12)白山 2702m : 2013年8月7日〜8月8日  2013年山の記録に戻る2013年花・鳥その他に戻る

少し時間はかかるが、花の観光新道を登りに使い、室堂からお花松原まで足を伸ばした。猛烈な暑さが日本全土を覆った中であったが花を満喫することができた。下山は、シャトルバスの運休のため、別山経由をあきらめ、南竜ヶ馬場から、砂防新道に合流するコースとした。花の山らしく、人気も抜群で、小学生から、80歳までの幅広い登山客でにぎわっていた。
登山後は、白峰温泉総湯で汗を流し、その先にあるソバ屋でお腹を満たし帰宅した。片道230km程度、7月の湯ノ丸、富士五湖を経験したためか、随分近くに感じた。

@8月7日 別当出合〜観光新道〜室堂〜お花松原〜室堂
A8月8日 室堂〜御前ヶ峰〜室堂〜展望歩道〜南竜ヶ馬場〜砂防新道〜別当出合

@8月7日 別当出合〜観光新道〜室堂〜お花松原〜室堂

別当出合駐車場(6:40、6:53出発)−出合インフォメーションセンター(7:00)‐2km地点(7:55)‐小休止(8:13〜8:20)−4km地点(8:55)−馬ノタテ髪(9:20,5)−黒ボコ岩5.1km地点(9:45,8)−室堂(10:10,10:20出発)−千蛇ヶ池合流点(10:45)−中宮温泉分岐(10:50)−お花松原(11:25〜12:05)−大汝分岐1.5km中間地点(13:05〜13:13)−翠ヶ池横コース−千蛇ヶ池合流点(13:25)−室堂(14:00)

 自宅を3:20に出発、途中、2度の小休止をはさみ、別当出合(水木は自家用車では入れる)に6:40に到着した。インフォメーションセンターでもう一度身支度を整え、一人、観光新道に入る。最初から急な登りが始まる。尾根筋に出るまでに、かなり急な坂道が待っている(1〜2km)。3kmを過ぎる頃から視界が広がり、更に、お花畑が次々と現れる。こちらを登る人は非常に少なく、下りる人がほとんどだが、下山道としても砂防新道に比べ少ない。この山は、高齢者、子供の割合が多く、急坂の少ない道として砂防新道が選ばれるのだろう。馬ノタテ髪辺りは、ニッコウキスゲの群落がある。ハクサンフウロ、イブキトラノオ、ミヤマキンポウゲ、タカネナデシコ、ハクサンシャジン、ムカゴトラノオ、タカネマツムシソウ、数え上げればきりがない状態だ。これは、黒ボコ岩の先まで続く。弥陀ガ原に入ると、一気に雰囲気が変わる。前方に、御前峰と雪渓が目に入る。コバイケイソウも見られる。木道を進み、20分程度で室堂に着いた。
 しばらく休憩の後、お花松原に向け出発する。お腹がすいてくるが、到着の楽しみにする。御前峰の道から、すぐに左に分岐する、千蛇ガ池に進む。分岐からすぐに、ミヤマキンバイ、コバイケイソウ、ハクサンコザクラ、アオノツガザクラの大群落が待ち構える。写真に忙しくしながら、大汝峰を左手に見て、中宮温泉への道に入る。急坂を下ること、35分でお花松原に着く。途中、2度雪渓を横断し、なかなか面白い。ハクサンコザクラの群落も楽しめる。お花松原はその名の通り、お花畑の密度が濃い。写真で見て欲しい。横浜からの70台の女性二人と歓談をしながら、花の庭園の前で昼食とする。過酷な暑さと今までの長い道のりのため、食事が進まない。ご飯を半分以上食べ残し、元来た道を引き返す。最大の池、翠ヶ池の横のコースをしばらく進む。雪の壁が池に落ちている。ここから山頂までは、1時間半以上、さすがに行く気にはならず、千蛇ガ池の横に戻り、元来た道を室堂に戻る。途中は、花撮影に忙しかった。アサギマダラが多く、ひらひらと優雅に飛んでいる。1時間も休息していると元気が出て、自然観察会に合流、更に周辺を40分以上、散策した。食事は、17:00から、食べ終わった頃に、山の会の3人に出会う。17:00過ぎ、食事中に室堂に着いたらしい。夕日はあまり興味なく、19:00過ぎには就眠したが、寝つきはあまり良くなかった。

観光新道の風景と写真

     
 ハクサンシャジン  お花畑  別山への稜線を背景にカライトソウ
     
観光新道の尾根筋(後方の山は)  イブキトラノオの群落  手前にイブキトラノオ、別山の稜線

馬ノタテ髪〜黒ボコ岩

     
馬ノタテ髪すぎての尾根筋とお花畑   ニッコウキスゲ シモツケソウ、イブキトラノオ、カライトソウ
     
コバイケイソウ・ミヤマキンポウゲの群落  オタカラコウ、イブキトラノオ他様々の花々  馬ノタテ髪のお花畑 

黒ボコ岩〜室堂まで

     
登山道横のハクサンフウロ  弥陀ガ原(水屋尻雪渓と御前峰) 湿原を過ぎ、室堂への緩やかな坂 

室堂〜お花松原

     
 アオノツガザクラとミヤマキンバイの群落  ミヤマキンバイの大群落  ミヤマキンバイ越しに御前峰
     
アオノツガザクラとミヤマキンバイの群落が続く   振り返って室堂を見る ハクサンコザクラとミヤマキンバイが続く 
     
 翠ヶ池から右に御前峰、左に剣ガ峰  雪渓を越えた所のハクサンコザクラの群生地 ハクサンコザクラの群落(左図のその後) 

お花松原周辺

     
 中央が大汝峰 クロユリ他のお花畑の前で昼食 晴れわたった空に白い雲が湧き出て 
     
 クロユリ群落越しの風景  お花畑 お花松原を後にして大汝峰分岐が近い

室堂周辺

     
 コバイケイソウと室堂山荘  コバイケイソウ越しに御前峰  ミヤマキンバイとハクサンコザクラ越しに御前峰
     
あちらこちらでクロユリが咲く   白山奥宮神社前でパチリ  コバイケイソウ越しに御前峰

花々

         
ミヤマシシウド   ヤマハハコ シモツケソウ  タカネナデシコ   ミヤマコウゾリナ
         
イワオウギ  ミヤマキンバイ  ミヤマダイコンソウ   クロユリ コイワカガミ 
         
  クルマユリ     イワツメクサ  イワギキョウ
         
 ヨツバシオガマ ミヤマリンドウ  ハクサンフウロ  ミヤマキンポウゲ   ハクサンボウフウ
         
 ニッコウキスゲ タカネマツムシソウ       

A8月8日 室堂〜御前ヶ峰〜室堂〜展望歩道〜南竜ヶ馬場〜砂防新道〜別当出合

室堂04:15〜山頂(05:00〜) 室堂(06:15、7:25出発)−展望コース−アルプス展望台(8:08〜8:15)−南竜ヶ馬場(8:50〜9:00)−エコーライン分岐(9:25)−砂防分岐(9:45)−別当出合(10:55)

3:30頃には、準備で騒がしくなる。白山神社のドラの音がする。準備を整え、小屋前で山の会のメンバー3人と合流し、山頂へ向かう。数珠繋ぎで、ゆっくりとしたペースだ。山頂に着く前に、あたりは赤く染まりだす。山頂から東は、雲が多く、アルプスのシルエットもごく一部だった。ガスが流れる中、何とか日の出も見ることができた。順番待ちで記念写真を撮り、下山する。小屋で朝食をとり、一休憩した後、室堂前で、会のメンバーと別れを告げ、南竜ヶ馬場へ向かう。平瀬道を取り、展望コースへ右折する。このあたりも、お花畑で、クロユリの群落が何箇所かある。コバイケイソウ、ミヤマキンバイなども見られる。ホシガラスが鳴く中を進む。ガスが多かったが、そのうちに少なくなって、アルプス展望台につくあたりには、別山も見えるようになる。展望台辺りは、結構なお花畑で、オタカラコウの大群落だ。その中にホタルブクロの白い一角が印象的だ。赤の***も見られ、なかなかのものだ。少し進むと、南竜ヶ馬場の高層湿原が目に入る。背景に、別山への縦走路が続き、絵になる風景だ。湿原は、イワイチョウ、コバイケイソウ、ハウサンコザクラ、ニッコウキスゲの群落が見られる。別山への縦走路分岐で、対岸に、シナノキンバイの花を見つける。今回の登山で初めてだ。そういえば、チングルマは見ることができたが、ハクサンイチゲは皆無だった。時期的には早いそうだが、これだけ雪渓が残っているにもかかわらず、全く見ることが出来ないのも不思議だ。室堂からのエコーラインは下山する人が少しいる。砂防新道に合流すると、登る人、下山する人でごった返し、思うように進めない。あまり気にならないうちに1時間あまりで別当出合に着いた。最後は、長いつり橋を渡った。
帰りは、聞いたとおり、白峰温泉総湯に入る。12時からだったが、10分前には開けてくれ、1番のり、全てのお湯も1番のりで良い気分に浸る。ソバ屋でお腹を満たし、16:00過ぎには自宅に着いた。素晴らしい花々を満喫した山旅だった。 

     
 ご来光(御前峰より)  山頂スナップ(会の3人と)  展望コースから御前峰をふりかえり
     
 展望台先から南竜ヶ馬場湿原と後方に別山  南竜ヶ馬場の湿原(コバイケイソウ、ハクサンコザクラ)  別山(中央最奥)の風景
     
オタカラコウ群落地(展望台)  別当出合前のつり橋   
         
ハクサンコザクラ(平瀬道分岐前)  クロユリの群生(同左) ミヤマダイモンジソウ (展望台からすぐ)  チングルマ(同左)  
         
 シナノキンバイ(この1輪) オオバミゾホオズキ  クサボタン  ヒメクワガタ  

今回見たチョウは、キベリタテハ、多くのアサギマダラ、ベニヒカゲ、キアゲハ、ヒメキマダラヒカゲといったところだ。鳥は、ホシガラスにイワヒバリ、アルプスでもお馴染みの2種だった。

     
 キベリタテハ(久しぶり)  ヒオドシチョウ  イワヒバリ

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作成日2013年8月11日