16 メリデからアルスア イタリアのヒッピーと再会

7/1(火)
今日からはフランス人の道を歩いて来た皆さんと一緒にサンチャゴを目指します。きっと予想通りにナップザックの軽装巡礼がいっぱい見られることでしょう。まぁそれも楽しみと思えば良いと思います。何しろここメリデから突然に華やいだ雰囲気にはなったのは確かです。これをうざいと思わずに楽しまない手は無いんじゃないかな?

5時前から暗いベッドルームで数人がごそごそと活動始めました。やっぱり今までと違ってカミーノ銀座のフランス人の道は大行列になるので皆さんベッドの争奪戦を意識してるのでしょう。鈍足の今の自分はとても叶わないので唯一の対抗手段は距離を短くすることだけです。と言っても、これからの3日間はgronze の推奨ルートの通りに歩きます。公営アルベルゲがその間隔なので。

今日の目的地はアルスア。北の道との合流地点です。もしかしたら北の道を歩き続けてる佐藤夫婦に会えるんじゃないかと、ほんのり期待しています。
最近の自分はずっと予約出来ない公営アルベルゲばかりを選んで泊まり歩いてますが今日のアルスアも明日のペドロウソも明後日も同じです。電話持ってない私には持ってこいの公営アルベルゲ。公営アルベルゲが予約可能になったら逆に困ります。

もはや朝の恒例行事となっている、腰と股関節にボルタレンを塗り塗りし、痛み止めを一粒飲んで出発です。痛みの方は二日前の激痛とは段違いで、更に昨日より良いです。下りだとちょっとだけ辛いけど登りなら疲れるだけで痛みはありません。かなり安心しました。相変わらず絶好調には程遠いですが、最大の危機は脱しました。フェイスブックで心配してくれた皆さんありがとうございました。
メリデ6時半に出発

アルスア3キロ手前のリバデソバイショのバルから接続してます。今日泊まる予定のアルスア公営アルベルゲのWi-Fiはきっと超ノロでアップロードが難しいいだろから今のうちにしておきます。
今日のカミーノは予想通り、ナップサックの軽装巡礼が多かったです。中には杖一本だけの人もいて、これは神聖な巡礼を舐めてるようでちょっとムッと来ますね。大きなお世話ですが。


アルスア到着11時半。途中で行動食とお茶したので遅めです。取りあえず公営アルベルゲの閉じてる扉の前に陣取って一番を主張します(左下が私のバックパックです)。数分後に二番手がやって来てすぐ韓国夫婦も到着。後からジャンジャンやって来ました。ちょっとの差で一番は気持ち良いねー。写真の女の子は車も通る人通りの多い道端に座り込んでサンドイッチ食べてるよ。もうこういうの当たり前になってるんだね。私はさすがに場所はわきまえてるよ。

韓国夫婦の旦那も腰痛持ちでした。持っている薬を見せてくれて、血の流れを良くする薬だと言っているようです(翻訳)。くれるんかと思ったら見せただけだった。奥さんが腰痛用のベルトをいるかと言ってくれるが荷物になるのでいらないです。なんて言っといて暫く後に我慢できなくて薬局で腰痛ベルトを買ったのは私です。

プリミティボで何度も一緒になってるイタリアのヒッピーもどきもやって来たのでハイタッチしてツーショットしました。どうですかこのヒッピー、顔だけじゃなく服装もぶっ飛んでます。日本だったら誰も寄りつかないのでは?時間になったので一番にチェックイン。ガリシア州は今年から電話番号や郵便番号に加え住所にメルアドなど色々記録してますが、それ何かの役に立つの?

お昼の買い出しではイタリアンヒッピーと一緒になりました。アルベルゲのキッチンでも一緒なのでチンしたピザを切るナイフを借りて4分の1上げようとしたけど要らないって。イタリアンなので好きかと思ったけど逆だったのかな?ほら、日本人なら外国の寿司なんかどうせ不味いからと食べないでしょ?それと同じなんかもと思った。

ヒッピーとは何回も会ってるし会うと親しくしてくれるので名前を書いて貰ってから和風マリアカードを進呈しました。これ上げると全員が喜んでくれます。
毎回毎回、ここのキッチン・食堂は利用する巡礼がいません。ガリシアのアルベルゲには立派なキッチンはあれど鍋釜は勿論、カトラリー(カラトリー?)などの類は一切ないのでみんな敬遠してるんですよ。私には逆にそれが便利に使える要因になってます。何もないけど電子レンジだけはあるので、それ前提で食べるなら何の問題もありません。

Wi-Fiの方は繋がる方法を自力で見付けたので接続だけは出来るようになったけど、遅すぎて使い物になりません。おまけにyahoo もgoogle など、どこにも接続不可です。何の為のWi-Fiなの?Facebookも自身の投稿どころか「いいね」や他人へのコメントさえ出来ない超ノロマ回線です。大事な用件の場合はバルかサンチャゴのメノールで接続するっきゃありませんね。

歩数計が何日経っても表示がいかれたままです。歩数計には時計も付いてるので、これからポルトへ移動するためのバスやその先の事を考慮するとどうしても時計が必要です。タブレットで正確な時間は分かるけど、ポケットに入らない大きさなのでやっぱりさっと見られないと不便です。と言うことでこの町のチャイナの店で買いました。安いのが良いと言うとガラスケースの中を指差しますが、「マスバラート」もっと安いのが良いと言うと箱にごちゃごちゃ入ったのを見せてくれました。最低価格は小さいデジタルだったので、大きくて見易いアナログにしました。アナログ時計の方が時間計算をするときに目で時間が量として見えて便利なので。リューズを手で巻く時計は何十年振り!7.95ユーロ、約1,400円です。一回の食料買い出し程度で良い買い物ができました。これでひとつ憂いが消えました。十年使った歩数計はここで捨てます。この歩数計は最初のフランス人の道から使い続けた年代物で、十年前にパリのトイレにポチャンと落としたにもかかわらず、数日後には復活したと言う縁起物でしたが、さすがに今回は乗り切れなかった。

アルベルゲに戻ると韓国夫婦がオスピタレロと何やら話してます。この夫婦は韓国語以外は喋れないけど良い翻訳アプリで乗り切って来たようです。奥さんの配達荷物が届かないのだそうです。こう言う話しは何度も見聞きしましたが、やっぱり時にはあるようです。私が荷物配達を利用しない理由のひとつです。

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