03 PontedeumeからBetanzos 大盛り上りのベタンソス Albergue de peregrinos de Betanzos ![]() 7/28(月) Ponte de UmeからBetanzosへの19.7kmの行程。 海抜0mから160m程を5回ほど上り降りします。ウメのアルベルゲにはキッチンも食べる所もないので朝食は食べずに出発します。暗い内の6:30頃、ソーッと出発するので持っているミニカステラをどこかで食べたい。扉の鍵は忘れずにポストに入れときました。 ウメを真っ暗な6:10に出発したが、運良く通りのバルがやってたので温かいミルクとクロワッサンで朝めしを食べられました。歩くパワーには足りないが、ここで持参のカステラを食べるのも気が引けます。ウメは市内から急坂が延々と続きます。3キロ?4キロ?そう思えるほどの長い急坂です。 次に店やバルがあるのは9.6km先のMino(ミーニョ)なので、そこまで頑張って歩きます。ミーニョで何か食べられないとシャリバテの可能性有りです。前に歩いた時はウメには泊まらなかったのでネダとベタンソスとの中間にあるミーニョに2回泊まりましたが、今回はウメ泊まりだったので歩きにはベタンソスが手頃な距離です。 ベタンソスは大きな町だし今日は月曜日だから買い物の心配はありません。唯一シエスタだけ注意しよう。 ![]() gronzeの高低地図通りノコギリの歯のような上り下りの半日でした。中間の町ミーニョにスーパーマーケットGadis があったので1リットルの飲むヨーグルトとお気に入りになった焼きリンゴが挟まったパンで2.7ユーロ。スーパーの近くにはベンチがあったのでこれ幸いと座って食べることができました。人通りも車もある通りですが巡礼の格好してるので平気です。 実はミーニョの手前、町外れに巡礼用のバルがあって賑わっていました。価格が明示してあって、コーラもビールもオレンジジュースも皆3ユーロだった。スーパーの4倍以上です。だったらオレンジジュースを飲もうと待っているも、三人の中学生を相手にしていて私には目もくれない。それがずっと続いたので面白くないし高いしなので飲まずに出てきました。正解です。ミーニョではさっきの飲み物料金より安い金額で飲むヨーグルトとパンの1食分を食べられました。勿論飲むヨーグルトはその後休む度に何回も飲めました。1リットルですから。 ![]() 三人グループで一人だけ明らかにへばっている婦人がいました。追い越しながら見るとスティックの持ち方を知らないようなので、少し先で待ち構えてベルトに腕を通す方法を教えたら連れの二人も知らなかったので喜ばれました。この方法の方が数パーセントは楽に歩ける筈だし、精神的には数割かも。 ![]() 13:30頃にベタンソスの街に到着。この町に入るには長い橋を渡り終えた突き当たりが城門になっていて、その門をくぐって街中に入って行きます。昔はこの城門ひとつで町を守っていたんじゃなかろうかと思わせる頑丈な城門です。 ![]() 写真で分かる通り、城門をくぐると登り坂になっていてどんどん登って行くと町の広場に到着します。公営アルベルゲは広場から更に坂を上った所にありました。チェックインしてるとルイスがやって来てビールを飲みに行こうと誘ってますが、汗ビッショリなので、まずはシャワーを浴びないことには落ち着きません。ルイスは私より15才若いので私より早く歩けます。 ルイスもイタリア親子も呉さんもスイス婦人も全員が同じ公営アルベルゲでした。公営アルベルゲが一番安く泊まれるのが分かっているので皆さん節約巡礼で私の仲間です。 バレンティナがルイスの腹をからかってますが、ルイスはもっと太っていたが20kgの減量に成功したそうです。20キロは凄いな。 私のタブレットで下の写真を撮るときに、真中にいた私が撮ろうとするとどうしても全員が入らなかったです。そしたらバレンティナが「貸して」と言って上手に全員が入るように撮ってくれました。なるほど、端の人が自撮りすると上手い具合に撮れるのかとひとつ技を覚えました。バテンティナの父親マキシミリアムはルイスと同じ60才らしいがとても若々しいです。スペルを日本的に読むとマッシミリアノと読めますが、きっとマキシミリアムで合っていると思います。日本と馴染み深いポーランドの聖人マキシミリアム・コルベ神父と同じ名前なので覚えました。 ![]() ルイスは明日はブルマまで行くが自分は日程が余るので途中のプレセドに泊まります。プレセドのアルベルゲから400mの所にあるレストランが絶品のワインを出すのです。それが目当て。プレセドのアルベルゲは公営なので予約はできません。ここイギリス人の道で私が泊まるアルベルゲは5日目のシグエイロ以外はすべて予約のいらない公営に泊まります。プレセドに泊まる巡礼は少ないので、きっと今回もベッドは余裕と思います。 私はよくレシートの写真を撮っていますが、これ後で見ると当時の価格が分かって楽しいのです。たまにはレシートの解説でもしましょう。(単位ユーロ) ![]() Galletas Oreo 1.6 オレオのビスケット 非常食用 Tortilla patata 2.6 ジャガイモのトルティージャ Cerveza 0.31*3=0.93 缶ビール3つ 3つ買っても1ユーロ以下 Jamon curado 1ユーロの生ハム Bolsa 0.15 レジ袋(日本のと違ってとても丈夫) Yogur 0.75 ヨーグルト4個 Tomate 0.52 トマト2個 Pan 0.59 パン(バゲットはとても安い) 私のウェブサイトを見てた日本の方から数年前にメールを貰いました。巡礼証明書を最短で貰うにはどこの道がお勧めでしょう?と。それは間違いなくイギリス人の道です。私自身が二度歩いてのお勧めです。その方は実際に日本からフェロールまで行ってイギリス人の道を歩いたので、その旅行記を送ってくれました。私は日本から直接フェロールに行ったことがないので、その方法が分かりませんでしたが行けるようです。 今回三度目を歩いてやっぱりイギリス人の道は他のカミーノとは違う特別な道だと再確認しました。雰囲気がサンチャゴ100km手前の他のカミーノとまったく違うんですよ。 ○巡礼が少ないイコール巡礼同士がフレンドリーに成りやすい。 ○アルベルゲが少ないイコール、アルベルゲで同じ顔ぶれに成りやすい。 ○他のカミーノでは長距離を歩いてきた人と100km手前から歩く人との温度差が激しいですが、イギリス人の道は全員が同じ距離を歩くので仲間意識が出来やすい。 と言うことで今年のカミーノで初めて5日間同じメンバーと一緒になりました(写真の3人+呉さん)。ルイスとイタリア親子は3日間同じでした。 ![]() ルイスとイタリア親子など他の多くは明日はブルマまで行くが自分と写真の3人と呉さんはプレセドなので今日を最後に会えなくなってしまいますが、カミーノとはこういうものなので仕方ないです。 ![]() WI-Fi 求めて賑やかな所にやってきました。この辺りはバルがひしめき合っています。バルで接続してビール一杯で毎回粘ります。ビール代はWI-Fi 接続料金と同じです。一旦アルベルゲに戻って夕方再度バル方面に行くとルイス達がいました。下の写真、最初は2つのグループに分かれていましたが、やがて後ろのイタリア親子やスペイングループと一緒になりました。テーブルと椅子をくっつければ何人でも一緒に座れます。まぁ巡礼同士は大体こうなります。 ![]() イタリア語とスペイン語、英語にドイツ語と翻訳で私のタブレット大活躍でした。ここはバルの前の外テーブルですが、バルのWI-Fi は登録済みなのでWI-Fi さえあれば音声で翻訳できるので、他の人たちも私のタブレットを利用して日本語に翻訳してくれてます。隣のスペイン人は歴史の先生でルイスと同じ年齢だった。でもどう見てもルイスより10歳は若く見えます。周りのスペイン人達もウンウンと首を縦に振って同意見だったので、私が翻訳で「ルイスは70歳に見える」と書いたタブレットを見せたら皆さん大笑いです。ルイスが何を面白がっているんだと興味を示してるけどルイスには見せません。 ![]() バレンティナのお父さんはスペイン語が達者なようでみんなと賑やかに会話してますが、バレンティナはニコニコ聞いているけど喋ることはしないので「バレンティナはスペイン語が分かるのか?」と翻訳で聞いたら、喋れないけど言っていることは大体分かるそうです。スペイン人とイタリア人は互いの母国語でお喋りできると聞いたことはあるけど本当のようです。私にはイタリア語もスペイン語もさっぱりなので二つが似た言語と言うのさえ分からないですが。 お開きになる時に若く見える方の60才スペイン人が全員の支払いをしたようで、ルイスが何か言ってるけど私は何も飲まなかったので好きにしてくれと思ってました。 04 Albergue de peregrinos de BetanzosからHospital de Bruma へ続く |