょうか? ![]() こんなフラフラじゃ明日は歩けないと思って、フォンサグラダへ行くバスを尋ねたけど、ないと即答。タクシーだと35ユーロだそうです。そんだけ出すなら歩きましょうぞ! と言うことで明日も決死の覚悟で歩きます。ここからフォンサグラダまでずっとカミーノを行くなら25.2kmですが、幹線路のAS-14とLU-701を使うと27kmとのこと。でもカミーノより楽に歩ける筈だし、明日のカミーノはこれら幹線路を出たり入ったりして歩きます。印刷してきた地図も雨でボロボロになったのでノートを破いて急遽作ってます。この手作り地図で明日は歩きます。 ハンディキャップ用の部屋なので他の人は入れないと思ってたけど、その後ポーランドのカップルが入って来ました。昨年一緒に旅をした3人のポーランド巡礼の写真を見せて上げました。ポーランドからの巡礼は多く、毎回何人も会ってます。ポーランドからスペインへは飛行機で4時間だそうです。日本からは30時間と言ってやりました。 歩数計が壊れたので今日から歩数が分からない。 ![]() 前にGrandas de Salimeに泊まった時にも買い物したティエンダに行って食料を買い込んできました。いくら苦労したとしても、こうやってシャワーを浴びれて一人宴会ができれば苦労はチャラになります。カメラがチャラにならないのが悔しいけど。 11 Grandas de SalimeからA Fonsagrada 親切なマルタへ続く |