7)大御影山 950m : 2014年5月6日 2014年山の記録に戻る2014年花・鳥・その他に戻る
 大御影山(おおみかげやま)は、滋賀県高島市と福井県三方郡美浜町との境にある標高950mの山である。滋賀県側からは、エドヒガンで有名な酒波寺の前の林道を通り、ビラデスト今津に入る。ここが登山口になる。駐車場のすぐ下に平池があって、5月下旬から6月上旬はカキツバタの写真を撮りに愛好家が集まる。一方。福井県側は、嶺南地方の最高峰になるが、国土地理院の地図には三等三角点のみが記載されている。全長50q以上の高島トレイルの山の1つになっている。登山ルートは、@ビラデスト今津から近江坂経由、A大日尾根からのコース、B河内谷林道の本谷橋付近からのコース、C福井県側の能登又谷からのコースがある。よく利用されているのは、@のコースで、山頂までは7q以上だが、春はシャクナゲをはじめとした花々が見られる人気のコースとなっている。山頂の西に大きな反射板があり、その先の大きな岩の上からは日本海が一望できる。

JR北小松(8:15、8:30)−ビラデスト今津(9:15、9:25)−平池(9:30)−大御影山登山口(9:35)−近江坂・バイパス分岐(9:55)−近江坂−合流点(10:30、10:40)−740m(11:15)−滝谷山分岐(11:25)−780mピーク(11:45)−粟柄河内谷林道出合(11:55〜12:30、昼食)−県境尾根分岐(12:40)−940mピーク(12:55)−大御影山山頂(13:15〜13:35)−940mピーク(13:50)−県境尾根分岐(14:05)−粟柄河内谷林道(14:10)−780mピーク(14:25)−滝谷山分岐−740mピーク(14:45)−近江坂・バイパス分岐(15:15)−バイパス−合流点(15:25)−大御影山登山口(15:35)−ビラデスト今津(15:50、16:00出発)
    行動時間 6:25、歩行時間 5:15、休憩時間 1:10 歩行距離 15.4km、累積登高(下降) 1,085m

 連休最終日で、交通渋滞を心配したが、時間通りJR小松駅に集合する。161号線を北進し、箱館山スキー場とビラデスト今津の看板で161号線を離れ、家族旅行村ビラデスト今津に向かう。途中、少々わかりにくい酒波寺の前を過ぎる。4月中旬には、エドヒガンの大木が見事である。ここからは1本道である。八重桜が咲き、道路上は散った花びらで覆われている。入口で、環境協力金300/1人を支払い、標高505mの駐車場に止める。準備をして、平池に下る。池の奥には、一面にカキツバタの葉が伸びてきている。3〜4週間ほどで開花を迎える。右に道を分け、杉林の中をしばらく進むと大御影山登山口の表示に着く。標柱に書かれた「古道近江坂」は、高島市今津町と福井県若狭町を結ぶ峠道である。林床には、所々にミヤマカタバミが咲いている。見事な杉に感心しながらしばらく進み、渓流を渡ると登りになる。往復14kmの登山道が始まる。しばらくすると、イワカガミの群生が現れる。特にバイパス分岐からの近江坂(右手)が多く、赤、白、ピンクと見事な咲きっぷりだ。写真に忙しく、何度も止まり、予想以上に時間を使う。やがて、近江坂とバイパス道が合流する。ここは琵琶湖が眺望できる見晴らしの良いところだ。イカリソウが咲いている。眺めは良く、海津大崎の右手に竹生島が見える。晴天だが、春特有の春霞で遠くまでは見渡せない。近江坂をさらに進む。ここからは、イワウチワとバイカオウレンが見られる。所々でオオバキスミレがかわいい花を咲かせている。傾斜はゆるやかになる。やがて、ブナが現れ、740mピークを過ぎ、浦谷山分岐あたりに来ると、シャクナゲが見られるようになる。進むほどに道を覆うように咲いている。時期はピッタリ、見事な咲きっぷりに皆からは素晴らしいの感嘆の声が出る。一面の花で、葉が見えない木もある。想像以上の素晴らしさに、写真に時間をとられ、30分余り時間が余計にかかる。林道出合まではまだまだかかる。780mピークを過ぎる。イワウチワは密度をまし、群生地が次々と現れる。そのうち、カタクリが増え始める。カタクリは林道出合に多くあるが、山頂まで続く。新緑の緑がまぶしく、所々で咲くタムシバの白が引き立つ。林道出合まで、2時間30分、予定より30分遅れだったが、この花では致し方ない。林道で昼食にする。清水さんに湯を沸かしてもらい、それぞれの好みでスープやコーヒーを楽しむ。斜面にチシマザクラがあり、可憐な花が満開である。カタクリも結構見られる。昼食の後、山頂をめざし、尾根筋に登る。ここにも、オオバキスミレを見つけた。イワウチワ、カタクリは続く。しばらくして、東の大谷山・抜土からの高島トレイルと合流する。グループの一団が休んでいて、やり過ごす。ここから、30分あまり、見事なブナ林の分水嶺の県境尾根を歩き山頂に到着する。山頂表示のすぐ近くでイワナシが咲いている。かがみこんでの撮影だ。皆で記念撮影をし一休みとなる。少し北西へ歩くと、関西電力の反射板が立っている。すぐ奥に大きな岩があり、そこまで足を伸ばす。ここからは日本海が見えるはずだか、春霞、遠くは見えなかった。山頂からは、北に延びる尾根があり、素晴らしいブナ林が続いている。福井県の白谷登山口からのルートになる。20分余り、山頂で楽しんだ後、引き返す。下り坂、快調のペースである。取り残しの写真や、遠くに見える三重岳や北の大谷山を確認しながらの下山になる。下りは、バイパスを経由する。日差しがあり、緑が冴えわたる。登山口まで2時間、予定ぴったりの行程時間だった。素晴らしい花の道を歩き、皆、大満足の1日だった。帰りも県内の道は順調だった。皆さま楽しい1日でした。

春の花
     
 赤のイワカガミ  白のイワカガミ  ピンクのイワカガミ
     
 登山道沿いに続くシャクナゲ  アップ写真  優雅なシャクナゲの花
     
ウラジロヨウラク   白っぽいイワウチワ キンキマメザクラ
     
 イワナシ  オオバキスミレ  カタクリ

         
 ウスギヨウラク  イカリソウ  バイカオウレン  イワウチワ  タムシバ
         
 ムラサキヤシオ  オオカメノキ  エンレイソウ  コネズミ  ヒメウラナミジャノメ

鳥とチョウ、風景写真(清水さんより拝借)
 
   
 ヒガラ  シジュウカラ 曲がりくねったブナ 
     
 大谷山方面  海津大崎と竹生島  山頂写真
行程MAP(清水さんより拝借)


2014年山の記録に戻る
2014年花・鳥・その他に戻る
作成日:2014年5月9日