07 シグエイロからサンチャゴ  憧れのピナリオ
   Mosteiro e Igrexa de San Martino Piñario e Seminario Maior

8/1(金) 巡礼として歩く最終日。巡礼に出発した5月は先を考えると気の遠くなるような日数だったが、日にちを進めるために何も努力しないでも帰りの日にちがやって来ました。
みんなとは何時に出発しようとか決めてないので今日は独り歩きになりました。パラパラと他の巡礼も歩きだしたけど、やっぱりイギリス人の道は歩く人が少ないのでフランス人の道やポルトガルの道のような巡礼が行列を作るような光景は皆無です。昨日一緒にモヒートを飲んだ人たちとは誰にも会わなかったので、私が最初にスタートしたのかも知れない。或いはその逆?
森の中で足の手当を始めたご婦人がいたので、傷絆創膏をあげました。みんなこれ位は持ってると思うけど、この人は持っていないようだった。次にバルがあったけど、私は寄らなかったら先ほどの婦人が休んでいて手を振ってくれる。何気ない心の交流が楽しいです。

田園風景の中を歩き続けて工業団地の中に入ってきました。ここまでくればサンチャゴ市内へはもうすぐです。もうすぐと思ってからが長いんですよね。道端におあつらえむきのベンチがあったので座らせてもらって飲むヨーグルトをごくごく。1リットル瓶をこれで飲み切りました。スペインはベンチにゴミ箱を置いている所が多いので、こういう時は便利です。

今回巡礼として3回目のサンチャゴ到着。今日はかねてから泊まりたいと望んでいた、カテドラル隣の Mosteiro e Igrexa de San Martino Piñario e Seminario Maior、通称ピナリオと呼んでいます。宮嶋先輩のアドバイス通りに飛び込みで泊まることが出来ました。嬉しいシングルルームにタオルは勿論、トイレとシャワーが付いてます。これからはメノールよりこのパターンが良いと思います。ただ、メノールにあるキッチンがここにはないのがマイナス要素。あのキッチンは巡礼が置いて行った食材が自由に使えるので便利なのです。
ベッドを確保できたので巡礼証明書をもらいに巡礼事務所へ行ってイギリス人の道のコンポステラノを頂きました。フィステラで貰ったのを合わせると今年は4枚貰えました。

左から、北の道(+プリミティボ)、ポルトガルの道、フィステラの道にイギリス人の道。上にあるのは巡礼事務所のおばちゃんが勘違いして勝手に発行された北の道の距離証明証です。

お昼もピナリオでランチ。今日はピナリオでワインを一本空ける気でいたので、途中でビールは飲みませんでした。一人なのに1時間たっぷり掛けてのんびり頂きました。にわかリッチマンになった気になるけど、本当のリッチマンはこんなこと自体考えないよね。

1皿目はパスタ。結構な量があるので前菜という感じがしないです。

二皿目は肉。何の肉だったか忘れました。ワインボトルの下にあるのは部屋の鍵です。田舎者なのでここに泊まっているんだと主張しています。
デザートはヨーグルト。チャンスがあればヨーグルトはなるべく食べるようにしています。ワインは予定通り1本飲み切りましたが流石にお代わりはしませんでした。

午後は二人の仲良しに会えないかと広場で巡礼ウォッチング。台湾おばちゃんには会えたけど二人には会えなかった。ピナリオに戻るとクラウディアからメールが入ってて夕方に(と言っても昼間と同じ)ビールでも飲もうかですと。望む処です。
午後7時半のミサに与るが12時の巡礼の為のミサくらい混んでいたのでイスには座れなかった。

ミサ後に広場でモナと再会。クラウディアもすぐ現れました。待ち合わせは若いころを思い出せて楽しいです。

また二人の厳しいバル選定が始まりました。私はどこでもいいじゃんと思ってるけど二人に任せます。バル街を二周して最初の頃に目をつけたバルに決まりました。ここも室内に見えますが外のテーブルです。ビール一杯とつまみを頼んで次のバルへ。ここでもバルのWI-Fi を使って翻訳大活躍です。

これ何やってるんでしょう?ありがとうと言われたら日本語では何と返すんだと質問されたので「どう致しまして」を教えたけど日本語の発音が難しくて上手く言えません。そこで英語で「私の髭を触るな(Don' Touch Mustache)」でも通じるよと言ったところ、それが気に入って二人して髭のマネをしています。相変わらず乗りのよい二人です。

三人でビールを飲んでから、また長い時間を掛けてレストランを選定。今度は食事もするので更に選定は厳しいものになりました。いったん席に座ったのにまた出てしまい、結局またバル街をウロウロ。「タパスでもいい?」と言うので、もう何でもいいです。で、入ったのが上の写真のタパス屋。ここは外にテーブルがないのでカウンターでした。バルなのにWI-Fi がなかった。
二人が今晩泊まっているのはピナリオの前を進んだ先だったので、自分はここだよと言うと素敵じゃないと褒めてくれました。ピナリオに戻ったのは12時でした。楽しいサンチャゴの夜でした。

08 サンチャゴ宿を移動して連泊 へ続く