14)横山岳 関西百名山 1132m 花と蝶の山 : 2014年9月13日  2014年山の記録に戻る2014年チョウのページに戻る
 琵琶湖の北端に位置し、花とチョウの山として知られている。美しい「経の滝」「五銚子の滝」を望む白谷本流コースとブナの自然林を歩く東尾根コースを組み合わせるのがベストなコース設定だろう。雪深い湖北にあるため、年によっては4月下旬でも渓流沿いには雪が残り、五銚子の滝経由の登山道は禁止されることがよくある。ふもとのサクラの開花も4月中旬以降となる。5月の連休後半は、ウスバシロチョウが優雅に舞う時期で、透き通った翅は春の訪れを感じさせてくれる。

白谷登山口(260m) 9:05 −林道太鼓橋 9:51/9:56−経ノ滝 10:10−五銚子ノ滝 10:43/11:53 −横山岳頂上(1132m) 12:35/13:05−東峰 13:30/13:38−金居原分岐−東尾根登山口15:00−夜這ノ水 15:05/15:10−白谷登山口(260m) 15:40
       歩行距離:9.5q 歩行時間(実質)6時間35分(休憩時間含む) 

今回は、地元の山の会の例会であった。駅前に集合し、木之元ICにて高速を離れ、国道303号を杉野方面へ向かう。里山の風景や空が美しい。白谷登山口には10台は停められるスペースがある。車がすでに駐車していた。立派な小屋と案内板があり、コースガイドもそろってある。各自ストレッチ体操してから出発する。白谷の渓流を、気をつけながら2度ほど渡渉した。今年は、集中的な雨があり、沢沿いも荒れており、注意深く進む。やがて林道に出て、太鼓橋で休憩をとる。ここから更に、白谷を詰める。結構な水で、注意深く進む。木々の端くれが、沢沿いに積み重なっている。やがて、経ノ滝に出る。一息つき、急なジグザク道を歩く。細い道と急坂で、結構気を遣う。五銚子ノ滝まで、登山口から1時間40分、休みを入れ、ホッとする。ここからは、つづら折りの急坂で、岩や木の根が露出した道になる。ところどころにロープが下がっている。時々、涼しい風が吹き、心地よい。相変わらずの急坂で、小刻みに休憩を入れる。「あと300m.頑張れ」の標識、200m、100mの表示を過ぎ、やっと山頂へ着く。沢山のトンボの出迎えを受け、秋の気配を感じる。少しだが、間から琵琶湖を見ることができる。昼食をとって、元気を回復する。
集合写真を撮って東峰に向かう。ホツツジが少し咲き、稜線はそこそこの風で、眺望も良い。黒い雲が現れ、ポッツときたが、その雲も、流れ去る。北東に冠山、濃郷白山、濃越国境、奥美濃の山々、北に金糞山などの湖北の山々、そして西には琵琶湖、竹生島、余呉湖が望める。いつもの素晴らしい眺望だ。東峰で休憩する。眺望を楽しみ、話が弾む。最初は急な坂だが、そのうち、気持ちの良いブナの原生林が現れ、ずっと続く。ブナの原生林で休みをとる。この後、長い急坂が続く。滑らない様に注意しながら下る。下り疲れた頃、林道に着く。渇いたのどをいやすべく、お目当ての夜這いの水に向かう。”えっ”、水が出ていない。そんな・・・。”やばいの水”だった。こんなにがっかりとしたことは、久しぶりだった、豪雨で、取り口が崩れたか、埋まったか。全員で嘆きながら、疲れた体で林道を歩く。駐車場まで30分、一息ついて、無事帰宅の途についた。
チョウは、サカハチチョウ、イチモンジチョウ、ミドリヒョウモン、ヒメキマダラセセリ、キタテハ、ウラギンヒョウモン、などなど結構な数であった。

     
 経ノ滝  五銚子ノ滝  山頂
     
東峰への稜線から西南の琵琶湖  東峰への稜線から北(冠山、能郷白山)   ブナ林で休憩

     
白谷の渓流  サカハチチョウ  ヒメキマダラセセリ
     
 イチモンジチョウ  ミドリヒョウモンの交尾  キタテハとサカハチチョウ 
     
ツリフネソウ(白谷)   
ルートマップ


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作成日: 2014年9月27日