14)尼ヶ岳(958m)・大洞山(雄岳1013m、雌岳985m三角点):
@2013年10月10日; 例会下見、 関西百名山 2013年度山の記録の戻る
関西百名山を訪問した。守山歩こう会10月度の例会の下調べに同行した。本番は10月26日に予定。三重県津市美杉にあり、曽爾高原方面が展望できる。尼ヶ岳には東海自然歩道が通り、ハイキングコースになっている。
尼ヶ岳。大洞山はともに室生火山群に属し、山体が形成された後に浸食を受けて残った残存地形であることが多い。
尼ヶ岳という名前は。明治時代後半につけられたという説が有力で、また、尼僧が笠をかぶった姿に似ているからとも言われている。伊賀富士の通称があることからもわかるように、元々のトロイデ火山の形を今にとどめている。化石も数多く採集されている。眺望がよい山頂は、二等三角点が設置され、東海自然歩道が横切っている。中腹から上は樹木は生えず、斜面のほとんどをササが埋め尽くすように生い茂ってはいるものの、合間に多種多様な高山植物が生育しているため、自然に乏しいというわけではない。
大洞山は、(おおぼらやま)は、雄岳(1013m)、雌岳(985m、三角点)の二峰で構成され、盾状火山の死火山の山である。この山は、広葉樹と人口林で構成される山林の中に、山麓では苔むした大洞石いう火山特有の軽石を、山腹ではカタクリやエイザンスミレが、山頂付近では高山植物が見られる自然豊かな森と美しい眺望に恵まれていることで知られている。中腹を苔むした石畳の東海自然歩道が縦走している。山頂からは、西斜面においては、ススキの絨毯に覆われた草原と、その先に広がる美杉の山村のさまを見下ろすことができる一方、東側を見ると美杉町太郎生の集落の谷を挟んで対峙する倶留尊山や日本ボソなどの荒々しい山並を眺めることができる。山名の由来は、真言宗の末寺である金峯山寺真福院を訪れた修行者が持つホラ貝に、山並みが似ているからであると言われている。この真福院の参道の吉野桜の桜並木は、三多気の桜として知られ、国の名勝地にも指定されている。
守山(6:05)-下太郎生〜倉骨林道-
歩行距離 8.5km 歩行時間5:23(休憩時間含む)
守山駅を出発、三雲から壬生野ICに向かう。伊賀上野ICから南下し、名張をかすめ、津市美杉の太郎生に向かう。表示のある下太郎生から林道へ、ここで林道の分岐が多く、間違う。すぐの分岐を右へ曲がり(大洞・尼ヶ岳の看板あり)、さらに分岐を右へ(左分岐は大洞・尼ヶ岳、東海自然歩道と書いてあるが登山口に突き当たり、倉骨峠に出られない)いく。メインの道を道なりに行く格好になる。倉骨峠は、広く、少し小高いところが駐車に適している。ススキが多く、雰囲気もなかなか良い。樹林帯を進む。東海自然歩道である。20分弱で林道沿いのオオタワに、少し行くと急坂になる。その前で、山グミの大きな木があって、真っ赤な実がなっていた。味は残念ながら渋いの一言だった。15分弱で、東海自然歩道を左手にわけ、旧登山道の急坂を登る。古い道を再開するため、踏み跡を着けて下さいとの表示がある。高度が増すにつれ、視界が広がる。ススキの中、15分ほどで山頂に着く。山頂からの眺望は1級品だ。これから行く、大洞山、台高の山々が見渡せる。しばらく休んだ後、元の道を戻る。
峠に戻り、大洞山を目指す。結構急な上、木の根があちらこちらで出ている。四の峰に近くなると、ごつごつと仕た岩混じりになってくる。雨の日は要注意だ。1時間弱で雄岳に着く。東側に視界が広がり、倶留尊山、古光山、御杖方面の高見山や三峰山系、台高の山々が見渡せる。食事を取り、雌岳に向かう。15分強、すぐだ。西側にも眺望が広がり、ススキで覆われている。雄岳の右に、尼ヶ岳が位置する。山頂から少し戻り、手入れに来ている地元の方と話しをして、急な石畳を下る。東海自然歩道に出る。桔梗平だ。ここからは、東海自然歩道を倉骨峠に戻る。苔むした石畳、左右の樹林帯も同じように苔がびっしりだ。なかなかの雰囲気を味わうことが出来る。少々のアップダウンを繰り返しながら、1時間を掛けて峠についた。
尼ヶ岳
倉骨峠駐車場所 | 倉骨峠駐車場所 | 倶留尊山、奥の山塊が屏風岩、国見岳、兜山(尼ヶ岳山頂) |
大洞山(手前が雄岳、後方のピークが雌岳)尼ヶ岳山頂から | 尼ヶ岳山頂からの眺望 | オオタワ分岐 |
大洞山
四の峰手前 | 四の峰手前の風景 | 大洞山雄岳山頂、尼ヶ岳を望む |
山頂スナップ、同行したKさんとSさん(雄岳) | 雌岳からの眺望 | 同左(倶留尊山と集落、太郎生) |
4枚の写真は、いずれも大洞山中腹の東海自然歩道。倉骨峠への道 |
この時期、見られた花は、アザミ(?)、ジンジソウ、ソバナ、ゲンノショウコ等の野草が中心であった。
倉骨峠のタムラソウ? | アキグミ(オオタワ近く) | ゲンノショウコ(倉骨峠) |
ソバナ(倉骨峠) | ジンジソウ(東海自然歩道) | ?(同左) |
チョウはアサギマダラが、峠では、イチモンジチョウ、アカタテハ、キタキチョウなどがアザミで吸蜜、尼ヶ岳山頂ではウラナミシジミがいた。テングチョウもいた。
アカタテハ(倉骨峠) | ウラナミシジミ(尼ヶ岳山頂) | テングチョウ(尼ヶ岳途中) |
その他
コゲラ。背中の黒白の縞模様が特徴 | 大洞山雌岳山頂のベンチで |
GPS軌跡 Kさんからの提供
A2013年10月27日 : 例会実施 、関西百名山
倉骨峠(出発9:00)-オオタワ-尼ヶ岳山頂(9:55,10:10)-倉骨峠(11:00、10)-大洞山(雄岳)(11:53,10)-大洞山(雌岳)(12:40,昼食、発13:00)-桔梗平-倉骨峠(14:30)
例会の本番で13名が楽しんだ。。時間もほとんど同じ。この2週間ほどで様子が変わっていた。大洞山の苔むした鮮やかな緑は消えうせていた。尼ヶ岳では、真っ赤なマユミの実が鮮やかだった。時々日が翳り、風もあって少々つめたい1日だった。写真のみ掲載。
マユミの大木 | 雌岳でのスナップ写真 | 雌岳からの下り |
倶留尊山の手前、左手に倉骨峠 |
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作成日2013年11月3日