13) 三草山(大阪府能勢町) 564m : ゼフィルスの森、ヒロオビミドリシジミ、ウラナミアカシジミ、ウラジロミドリシジミ
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三草山は大阪府豊能郡能勢町と兵庫県川辺郡猪名川町の府県境に位置(ただし、山頂の二等三角点設置場所は能勢町上杉並びに長谷の両地区にある)する、標高564.0mの、ナラガシワなどの広葉樹を主体とした雑木林に多種多様な生物種が暮らすなだらかな独立峰の山である。その自然の豊かさと生息する希少種の存在を保護する目的から大阪府自然環境保全条例に基づく府緑地環境保全地域の指定を受けているため動植物の採集はできない。山のすぐ北の才ノ神峠には8本の道路が通っていて、能勢町最古の道標も残っておりかつては重要な道路があった事がうかがえる。実際、近世には灘へ向けて行く杜氏や、有馬温泉へ向かう湯治客が通い続けた道でもあった。山の北側には日本棚田百選に選ばれた長谷の棚田が広がっている他、山裾を中心に、付近には、木喰上人の笑いの木仏を最も多く保有していることで知られる東光寺などの社寺や岩坪古墳などの古墳等の歴史・文化遺産が分布しているこの山の麓にある神山という集落には慈眼寺という寺がある。この寺の観音堂の前に建つ宝篋印塔は、もともと、この山の山頂付近にあった三草山清山寺という推古天皇の時代に日羅なる僧侶が開基した寺にあった物である。
そのような中で、地元能勢に住むこの山付近の雑木林の地権者が先祖代々から引き継いだ雑木林の形式を残す意向を示したことで保全事業を開始する事となった。1992年6月には、その同意を基として、三草山の南東側のナラガシワが多く繁茂する約14.48haのエリアについて、財団法人大阪府みどりトラスト協会が地権者である稲地生産森林組合(約5.15ha)、平野共有林(約4.93ha)、神山共有林(約2.39ha)、上杉共有林(約2.00ha)の所有者と、30年間の地上権設定契約を交わし、生えている木を買い取ることとした。1992年9月には、大阪府内では、見慣れないナラガシワを含む里山的景観を残しており、更に、チョウ類の仲間で非常に限られたエリアにのみ分布することが確認されているされているヒロオビミドリシジミをはじめとするミドリシジミ類の貴重な生息地となっていることを理由に、その雑木林が三草山ゼフィルスの森という名前でそれらの保全を図る事を目的に大阪府緑地環境保全地域の指定を受けた。(ウイキペディアより)

守山自宅(7:50)−栗東IC−京滋バイパス−京都大山崎 −亀岡IC − 能勢町神山ー 道路わきの空き地に駐車(9:35、9:42出発)−三草山山頂(10:25〜10:40)−ゼフィルスの森一帯でチョウ撮影(10:45:〜14:45)−駐車場所(15:05、15:10出発) 

 登山というよりは、この時期に見られるヒロオビミドリシジミを求めて急遽車を走らせた。滋賀県からは、京滋バイパスを利用して、そのままを直進、亀岡ICで高速を降り20数qで登山口に着く。保護の会の方が調査活動をされていたため。思いのほかの成果となった。 ゼフィルスの森は保護のため、採集は勿論、安易な立ち入りは厳しく制限されている。話をしながらの撮影もなかなかに有意義だった、登山に1時間15分、チョウ撮影に4時間程度を使った。山頂からは北摂の大船山や妙見山が見られた。11時過ぎからは晴れ間ものぞき、テリトリーをはるヒロオビミドリシジミのオスが綺麗だった。撮影できたチョウは、ヒロオビミドリシジミ(オスメス)、 ウラジロミドリシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラナミアカシジミ、アカシジミ、イチモンジチョウ、ナミヒカゲ、
ヒロオビミドリシジミ、ダイミョウセセリ、アオスジアゲハ、ナミヒカゲ、オオチャバネセセリなど
   
唯一のメス
 
     
その他のチョウ
     
 ウラジロミドリシジミ  アカシジミ   ウラナミアカシジミ
     
 ミズイロオナガシジミ オオチャバネセセリ  イチモンジチョウ

山頂からの眺め
     
 大船山が中心に  妙見山方向  平坦な山頂(二等三角点)
行程マップ
(国土地理院の地図を引用)
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作成日: 2015年6月20日