01 サンチャゴからネグレイラへ フィステラの道スタート
   Albergue-Pensión San José

7/21(月) アルベルゲ・メノール。夜中の5:50です。スペインでは明るくなり始めるのが6:40なのでこの時間では夜中です。今日の行程は自分には厳しいのが分かっているので出発を早くして歩くのが遅いのを穴埋めします。
今日の目的地はネグレイラ。山越えが2つあります。アルベルゲがオープンする13時に到着できれば理想ですが、悪くても14:00到着かなぁ?ネグレイラアルベルゲのWi-Fiはガリシア州共通なので今日はこの後の分はアップできないと思うので出発前にフェイスブックにはざっと送ってみます。

メノールは早朝にキッチンには入れないので廊下に並んでいるテーブルで朝ごはん。昨日作っておいたサンドイッチと自販機のコーヒー。サクランボも10粒食べました。

オブラドイロ広場からパラドール前の石段を下っている途中にアジア人のおばさまと出会いました。韓国だったか台湾だったか記憶にないがどっかで会った人だったと思う。何となく顔だけは覚えている。お互いに話しだして、やはりこの時間にいると言うことはフィステラを目指す人でした。お互いに旅友ができたと大喜び。婦人は私の写真を撮って一緒に歩く相棒に見せるんだと言ってました。これからその相棒と落ち合ってから出発すると言うので一人でサンチャゴを後に歩き出す。

今回初めてヘッドライトを本来の形で使いましたが、サンチャゴ市内を出るまでは街頭があって不要でした。でも、市内を出るとユーカリの森は真っ暗。暗闇で捻挫しないように慎重に歩きます。
今まではネグレイラ迄の山道は大変だった記憶が強く、実際、昨年は体調が万全だったのにも関わらず大変でした。そのイメージが強いので今年は死ぬ思いかなーと挑みましたが、バックパックを軽くした効果は想像以上でした。メノールに置いてきた荷物は合計2kg程と思うけど、体感的には全然違いました。スイスイとは行かなくても問題なく山道を歩けます。こんなに違うんじゃぁ今までナップザックの人達に追い抜かれるのは当たり前だよ。

空が明るくなった頃にカテドラルが見える最後のスポットに辿り着きました。毎回ここで写真を撮ってるので、もういいんじゃと思いそうだけど折角なので今年も撮りました。遠くに3本の尖塔が見えますか?あれがコンポステラのカテドラルです。

さて今日は60人ほどの中学生の団体に巻き込まれました。みんなリュックの上に銀マットを取り付けてるので、これだけの団体だと壮観です。その内、日本語を勉強してると言う中学生が話しかけて来るようになりました。こっちも楽しいので丁度良いです。独学で勉強したらしいが、片言ながら言葉を探しながら一生懸命に喋ってます。二人で話してると他の生徒も寄ってきて興味を示していました。この子に取って日本語を勉強してても本物の日本人と話すのはきっと初めての体験と思います。日本語勉強してて良かったねー、お陰で私も楽しいよ。

本日の行程で一番の名所にやってきました。ここも毎回撮ってますが、やっぱり撮らないと淋しいので滝を撮りました。この滝を通り過ぎればネグレイラまでは全部覚えのある景色が続くので、もう到着した気になります。私の頭が凄いことになってますがスペインで床屋へは行きません。もう3か月もほったらかしてるのでこんなモンでしょう。髭はスペインに来てから1か月目で剃ったので、今は1か月半ほど伸ばしたままです。巡礼に出るといつもこんな感じです。見れば巡礼と分かるので後ろ指は指されません(ホントか!?)。

少年少女たちは今晩は同じネグレイラ泊まりで、銀マット持ってるし学校の体育館にでも泊まるのかと思ったらアルベルゲに分散して泊まるとのこと。えっ、もしや公営にも泊まるのか?いやいやまさか、公営アルベルゲは団体は泊めないし予約も出来ない筈。

ネグレイラに到着すると中学生達は広場に集合し出したので、あそこで相談始めるんじゃ公営には行かないなと一安心してGadisでゆっくりお買い物してから公営アルベルゲを目指しました。500ml缶ビールにワインのフルボトル、その他色々買い込んだのでバックパックは元の重さに変身しました。町外れのアルベルゲまでうんしょうんしょと運びました。
アルベルゲは13時オープンで到着が12:50と理想的な展開。入口には二人のお嬢さんが待っていて、これも理想的な展開。ここまで理想的だと何かあると思うでしょ?ありましたよ。アルベルゲはメンテナンスで休みだそうです。室内には普通に明かりが点ってるし工事関係者はいないしメンテナンスとは思えません。これはきっと危惧してたことが事実になったんだなと直感しました。巡礼より学校行事を優先したんじゃなかろうか?だってタイミングがバッチリだもん。

不幸中の幸いは同じ運命のお嬢さんがいたこと。君たちはどうするの?(翻訳)と聞いたところ、市内の私営を予約したとのこと。電話を持ってない身としてはお嬢さんにお願いするしかありません。気持ちよく同じアルベルゲに予約して貰えました。その後すぐやって来た年配のご婦人は7km先の私営をゲットしたそうで前に向かって歩き出しました。さすがです!ちなみに夜明け前に話した東洋人のご婦人に4日後にフィステラでばったり会ったのですが、彼女たちも7キロ先のアルベルゲまで行ったそうです。私は彼女たちに会わないなーと思ってましたが、私とは半日ずっとずれて歩いていたようです。

Albergue Turistico San Joseという私営アルベルゲ15ユーロ。私営と公営の違いはサービスです。公営にはあり得ないバスタオルが支給されました!でもシャワーにボディーシャンプーは無かったな。

受付もホテルのようなカウンターがあって、期待が高まります。まぁ期待してもアルベルゲには違いないので寝るのは2段ベッドです。

ベッドルームは幾つあるのか分らないほど沢山あるようでした。私があてがわれたベッドはご覧のようにベッド同士の間隔がゆったりと置かれていて気分が良いです。昼間の中学生達もこのアルベルゲに泊まっていましたが別の部屋でした。

今晩買ってきた物をベッドに並べてみました。丸いのはお馴染みのバケツ野菜で右の青いのは昨年拾った水バッグです。ベッド下にワインボトルが見えてますね。1階に広い食堂があるので、そこでゆったりと頂きました。(下の写真)

ネグレイラでは今まで公営が定番で5回も泊まってましたが、私営に泊まるのは10年前と今回の2回だけです。公営は私営の半額なので私営がいくらサービスが良いと言っても私は値段で公営の一択です。こんなことが無ければね。

02 ネグレイラからサンタマリーニャ あれ!?宿賃は へ続く