26和泉葛城山 858m : 2015年12月13日 2015年山の記録に戻る関西百名山に戻る
 和泉葛城山(いずみかつらぎさん)は、大阪府と和歌山県の境にある、標高858mの山。和泉山脈~金剛山地の120キロにわたる逆L字型をなす「金剛・和泉葛城山系」を構成する山として受け取られている。大阪府と奈良県の境にある大和葛城山もそれに連なる。和泉葛城山は、葛城連峰の中心として昔から親しまれている山である。和泉葛城山は古くから信仰とのかかわりの深い山である。山頂には、八大竜王社と呼ばれる神社が二つ坐している。片方の大阪側の神社は、正式には、「高龗神社(たかおがみ)神社」であり、葛城一言主を祀っている。その昔、石造の宝殿と鳥居は、岸和田藩主岡部氏が寄進したと言われている。現地説明板には葛城神社とあるが、中古よりこのような名称は存在しなかった。「石の宝殿社」、「八大竜王社」も通称である。高龗神社大神とは黒龍大神のことで闇龗大神(白龍大神)の御二柱で対となる。雄略天皇21年(477年)、男大迹王(継体天皇)が越前国の日野、足羽、黒龍の三大河の治水の大工事を行われる時に、北国無双の暴れ大河であった黒龍川(九頭龍)の守護と国家鎮護産業興隆を願って、こちらの御二柱を御祀りされた記録がある。そのすぐ南の紀州側に背中を合わせるように坐しているのが、正式な八大竜王社である。類似した造りの石造の宝殿が鎮座しているが、これは修験道の「葛城二十八宿」のうちの「龍の宿」における「峰の竜王」を祀ったものである。山頂北側の斜面にブナの天然林が広がっている。ブナは本来冷涼な気候帯で生育するが、ここのブナ林は生育の南限に近く、さらに八大竜王社の社有林として伐採を禁じられていた。そのため、奇跡的に残っていたという理由で、1923年に国の天然記念物に指定されている。山頂には、展望台があり、そこから大阪平野・紀の川市山麓が一望できる。夜になると関西国際空港が輝いて見える。また、天体観測などにも適していると言われている。ハイキングコースも整備されていて、岸和田市には、2つのハイキングコースが用意されている。牛滝山(うしたきさん)から登る場合は「お地蔵さんコース」、塔原(とのはら)地区から登る場合は「ブナ林コース」となっている。その他、貝塚市蕎原(そぶら)から登るコース、犬鳴山温泉から紀泉高原スカイラインを使うコースもある。車でのアクセスルートは充実しており、山頂付近まで乗り入れることができる。 山頂付近には駐車場と売店がある。
今回は塔原から登り、牛滝山に下山した。前回(2001年12月1日)は蕎原(そぶら)から登り、犬鳴山温泉に下山している。(ウイキペディアより)

守山駅(7:31)-大阪駅(8:26、8:34環状線)-新今宮駅(8:50~8:57)-岸和田駅(9:21、9:32南海バス)-塔原(250m)(10:00、10:10出発)-枇杷平(530m) (10:50~10:55)-大ブナ樹(790m) (11:35)-山頂(858m) (11:35)-展望台(854m)(12:05~12:50)-山頂(858m)(12:50~13:00)-ブナ群生地(12:50~13:00)-林道(830m)(13:15)-21丁地蔵(751m) (13:35)~地蔵さん登山道~430m地点(14:05~14:15)-林道出合(390m)(14:20)-7丁地蔵、沢(350m)(14:22)-錦流の滝(14:25~14:30)-一ノ滝(14:40~14:45)-大威徳寺(290m)(14:45~15:05)-牛滝山バス停(15:05~15:10)-牛滝温泉、いよやかの郷(15:15~15:20)-牛滝山バス停(15:25、15:36南海バス)-久米田駅(16:16、16:20)-大阪駅(17:13、17:30新快速)-守山駅(18:21)

  歩行時間4時間00分 (休憩時間1時間15分含まず)、歩行距離:11.1㎞ 累積登高:779m

 守山駅から大阪に出て、南海を利用し、集合場所の岸和田駅に到着、7人がそろう。参加経験のあるYさんの一行4人とあいさつを交わす。登山口の塔原までバスで30分ほど、バス停にはサイクルの数人が休んでいた。林道利用の山頂を目指す一行だ。湿った林道を進み、すぐに本谷林道を分け、葛城山の道に入る。広葉樹林の中の道を進む。紅葉は過ぎ、梢だけの木々と、常緑樹の中で、最初は薄暗い。200mおきに石の標識が出てくる。枇杷平まで40分、参拝道の面影が残り、石灯籠が残っている。山頂まで2.2㎞の石の標識が置かれている。ヒノキの樹林帯が続く。一旦は舗装された林道を横切り、階段の道を登る。玉冷泉の表示が出てくる。足元にはササが一面にあり、なかなかに良いコースになる。この山の特徴である天然記念物のブナ林が現れる。大木のブナに沿う格好で展望デッキがあり、ここから辺りを見る。ブナ林の中、ササの道を進む。しばらくで、蕎原(そぶら)からのコースが合流する。左手はブナ林コースで前に階段、葛城神社に続いている。参拝し、龍王神社を通り、その裏にあたる和泉葛城山の山頂に着く。三角点と思われる石、山の会の登頂記念の札が枝にかかっている。撮影をして、一旦は階段を下り、見晴らしデッキに出る。ここからは龍門山の台形状の山容が紀の川の先に見える。お昼は、展望台にし、一旦、車道を下り、表示に従って展望台に登り返す。先の4人の一行が昼食中だった。スパイラルの階段を登り展望台の上に出る。先の龍王山が南、東に関空らしき橋と建物がうっすらと見える。ここ最近、12月とは思えない陽気で、眺望も霞んでいる。下のデッキで昼食タイムになる。今回のリーダーのMさんが持参してくれたコーヒーや果物、参加者持参のお菓子を賞味しながら楽しいひと時を過ごす。来年の計画も話題になる。山頂に戻り、ブナ林コースの中をしばらく進む。ブナ林とササの道を進み、展望台で見事なブナ林を鑑賞する。その後、林道牛滝線を21丁地蔵まで20分ほど歩く。車が時々通る。赤い前掛けの21丁地蔵から地蔵さん登山道に入る。これから7丁地蔵まで、木の階段の単調な道を歩く。ほぼ直線状で何回か曲りが入る。所々、滑りやすい足元になる。途中、休憩を入れ、歩き35分で林道に到着する。7丁目地蔵。地蔵コースから離れ、沢沿いの道に入る。錦流の滝から一ノ滝まで残った紅葉と見事な落ち葉の道になる。一ノ滝には一旦道をはずれ、滝壺に出る。大威徳寺境内は溪内は紅葉も残り、敷き詰められたモミジの落ち葉と相まってなかなかに風情がある。多宝塔や本堂を眺め、牛の像、愚痴聞き地蔵の石像を楽しむ。バス時間まで少しあったため、牛滝温泉、いよやかの郷を歩いた。この後、久米田で下車、JRの久米田駅から大阪に戻った。晴れ間の穏やかな1日だった。皆様お疲れ様でした。

脚注
1)牛滝山大威徳寺:
岸和田市にある天台宗の仏教寺院。紅葉の名所として名高い牛滝山の山中に位置する。室町時代建立の多宝塔は国の重要文化財に指定されている。験道の開祖役行者(役小角)が牛滝山に開いたと伝承される山岳寺院で、古来、葛城修験道の霊場として尊崇を集めてきた。寺号は、比叡山の学僧であった恵亮が、境内にある「三の滝」での修行中に滝の中から牛に乗った大威徳明王が現れたのを見、その姿を彫って本尊として祀ったことが由来とされる(大威徳明王像は通例、水牛の背に騎乗した姿で造像される)。空海も当山で修行をし、多宝塔などを建立したと伝える。多宝塔は室町時代に再建された後、戦国時代の兵火を潜り抜けて、現在に伝わっている。近世までは真言宗と天台宗の兼学寺院であった。かつては多くの子院を有し、真言系の本坊と、恵亮の流れを汲む天台系の穀屋坊との間で開基をめぐる争いもあったが、明治45年(1912年)に至り本坊も天台宗となった。(ウイキペディアより)
2)地蔵さん登山道:
1丁ごとにお地蔵さんが立っている。大威徳寺境内には『是より葛城山へ31丁』と刻まれたお地蔵さんがあり、山頂のブナ林の中に31丁の地蔵さんがある。
 ブナ林展望デッキを後に  和泉葛城山山頂  地蔵さん登山道の地蔵
 
 錦竜の滝 下から一ノ滝、二ノ滝、三ノ滝 牛滝山大威徳寺の金堂 
     
 見事な紅葉  愚痴聞き地蔵  境内の様子

行程マップ(清水さんより借用)

(国土地理院の地図を引用) 
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作成日: 2015年12月15日