02 ネグレイラからサンタマリーニャ あれ!?宿賃は
   Albergue Santa Mariña

7/22(火) フィステラの道2日目。私営アルベルゲには沢山の中学生が泊まっていましたが、良く教育されていてふざけたり大声を出す者はいませんでした。時には生徒は放し飼い状態の団体と出っくわすことがあるけど、そんな連中はホントにやかましいです。今日みたいに良い子達なら歓迎だよ。
みんな出発していったが、他のアルベルゲに泊まった生徒達とどこかで集合するのだろう。歩く姿は見えなかった。自分は6:50にスタート。公営アルベルゲがクローズしてたお陰で同じ道を2往復してようやく本当のスタートとなる。

1時間後に中学生の集団に追い付かれる。長ーい集団で、歩くのが遅い子は私でも一緒に歩けるスピードだった。昨日は全員が寝袋と銀マットを持っていたが、今日は全員がナップザックの軽装だったので、オルベイロアまで30km以上あるので重い荷物は車で運んでいるようだ。私は同じ行程を歩く年もあったけど、身体に自信がない今年はもちろん中間で一泊いれます。

昨日の疲れが繰り越されているようでパワーが出ません。休む度にペットボトルに詰め替えたワインをゴクゴク。これがいけなかったのか、何度も立ち休みを繰り返しながらのカミーノ。それでも最初のカミーノで泊まったビラセリオでコカ・コーラを飲んだだけで歩き通しましたが、後半は数10メートル歩く度に立ち休みする程ヘロヘロになりました。

今日、ずっと後になり先になりしていた家族連れ。女児も頑張って歩いているのを見ていましたが、写真の手前では急に道端にペタンと座りだしたので、あぁ歩くのが辛くなったのだなと分かりました。両親がなだめすかして女児のリュックを持ってあげることで手を打ったようで、また歩き始めました。上の写真、小さいので分かりづらいですが赤いのがその女児です。兄弟らしい男児も一緒に歩いていたけど、そっちは頑張って歩き続けてました。


ようやく本日のアルベルゲ「サンタマリーニャ」が見えてくると勇気百倍、アルベルゲ手前のパナデリアで凄いオープンサンドと共に缶ビールを2本頂いて今日の頑張りに祝杯を上げました。ここでまったりしていると動きたくなかった。以前もこのパナデリアでピザを分けて貰ってオルベイロアのアルベルゲまで運んだことがあったので、自分としては馴染みのパン屋です。すぐ隣に普通のバルもあるけど、こっちの方が実力ある物が食べられるのでお勧めです。

アルベルゲにチェックインすると、オーナーの親父さんは私を覚えてると言ってくれましたが私は記憶にありません。強烈な印象のおかみさんとはツーショットしてるので良く記憶してたけど意外な言葉に嬉しくなりました。嬉しかったので宿代を請求されなかったことに気付きませんでした。
おかみさんにバトンタッチされて、半地下のベッドルームに案内されました。昨年おかみさんが口を酸っぱくして言っていた「ノーモスキート」と言ったらおかみさんも勿論覚えていて復唱してくれました。この辺りは蚊が多いから扉の開け閉めは素早くするように言われたことを覚えていたのです。私が昨年も泊まったことを言ったら嬉しそうでした。

空きベッドが多いのを良いことに毛布を2つ背中に入れられるとニンマリしました。今夜は腰のために具合が良さそうです。昨年も泊まったこのアルベルゲは、次のアルベルゲまで適度な距離にある割に泊まる人が少ないのが分かっているので毛布も使い放題です。
そう言えばチェックインでは宿代を支払うのがいつものパターンだけど、請求されなかったのは何でだろう?もしかして私が最初に「自分は予約してある」と言ったので、予約した時点で支払が済んでいると思ったのかも知れないと後で思った。

昨年と同じようにアルベルゲの広いベランダで前を行く巡礼を肴に持ち歩いているワインを飲んでいます。持ち込みのワインを飲むからグラスを貸してとは言えないので、ビールを一杯飲んで同じグラスでワインを飲むことにしました。
前の道は結構な交通量がある通りなのに猫が我が物顔に行ったり来たりしているので危ないなぁと思っていると、横断しようと走り抜けたタイミングで大型トラックが通過しました。聞いたことないような嫌な音がしました。猫が轢かれたようです。後ろ脚が引かれたらしく、前足だけで這いずってこちら側に移動してきて見えない物影に入りました。見に行くのも嫌なので、飼い主が見つけてくれることを祈りました。なかなかショッキングな光景でした。
犬はまだ車の危険が分かるようで横断には注意しますが、猫ってやって来る車には頓着せずに一気に走りぬけるんですよね。これは日本の猫でも同じです。自分のスピードに自信があるのか完全に車を舐めています。しかし運が悪いとこのような悲惨な結果になってしまいます。あー、嫌なものを見てしまったよ。

7時半からは皆でディナー。1皿目が一人前のスパゲッティだったのですが、一人前どころか大盛りのスパゲッティです。ちゃんと平らげたのでメインの肉料理は食べきれません。お上さんにプラ容器を貰って明日のランチにします。それを見ていた香港の奥さんも「あっその手があったか!」と気がついたようで同じようにお持ち帰りしていました。

香港夫婦と翻訳で楽しく会話できました。私のタブレットもWi-Fiさえあれば音声で翻訳ができます。面倒なキー入力がいらないので素早い翻訳が可能です。最初は日本→中国で翻訳したら、中国語は得意じゃないそうです。香港って広東語だったんですね。すぐ日本→広東語に切り替えました。本当にWI-Fi がある時のタブレットって便利。
香港は中国本土から沢山の人が入って来たので雰囲気が変わってしまったと言ってました。これは中国が併合した国を掌握するための常套手段ですよね。まったく異なる民族のウィグルやモンゴルにチベット、最近では香港でしょうか。併合すると必ず漢民族を大量に送りこんで中国化してしまいます。日本も気を付けたい所です。

03 サンタマリーニャからオルベイロア 急展開のアイデア へ続く