08 ÂncoraからCaminha更にValença 今日は激変
   Albergue de peregrinos São Teotónio

7/12(土) バルバラとエバにマリアカードを渡し、名前を書いて貰ってお別れ。連れだと言う神父さんは既に出発していました。神父さんとは一緒に歩かずに、いつもこのパターンで歩いているらしい。神父さんはエバの友達だと言ってた。
バルバラと握手してバイバイしたが、エバとのお別れは意外と思えるほど哀愁ただようものだった。エバはポーランド語しか話せず私とは言葉でのやり取りは殆どなかったが、慣れて来ると言葉が通じないだけに再会したときなどの態度によって親密になっているのが分かった。むしろ言葉が通じないので心が通じたのかもしれない。バルバラとのさっぱりしたお別れと違って、エバは名残惜しいかのような長いハグをしてくれました。

二人の後からホステルを出発。町はずれにこんなモニュメントがありました。この町はアンコラの筈だけど、VPとか頭に付いてますね。これが正式名称なんだろか?モニュメントの前に人がいますが、水のタンクを積んだトラックで来て花に水を上げてました。なかなか芸が細かいアンコラの町です。

暫く歩くとこんなのがありました。これなんだか分かりますか?正解はベンチです。凝ったベンチだねー、帆船かヨットを模しているようです。さすが海岸が売り物の町。

自分の今日は流動的で、ポルトガル最後の地カミンハまでは必ず歩くがその後が未定。カミンハの公営アルベルゲに泊まることも出来るがオープンは午後なので2、3時間は待ちそう。第2案はカミンハのアルベルゲには泊まらずに渡し船でスペインに行って、その先にある公営アルベルゲに泊まる案。多くの巡礼はカミンハに泊まるだろうし、スペイン側のアルベルゲはベッド数が多いので必ず泊まれる筈。第3案は電車でバレンサへ行く案。なぜかと言うとカミンハから海を渡ってスペインに入ると初日は公営に泊まれるだろうけど、そこからビーゴに行く迄に私営アルベルゲとオスタルに3回泊まらなくてはならない。問題は公営と違って予約が必要なのに予約が困難なこと。何故か?今は海水浴シーズン真っ只中なので海沿いのルートは一般の観光客が押し寄せてます。昨日bookingcom でチェックしたオスタルは既にフルだったし他も似た様なもんだと容易に想像付きます。

8年前の同じ時期に同じルートを歩きましたが、私営アルベルゲがフルでキャンピングも2ヶ所がフルで宿難民そのものでした。どこも海水浴客でいっぱいの様子だった。このまま北上するなら現地に来るずっと前に予約を取っておく必要がありました。来るまで気がつかなかったよ。その点バルバラ達はちゃんと宿を取ってました。またバルバラに頼んだとしても取れないのは容易に想像つくので頼まないし、バルバラも言い出しません。
と言うことで海水浴とは無関係なセントラルルートへ引っ越すことにしました。巡礼としてはサンチャゴに対して横移動なのであっさりと電車利用にします。

カミンハの町の手前で矢印が思ったのと逆方向を指していました。矢印でない方には見覚えのある塔がはるか遠くに見えてますが、同じポルトガルなので似たような塔を持った街があるんかなぁと矢印に従いました。矢印もひとつだけじゃなくて幾つも幾つも連続して出てきますから、やっぱりこっちが正解だよな。
暫く歩くと海岸にボートが浮かんでいてチャリ巡礼が乗り込むところでした。これからスペイン側に渡るんでしょう。以前にスペインに渡った渡し船はここと違うところから乗ったけど、別の場所があるのかと思いましたが、そこには渡し船のチケット売り場らしい掘立小屋があって、婦人が私も乗るのかと言ってます。え?ここから乗れるの?カミンハの町はここには無いので、カミンハに行きたいと告げるとそれなら逆方向だと言います!?え、じゃぁあの矢印はなんだったの?どうやら渡し船乗り場に案内するための矢印だったようです。だったらカミーノと同じ黄色の矢印なんか描くなよ。お陰でずいぶんな遠回りをしちゃったじゃないか。
不貞腐れても仕方ないので遠くに塔が見える町を目指しました。こういう無駄な歩きはやる気を削がれます。それでもやっとカミンハの町に到着~。バルでビールと軽食をつまんでカミンハの駅からバレンサを目指します。

写真の駅はカミンハです。立派な駅はあるけど無人で駅構内に入ることはできません。切符は車掌から直接買うらしい。手頃な時間の電車があって良かった。乗りこむと母子の巡礼がいて私に反応しました。途中の駅に泊まるたびに車掌がやってきますが、同じ箱に巡礼の親子がいたからなのか私に気付いてくれません。こんな端た金で儲かった気になるのは嫌なので、車掌を追いかけて切符を買いました。やっぱり車掌は私がカミンハで乗ったことに気付いてなかった。そこから25分でバレンサ到着。
今日は朝から調子が出なかったのは、昨日から粗食が続いてるからと分かってます。なので昼飯はちゃんとした料理をと決めてるのでバレンサのレストランへ。一度は食べたいと思っていたフランセジーニャがありました。それとビールで14ユーロ。食べ出もカロリーもありました、腹一杯。

2時過ぎにバレンサのアルベルゲへ着くと、自分の前にはまだ3人しか入ってませんでした。内二人が日本人の親子。公営アルベルゲが空いてるのは暑いから敬遠してるようだと言ってました。なるほど。公営アルベルゲ好きの私には持ってこいです。
今日のアルベルゲのすぐ近くには巨大スーパーがあるのを知ってます。歩いて行くとスーパーから出てきた親子の子供が私を覚えていて父親に知らせてます。あぁそう言えば私も見覚えがあります。ポルトのアルベルゲにいた子供だ。何と言っても親子連れで巡礼やってるのは滅多にいないので目立ちますし私も東洋人なのでお互いに目立ちます。二人は別の私営アルベルゲでした。この近くにあったようです。

前回に泊まった時と同様にでっかいピザで夕飯にしました。どうもこの夕飯を食べておくのが翌日のスタミナに影響する気がします。さくらんぼも買ったので親子におすそ分けしてあげました。

私はアルベルゲにチェックインするとまず最初にシャワーですが、ここのシャワールームは広いけどトイレと一緒になっていて男女ミックス。おまけに着替えるスペースがないと言うスリリングなものでした。それでか、親子はもうシャワーを浴びる人がいなそうな時間帯を見計らって二人で利用してました。中から大声で「あんたはねー」と何度も息子に言ってるのが丸聞こえ。

09 ValençaからO Porriño スペイン入国 へ続く