☆〜越畑便り〜☆
2005年6月18日(土) 《毎週土曜日に更新の予定です》




夕空(6月12日)


この日の刻々と移りかわる夕陽も夢のようでした。

この一瞬の為だけでもここに住む意味があったのだと感じました。
今までの苦労などすべて忘れさせてくれました。

美しい夕焼けはこの大変な地に住む人々への神様からの贈り物ではないか・・・とすら思います。



皆さま、おはようございます。いかがお過ごしでしょうか。度々お立ち寄りくださいましてありがとうございます。

中国地方では6月に入っても空梅雨のようで雨が少なく夏の水不足が心配だと聞きますが、皆様の地方はいかがでしょうか。こちらは今日も降りそうで降らない天気のようです。

今週も鳥達が賑やかでした。ホーホケケキョ、トウキョウトッキョキョカキョク、ピーチェピーチェチェピーチェチェチェ。ウグイス、ホトトギス、ホオジロ、でしょうか。

この最後の鳴き声の10センチくらいの美しい声の小さな鳥、今回は近くの電線に止まって長く鳴いていましたので、双眼鏡で覗きました。頭に白っぽい縞模様、まだ鳴き声はサイトで確認してませんが、多分、ホオジロです。

石楠花の葉に産み付けられたモリアオガエルの卵(写真)、まだ1個だけですが今年も発見しました。石楠花をかなり切ってしまいましたので今年は来ないかと思いましたが・・・。

◇◇◇ 怪しいお坊さん ◇◇◇

 
珍しくご近所のTさんがお散歩途中に寄ってくださり、もう夕方でしたがお茶をご一緒しました。「長く見なかったね〜。」「そ・そうですか?」

もう80歳にもおなりのその方のお話ですが、お坊さんがやってきて「どこか悪いところはありませんか?」と聞くのだそうです。たぶん足がお悪いのでそうおっしゃったのだと思います。そうしますと、「水があるのが良くない、池があるから冷えるのだ。」と言うのだそうです。

そして、1枚のお札を出し貼っておきなさい、謝礼はいくらでもよいとおっしゃるので、おかしいと思いながらも5百円渡したのだそうです。そうしますといくらでも・・・と言っておきながらもう500円くれと言うのだそうです。

そんなバカな、昔からこの地区の多くの家が山の水をわざわざ家まで引き込み利用してきているのです。悪いより恩恵にあずかっているほうが多いと思うのですが。

実はこの方、いつかも健康食品の押し売りでちょっと怖い目にあったばかりなのです。やはり人が良いのでつい、話を聞いてしまうのですね。そんなこともあったので、余程、警察を呼ぼうかと思ったそうですが・・・。(そうですよ、最初から相手にしてはだめですよー。)

先週でしたか、私が畑にいますと大柄で丸坊主の方が細い道からヌッと現れたのでびっくりしました。黒い袈裟を着けたお坊さんの格好でしたのできっと同じお坊さんです。聞いたこともない宗教の名前です。その時は私も忘れていましたが、確か、以前にも来た事がありました。

やはりどこか悪いところはありませんかと聞くので、ありません、どうしてこんな人の少ない所にいらっしゃるのですか、街のほうで多くの方を助けて差し上げればよいのでは?と言いますと、「街の方は擦れていて?だまされない・・・」と言うのです。

口が滑ったとはいえ、騙されない?ということは、やはり田舎の人を騙しに来ているのか・・・と思い、でもまさかいくらお年寄りでもこんな人に騙されはしないだろうと思っていました。

押し売りのときと一緒で、最初から気をつけなければ・・・なんて若い者の言い分でしょうか。奥様は、それでも、痛いところがあるとつい・・・とおっしゃいます。その気持ちの弱みに付け込むなんて・・・。息子さんにも叱られるから言ってないそうです。

純朴な方をターゲットにする詐欺は許せませんね。しかし、この年代の方々が、もう人を疑わない最後の人々なのかもしれません。

そんな、純朴さが私は大好きなのですが、そんな人々が安心して暮らせる社会を田舎に位は残しておいて欲しいと切に思います。

次の日、お返しにと持ってきてくださったエンドウご飯、柔らかくて美味しかったですが、自家製の赤生姜の味も最高でした。

Tさん一度腰を痛めてから、足が弱った感じであまり畑仕事はおできにならないようです。でも手押し車を押して急な坂道も登って散歩に精を出していらっしゃいます。

以前は若い方の変に高額な寄付集めも、やってきてましたが、どうか怪しい人がこれ以上やってきませんように。

◇◇◇ 風に吹かれて・・・幸せな日々 ◇◇◇

食いしん坊の私にとって今週は幸せな日々でした。(^^)

今年のビックリグミは小さなグミになっておりました。少ない上に鳥や虫たちにつつかれたのでしょうか、ほんの少し残りをいただきました。

その代わり、裏の日陰で赤くなれず今まで食べたことのない小さなグミが珍しく赤くなっていました。渋みは残りますが懐かしい味でした。

写真は、グミ、ユスラウメ、(赤色の補正ができなくて・・・)イチゴ、桑の実です。滋賀県ご出身、Mさんの田舎では桑の実を「桑イチゴ」と言っていたそうです。

50〜60代の方は子供の頃、おやつ代わりに食べた思い出がおありなのではないでしょうか。そんなお便りもいただきました。

赤ばかりですが、左は小さなグミ、右はあのお母様が蒔いてお帰りになられました、ラディッシュです。もうこんなに大きくなっていました。

ところで、ハーブを育てていらっしゃる方、ちゃんと利用できてますか。

私は使い方ももう一つ解らず、紫蘇や三つ葉は別にして、西洋のものはなかなか利用できていません。右のサラダバーネットも花から実になりつつあります。実をつけると葉が硬くなると書いてあります。もう遅いでしょうね。

ローズマリーとオレガノも新しく植えましたので忘れないで何とか利用しなくちゃ。トマト大好きな私はバジル5本も期待しているのですが、なかなか大きくなってくれません。

ゴボウはまだ小さいのですが、大きな葉のゴボウが土手に生えていましたので掘ってみました。根はこんなに小さく二股に分かれていました。でも強いゴボウの香りです。

◇◇◇ お茶作り ◇◇◇

雨が降ったのでどうなっているかと思いましたが、もう1日天気のよい日に干しますと、乾きました。一応番茶の完成です。大量になりましたので、この瓶に入れることにしました。

これは、私の実家で昔々、梅干を漬けていたものですが、割れて放置されていたのをもらってきて、ボンドで継ぎ合わせたものです。重いので軽いお茶を入れてみようと思い立ちました。

はびこったドクダミを駆除しようと思いますとたいへん。お茶の収穫だと思えばまた楽し・・・。ということで今週はドクダミ茶に挑戦です。洗って干すだけですが、やはり大量に抜きますと手が痛くなります。

ほんの少し風に揺られていると清楚で素敵なお花なのですが・・・。花瓶に一輪・・・眺めても良しですね。

◇◇◇ 作業の報告 ◇◇◇

これまた長年ほおっておいて、ひどい状態の椿の剪定にも挑みました。でももう良い形には戻れないようです。

とにかく切るだけの素人切りですから、結果はご想像におまかせ。(^_^;)

雨が多いと草もとりやすいですが、生えるスピードもなんと早いこと。花壇の草取りをしてますと、畑が・・・あっち立てればこっちが立たず・・・恐ろしい状況でございます。

しかし、いつもいつも仕事に追われていては・・・と最近はゆっくりする時間もとるようにしています。楽しまなくて何が田舎のくらしかな・・・ですね。そしてまたまた工事がはかどっていきません。(T_T)

でも裏の物入れ作りの思案を始めています。まだ寸法を測ったくらいですが・・・。これはまたまた長くかかりそうです。見上げた空のお月様には傘がかかっておりました。

---後記---

田舎に三日、都会に四日?、行ったり来たりして〜♪・・・と言う曲が流行ったのは私がまだ若き乙女の頃でしたでしょうか。その頃からそれが私の夢に憧れになっていたのかもしれません。

そして、曲がりなりにも今そんな生活をしていることを不思議にすら思います。心の底で願ったことはいつか実現されるものなのでしょうか。

それにしましても、光陰矢の如し・・・月日のたつのは本当に早いものですね。もうこんな年に!?今は音速のようなスピードで時が過ぎ去っていきます。現代社会は恩恵ばかりではないのかも・・・。でもだからこそ、この世での素敵な一瞬を大切にしたいと思っています。

命短し・・・花の命の枯れぬまに♪・・??と思い、調べてみました。「花の命の枯れぬまに」ではありませんでした。どこで覚えたのでしょう。ちなみに「ゴンドラの唄」4番書いておきます。
四.命短し 恋せよ乙女    黒髪のいろ 褪せぬ間に    心の炎 消えぬ間に    今日は再び 来ぬものを



6月17日の朝霧

昨日朝の風景、下の道で撮りました。
いつもと少し違うでしょ?

ではまた (^o^)丿~~~ 
見てくれてありがとう(^o^)丿!!  さよならさよなら

お便りはこちらからお願い致します。!

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