8)綿向山(竜王山周遊コース) : 2014年5月10日 2014年山の記録に戻る2014年花・鳥・その他に戻る

滋賀県蒲生郡日野町、鈴鹿山脈の南西に位置する。山頂には「青年の塔」が建てられている。登山ルートは表参道・北参道・水無山北尾根・竜王山経由の4ルートがある。表参道の5合目には、最近塗りなおされた避難小屋があり、夢を呼ぶ鐘がある。頂上には天穂日命社が祀られた大嵩神社があり、毎年4月20日に嶽祭りが執り行われる。頂上からは、正面に雨乞岳があり、その左手に鋭角の鎌ヶ岳とそれにつづく鈴鹿山脈が連なる。天気が良ければ伊勢湾が見え、秋冬の晴天には、はるか遠くに北アルプス連峰(穂高岳)、御嶽山、恵那山、南アルプス連峰(塩見岳他)などが確認できる。設置されている展望円盤で山容がかかれており、一つ一つ確認することができる。反対には、近江平野がひらけ、琵琶湖の対岸には比叡山〜比良山系が連なっている。
ここから縦走できる竜王山(りゅうおうやま)は826mの標高であるが、雨乞岳への分岐から下ったところからは、シャクナゲ、イワカガミ、イワウチワの群落があって、5月には華やかな雰囲気に包まれる。途中の鉄塔ピークからは、鈴鹿の山々の眺めも結構いける。(ウイキペディア、観光案内より引用)

綿向山駐車場(8:25、8:35出発)−竜王山登山口(9:05)−千畳平(9:46)−竜王山山頂(9:58、5)−第一鉄塔(10:20)−オンバノフトコロ(10:28)−三峯山(10:35)−917mピーク(11:03)−962mピーク(11:45)−雨乞山分岐(12:10)−綿向山山頂(12:20〜13:13、昼食)7合目(13:40)-5合目(13:51〜13:56)−あざき小屋(14:12)−登山口(ヒミズ谷避難小屋、14:41)− 綿向山駐車場(14:58)
  歩行時間:約5時間10分(休憩時間含まず)、 歩行距離 

Kさんの車に、順次乗車し、1号線経由で綿向山の向かう。今日は、いつもと違い、竜王山から始める。西明禅寺に向かう林道を進む。集落の、今は使っていない小規模の段々畑を縫うように歩く。登山公園で表示に従い、右折、30分かかって、登山口に着く。結構な登りの中、黙々とあるく。新緑が鮮やかで、ミズナラ林だ。足元には、カンアオイが目立つ。1輪のイチリンソウを見つける。ミヤマカタバミはあるが、花がついていない。途中、なかなか雰囲気の良い林になる。千畳平とある。少し急な階段を登れば、ヤマツツジの咲く竜王山に着く。階段はニシキゴロモやシハイスミレがある。写真と小休止のあと、三峯山に向かう。里山の歩きといった雰囲気だ。見晴らしの良い、鉄塔2つを過ぎ、オンバノフトコロとある表示を過ぎれば、三つ峯山山頂だ。見通しも悪く、特に何もない。917mピークの前ぐらいから、足元は、イワカガミの群生が目立つ。赤、ピンク、白い縁どりのものなど目を楽しませてくれる。竜王山から1時間でピークに到着する。行く手にピンクのホンシャクナゲが見えだす。進むにつれ、密度が増す。結構な規模で、正直驚いた。イワウチワは時期が過ぎていたが、目を凝らして歩き、やっと1輪見つけた。左右には、ミツバツツジのピンクも混じる。アップダウンンを何度か繰り返し、急坂を2度登りやっとのことで、綿向き山と雨乞い山の分岐のある、熊笹で覆われた稜線にたどり着く。ここからは、すぐ前に、綿向山の山頂が見える。この分岐を過ぎると右手に、曲がりくねり、下にトンネル抜けになったブナの変木(通称、幸福のブナ)がある。この下を通り抜けると幸福になるとある。分岐から、笹の稜線をたどり、10分ほどで綿向山山頂に着く。風が結構強く、少し下りたところで昼食にする。正面に雨乞岳、その右手に鎌ヶ岳から、水沢岳、さらに奥の仙ヶ岳まで、鈴鹿山脈が見渡せる。左手は、杉峠から、イブネ、深谷山の雨乞岳から派生する稜線が見える。この時期は、春霞で、遠くの御嶽山やアルプスは到底見えない。下りは、表参道を下る。階段からは、目の前に鮮やかな緑の木々の奥に水無山が見える。9合目を過ぎるとなだらかになり、水無山の分岐点にあたる8合目を過ぎるころから、ブナ林が一層鮮やかになる。7合目の行者堂まで、28分、見晴らしの良い5合目小屋までは41分と、青空の中を快調に進む。3合目付近にある、あざみ小屋の前を通り、林道に下りる。ここから、30分弱、ヒノキとスギのうっそうとした道を進み、登山口のヒズミ谷避難小屋に着いた。ここから駐車場は川沿いをすぐだ。ツマキチョウではないかと思わせる白いチョウがかすめていったが良く判別できなかった。下見であったが、竜王山から綿向き山の尾根筋は、ホンシャクナゲ、イワカガミが続く素晴らしい道だった。その他、タチツボスミレ、シハイスミレ、久しぶりのフモトスミレがあった。竜王山山頂まではカンアオイが多く、昔、ギフチョウが見られたとあるが、環境はあったのだと認識した。また、イチリンソウも見ることができた。

     
 竜王山登山口  竜王山山頂(後方は雨乞山)  雨乞山・綿向山分岐からの山頂
   
 ブナの珍変木(幸福のブナ)  山頂記念写真、一人はカメラ操作  昼食場所からの雨乞山と鎌ヶ岳、その稜線


     
 ホンシャクナゲ(後方は、杉峠から派生した、イブネ・深谷山方向)  ホンシャクナゲ(917mピーク以降続く花の道)  たった一輪残っていたイワウチワ
     
 イワカガミの群生地が続く  久しぶりのフモトスミレ  (スズカ)カンアオイ

         
 イチリンソウ  ヤマツツジ(竜王山山頂)  ニシキゴロモ  シハイスミレ  ミヤマシキミ
         
 シキミ  マムシグサ  キケマン  ヤマルリソウ  ミツバツツジ

ルートマップと高度図(Kさんより拝借)


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作成日: 2014年5月11日