05 ブルマからO Outeiro やって来た二人
   Albergue de peregrinos Rectoral de Poulo

7/30(水) 昨晩に考えた作戦です。いつもはPuresedoからBurma迄の14kmだったが、Burmaの9.8km先に新しいアルベルゲが出来たので泊まってみたくなりました。Burma のアルベルゲはトイレとシャワーが外なのを思いだしたので尚更です。それに、Burmaから明後日予約済みのSigeiroまでは24.4kmあるので、明日楽をすれば明後日は長目の距離が待っています。
逆に明日20kmを歩いておけば明後日は14.6kmで済むと言う訳です。取りあえず今いるお揃い青パンツ婦人と台湾おばちゃんに自分はこうだと伝えると感触は良さそうですが、自分一人でもやる気なので同調しなくても構いません。まぁ一緒の方が楽しいですが。でもここを歩いた人でないとピンと来ない話ですよね。

昨日はちょっとだけ良いことがあったのを忘れてました。プレセドへ行く途中のバルには昨日スティックの使い方を教えた三人がいたので、ジェスチャーで「どうだ?」と聞くと全員がニコニコ顔になって具合が良いそうです。こんなちょっとしたことが嬉しいです。
次は面白い話。
私がベッドでゴロゴロしているとドイツ婦人がナイフを貸してくれと言ってきたので、荷物の中から髭剃りを渡すと大受しました(しょーもな)。今度また呼ばれたので行ってみると、アルベルゲにある自販機の広い取り出し口を冷蔵庫の代わりに使っていました。私も真似して水ボトルを入れときました。このやり方は初めて見ました。こっちは昨日書いたんだった。

5時になったので皆を起こさないようにコソコソとパッキング。粉コーヒーをボトルで溶いてミニカステラ4個の朝食。台湾おばちゃんはライトを胸から下げて6時前に出発。自分はヘッドライトを付けて6:08に出発。30分は真っ暗闇の山道を歩く。男の自分でも気味が悪いのに、台湾おばちゃんは勇気があるなぁ。私の方が少し歩くのが早いのでいずれ追いつくと思っていたが、私は途中のキャンピング施設で休憩したのでおばちゃんの姿を捉えたのは3時間も後だった。

写真はフェロール出発組とコルーニャ出発組が合流する地点です。イギリス人の道には2つのスタート地があってコルーニャ出発はサンチャゴまで百キロ未満なのでコルーニャ市民しか巡礼証明書を貰えないそうです。フェロールからならサンチャゴまで120kmなので誰でもOKです。
まず12.6kmを3時間半で歩いてブルマ到着。2度peregrino menuを食べたことのあるレストランでコラカオと大きなカステラで二度目の朝食。この頃は台湾おばちゃんを前方に捉えてたが休憩してる間にまた距離が空いた。Wi-Fi使ってのんびりと休んで再スタート。
これまでは1時間で3キロ歩く計算をしていたが、最近はキツイ山道でなければ4キロで計算出来るらしい。2ヶ月前にここまで回復していれば、あんな苦労をしないでも済んだと思うが、あの苦労があってこその今の回復なんだろう。もう普通の人が歩くスピードで歩けるようになりました。

13:30頃に本日のアルベルゲOuteiroに到着。廃村にポツンと一軒だけある寂しいアルベルゲですが数年前に出来たので中は新しくてピカピカです。先着は台湾おばちゃんで私は二番目。食事はアルベルゲから発注すると出前で届けてくれるシステムなので頼みました。呉さんが二人でピザを頼めば2種類の味が楽しめると提案するけど私は今日はハンバーガーが食べたいです。ハンバーガー5ユーロ、缶ビール2.7ユーロを2本で5.4ユーロ(スーパーの4倍)、配達賃が3.5ユーロで合計13.90ユーロと、ハンバーガーなのに今日も定食並の料金で高目でした。明日はシグエイロと言う大きな町なのでスーパーから買ってきて安い食事が出来ると期待しています。久し振りにYATEKOMEと言う不味いカップ麺を食べてみよう。

初顔のソロの婦人が2人やって来たけど、仲良くなった三人の婦人は来なかった。きっと当初の予定どおりブルマに泊まったのだろうか?
オスピタレラのおばちゃんは仕事に忠実と言うか融通が効かないと言うか、ガラガラのベッドルームなのにわざわざ指定して塊にしたがるが、これだけ空いてるのだから台湾おばちゃんの相向いは止めて貰いました。私が他のベッドにしてと申し立てると台湾おばちゃんも同意見で何やら盛んにモノ申してました。それでも「じゃぁ好きなベッドにして」とは言わなくて、やっぱりベッドは指定してきました。そうしないと気が済まないようです。荷物を上段ベッドに置かないようにとも言ってるけど、きっと夜になっても46ベッドの2割も埋まらないんじゃないのかな?おばちゃんが帰ったら好きにしよう。

16:30にようやくドイツとスイス婦人が到着してきたので4人で喜びあう。私が昨晩言った提案を尊重してくれて長丁場を頑張ったんだねとハグして称えました。既に食事のデリバリーは終了してたのでタクシーで買い出しに行くようだ。山の一軒家はこれだから困ります。私のリクエストのコーラ500mlを買ってきてくれたのでタクシー代含めて5ユーロ渡そうとしたがいらないそうだし、おまけにバナナも貰えました。台湾おばちゃんのリクエストもいらないって言うので機会があったらお礼がしたい。

写真はキッチンでみんなで集まって楽しい食事が始まったが私は既に食べてたのでコーラで仲間入り。初めて会った女性が(左から二人目)同じテーブルに座って仲間入りしましたがどこ出身なのか名前も記憶にありません。彼女はデリバリーも頼めなかったし買い物にも行けなかったので今晩の食事ができない気がしたけど何も言わないので放っておく。ドイツ女性のモナがくれたバナナを上げても良いけど、それはモナに失礼な気がするので言いださない。
私の町を聞くので日本の前橋市と教えたら、早速GoogleMapで前橋市を出したので、自分の家を探したら大きな写真で見られたので全員で大笑い。この自転車置き場は自分で作ったんだと自慢する。自分も日本では当たり前に見てたけど、こうしてスペインで4人の外国人と一緒に見ると凄い時代になったもんだと改めて思います。
寝る前に三人組で只一人ブルマに泊まった南アフリカの女性と電話してるので私にも喋れと言うので「こんにちは」だけ言ってみる。二つのカミーノが合流するブルマのアルベルゲはやっぱりフルになってるそうです。私が泊まった時でさえフルで床に二人寝てたくらいだから聖年巡礼の今なら尚更だろう。広いベッドルームにゆったり泊まれるオウテイロは正解でした。
20:00を過ぎたがやっぱり巡礼はこれ以上はやって来ない。今日の宿泊者5名でおわり。46人が泊まれるベッドルームはすかすか。

06 O OuteiroからSigüeiro スイス流のレストラン決めは へ続く