5)小塩山 642m : 2014年4月17日 カタクリ、ギフチョウ 2014年山の記録に戻る |
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小塩山(おしおやま)は、京都市西京区にある山で、西山山地に位置する。山の東のふもとには勝持寺(花の寺)、大原野神社、洛西ニュータウンがあり、このニュータウンからはこの山の山容をはっきりと見る事ができる。また京都市中心部の眺望が良い所や清水寺からも西方にこの山を見る事ができる。山のふもとから山頂まで舗装道である京都府道141号小塩山大原野線が通っている。以前は一般車も通行が可能だったが、現在は一般車両通行禁止(徒歩では通行可能)となっている。山頂は淳和天皇の遺灰を散骨した場所とされ、大原野西嶺上陵(淳和天皇陵)がある。また山頂付近には在京都FM局の送信所が置かれ、府南部の広範囲に電波を発射している。他にもNTT、関西電力、大阪ガス、国土交通省、消防、警察等の無線中継局があり、多くの中継アンテナが建っている。 南春日町バス停を出発して西に向かう。T字路に出て、「花の寺1q」の道路標識に従い左折する。樫本神社の角で右に折れ、金蔵寺方面(2.4km)を左に分け、山手に向かう。大原野神社前を通り、更に花の寺(勝持寺)に続く石段の前を通り過ぎる。川沿いをすすみ、畑地に出る。先にあるフェンスを抜け、左手の山道に入る。立木に小塩山のプレートが吊されている。そのまま進み、幅広の林道の登りとなる。やがて渓流から離れ、山に入る狭い道になり、次第に急坂になってくる。しばらく山道を登ると車道に出合う。接する格好で、更に10分あまりで、第二の車道と接する処に出る。ここで先行する、下見に来ているKさんとSさんに追いつく。ここからは、幾分ペースダウンになる。年配のグループに追いつき、情報を得る。30分ほどの登りで、3度目の道路に出合い、横断する。しばらく進むと炭の谷のカタクリの群生地に着く。フェンスを開け、中に入ると、一面カタクリで林床が覆われている。ここが第一の群生地になる、すぐに白い花を見つけることができた。地元ボランティアの方の努力で、毎年拡大しているとのことである。親切に説明もしてくれる。白い花は、何万本に1つくらい、突然変異で出るのだと。シーズン中はロープを張り、見学コースになる。さらに行くと、通信アンテナ塔の縁を通過して車道に出る。NTTドコモの施設である。右下に専用道路を下ったところが、N谷の第二の群生地だ。大きさも花の密度も第一とほぼ同じ規模だ。ここでも白いカタクリが一輪咲いていた。二輪は、くたびれていた。元に戻り、道路を行くと、正面に淳和天皇陵が見えてくる。この手前の小高い塔の横で昼食にする。群生地で出会えなかったギフチョウが、目の前の地面で止まってくれる。飛んで行っては、また戻ってくる。二匹がテリトリー争いをして舞っている。絶好のチャンスに巡り合えた。食事を終え、第三の群生地、御陵の谷に向かう。参道横の広い道を下る。自生地を往復、淳和天皇稜を見学してから、下りにかかる。引き返して「小塩山無線中継所」の向かい、「金蔵寺・天皇陵道」の標識の下山口から下る。一度車道を横切り、22分で、金蔵寺への分岐点に到達する。分岐点で写真を撮り、2人と別れ、直接、正法寺に向かう。なおも山道を進む。孟宗竹の林を抜け、新しくできた高速道路を横切ると、真言宗の古刹、正法寺だ。桃や桜の咲く境内を通り、道路に出る。時間が余ったため、大原野神社に立ち寄る。新緑の中を進む。お参りを済ませ、朝通った道を、南春日町バス停まで戻る。時間調整のため、灰方バス停まで行った。JR向日町駅に戻り、帰った。カタクリの群生、白いカタクリ、ギフチョウ、願ってもない1日だった。 白いカタクリと群落
南春日町バス停からの行程マップ(Kさんから拝借) 2014年山の記録に戻る 作成日:2014年4月20日 |