01 フェロールからネダ イギリス人の道スタート Albergue de peregrinos de Neda ![]() 7/26(土) フェロールの公営アルベルゲは町の一番奥にあるので、フェロールを脱出するだけで一時間以上掛かりました。昨日からずっと買い物が出来ないので食べ物を持っていません。朝早く開いていたバルでコラカオ休憩したけど食べる物はなかった。近所のなじみ客らしい親父たちに混ざっての休憩だったので、あまり居心地は良くなかった。 ![]() スタートは左の赤丸。今日の宿泊予定地のネダに行くにはフェロール市内をご覧のように無駄に遠回りしないとフェロールを脱出できません。賢い巡礼の私は9年前に歩いたように、ショートカットを考えました。海岸をぐるっと回るカミーノより半分で行くことができそうです。でも前回イギリス人の道を歩いた時は時間がたっぷりあったので、アホらしいのが分かっても丁寧にカミーノをなぞったんですよ。 ショートカットするために分岐点で考えていると、昨晩のアルベルゲで一緒だった台湾婦人がやってきました。この人、昨日はずっと男とばっかり思い込んでいたが、女性用トイレに入ったのでやっと婦人だったことに気付きました。それくらい男か女か分からない人でした。この人とは初日のフェロールから5日目のシグエイロまでずっと同じアルベルゲを泊まり歩いた人となりました。 ショートカットを渡り終えた地点でまた地図をチェックしていると何故かまた台湾婦人がやってきました。ずっと前に追い越した私がいることに驚いて「あぁーっ↑」と声を発しているけど余り愛想を言わない人なのでそれだけ。 ![]() 今日の予定地はネダ。13kmと手軽な距離ですが前回と前々回とはまた違ったカミーノになっていました。前は郊外に大きなスーパーがあって朝ごはんを買えたことがあったので、今回もそれを楽しみにしていたけどルートが変わっていてスーパーは登場しなかった。同じルートを何度も歩く人も少ないと思うけど、私は何度も歩く人なのでその違いが良く分かります。何で時々カミーノを変える理由が分からないです。 ネダのアルベルゲに到着すると、まだ施錠されてました。ほぼ同時にやって来たイタリ親子がオスピタレラに電話してくれたお陰でダイヤルキーの番号が分かって中に入ることができました。ダイヤルキーと普通の鍵で開けるダブルロックですが、玄関隣のボックスに鍵が隠してあるのを見つけました。適当なことやってんな。 最初からとても愛想の良い親子で会うたびに癒されます。これから3日間は同じアルベルゲを泊まり歩くことになって更に仲良くなって行きます。娘の名前がバレンティナで、私の洗礼名バレンティノの女性名だったのでなお親近感が湧きました。私の誕生日は2月14日なので、その日の聖人の名前でバレンティノなんだよと説明しときました。 シャワーしてからスーパーに買い物に行こうとしたが、二度買い物した大手スーパーは閉じられていた?何故かな?土曜でも午前中はやってると思うので、閉店したのかも知れない。仕方ないので目の前のバルでカーニャとトルティージャで小腹を満たしました。オーナーの婦人にスーパーのことを聞くと、そのスーパーは閉鎖されて1キロ行った所に新しいスーパーができたそうです。1キロかぁ、歩いて行くには微妙な距離だな。地図ソフトによると反対側には数百メートルの所に小さなティエンダがあるそうなので、少しでも近い方が良いのでバルを出てから反対方向へ探しに行きました。 軽食は食べられたけど、買い物が出来ないとその後が困るので、どうしても食糧を調達しないとです。もしかして空振りに終わる可能性もあるけど1キロ行くよりは近いので店が有る方に掛けました。で、結果としては当たりでした。店の前まで行くと人が出入りしているのが見えたので、ヤッタ!二日振りに買いものが出来る喜びで沢山の食料を買い込んでホクホク顔でアルベルゲに戻りました。 イタリア親子は1キロ歩いてスーパーまで行ったそうで買い物袋を提げて帰って来ました。 アルベルゲには以前は無かった受付専用の小屋が玄関前に出来ていました。オスピタレラがやって来たのでチェックインしようとすると、外の小屋まで来てと言うので気が付きました。アルベルゲの中にはちゃんと受付用の部屋があるのに何でわざわざ作ったのだろう? 玄関前には長椅子があるので、そこでまったりしているとタクシーに乗ってやって来た4人組がアルベルゲ前に横づけしました。4人がお揃いのホタテ貝を首から下げています。サンチャゴ巡礼用の赤い剣十字が描かれた大きなホタテ貝。普通の歩き巡礼はそんなアホみたいな真似はしないし、彼らは誰もリュックはおろかナップザックも水ボトルも持っていません。これはあれだな、今年の聖年のテーマ「希望の巡礼者」で浮かれて巡礼のマネしてる連中だなと思いました。受付小屋の前で暫くオスピタレラとやりとりしていたけど何所かへ行ってしまった。クレデンシャルは持っていたそうなので、スタンプだけ貰いにやって来たのかも知れない。 ![]() イギリス人の道を歩く人はそんなに多くはないので、ネダのアルベルゲも半分ほど下段ベッドが空いていました。私の隣にはイタリア親子が上下のベッドで、その向かい側には愛想の良いスペイン親父が入って、私を見るたびにニコニコ挨拶してくれます。もう一人、何故かどっかで見たような顔をしたご婦人がいたけど、この人とはサンチャゴに到着するまでずっと仲良く旅する人になりました。でも今は挨拶するだけの人です。 02 ネダからPontedeume 新しい仲間 へ続く |