2)綿向山 1110m : 2014年2月23日 霧氷の山  2014年山の記録に戻る

 綿向山は、滋賀県蒲生郡日野町北畑にある標高1,110 mの山である。鈴鹿国定公園内にあり、7世紀頃から山岳信仰の対象として崇拝されてきた。鈴鹿山脈の南西に位置する。山頂には「青年の塔」が建てられている。登山ルートは表参道・北参道・水無山北尾根・竜王山経由の4ルートがある。水無山北尾根の8合目には金明水と呼ばれる水場がある。表参道の5合目には、綺麗な避難小屋がある。頂上には天穂日命社が祀られた大嵩神社があり、毎年420日に嶽祭りが執り行われる。頂上からの眺めは、東に雨乞岳を中心に鎌ヶ岳につづく鈴鹿山脈・伊勢湾をはじめ、秋冬の澄んだ日には遠く北アルプス穂高岳・木曽御嶽山・恵那山・南アルプスの塩見岳なども望見できる。山頂に設置されている展望図盤によってそれらを確認することができる。西には近江盆地が眼下にひらけ、琵琶湖の向こうに比叡山から比良山地が連なっている。1110日は、山の高さにちなんで綿向の日として、登山会が開催される。霧氷で有名で、冬の時期は好んで登られる山である。

駐車場(850905出発)-登山口(ヒミズ谷避難小屋、9:359:40)−3合目(10:2010:30、)-5合目(10:4510:50)−7合目(11:0511:10-山頂(11:4012:50、昼食&霧氷観察)−5合目(13:2013:25)−登山口(14:0014:05)−駐車場(14:2014:50出発)
  歩行時間:
3時間20

登山駐車場の数q手前のコンビニで、大阪からの4名と地元滋賀の2名が合流し、駐車場に向かった。駐車場付近は車であふれ、仕方なく先の農道脇に止める。準備を整え、出発する。川沿いの道は雪が積もり、10分ほどで歩いたところでアイゼンを付ける。登山口のヒミズ谷避難小屋までの北畑林道は、踏み固められた雪が凍りついている。接触変質帯を過ぎ、水無山への分岐がある登山口に着く。歩き、約20分。表参道は杉林で、九十九折のゆるやかな道が続く。2月に入り、2度大雪があったため、道は最初から雪道になっている。三合目で一度林道に出、左に出て、少し登った東屋で小休止をとる。さらに、植林内の九十九折れを五合目までいく。ほぼ同じようなコースである。積雪はあるが、アイゼンで砕かれ歩きやすい。小屋は立派で、屋根も赤く塗り直されている。ここからは、比良山の蓬莱ゲレンデ、比叡山、三上山が眺望できる。小屋がアクセントになってなかなか良い。五合目からは直線的で、最初は杉、そのうちブナ林に変わる。七合目(行者コバ)からは冬道の分岐点になっている。ここからは、勾配もきつくなるが、登るにつれ、霧氷が現れる。天気も次第に良くなり、青空が広がってくる。霧氷のブナ林の中を進み、竜王山への分岐を分けるとすぐに山頂に着く。山頂からは、雨乞岳を中心に鎌ヶ岳につづく鈴鹿山脈が展望できる。北方向には、御池岳が見える。山頂の積雪は、60~80p位か、霧氷の撮影で少し木々の中に入ると、太ももの奥まで入り込み、出られなくなってしまった。昼食は、準備いただいた豚汁を美味しくいただく。コーヒもおいしい。霧氷は、エビのシッポではなく、綿帽子のようで、こちらもまた良いものである。空は、晴天、コバルトブルーに霧氷の白が映え、何とも素晴らしい。滞在時間、1時間10分、霧氷見学と記念写真をとり、もときた路を引き返した。帰りは快調、歩きやすい雪道をどんどんと進んだ。今日は登山客、恐らく200名はくだらないだろう。皆、満足げでであった。駐車場所近くで、ご苦労さんコーヒを飲み、帰路に着いた。今回、豚汁を準備していただいた村上さんに感謝します。

 
 中央の白い山は雨乞岳、右手に鎌ヶ岳からの鈴鹿山系、右端に、仙ヶ岳。御在所岳は雨乞に隠れている。

中央が綿向山、右手は水無山、左手は竜王山(拝借) 山頂の祠 雨乞岳〜鎌ヶ岳
     
山頂の樹氷  綿帽子のように  山頂から霧氷越しに
     
竜王山への縦走路  山頂記念写真  

コース(同行の清水さんより拝借)


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作成日:2014年3月5日