7)御池岳 : 2015年4月12日  フクジュソウ  2015年山の記録に戻る
 滋賀県東近江市の鈴鹿国定公園内にある、標高1247 mの山で、三重県いなべ市と多賀町の境界に位置する。鈴鹿山脈の最高峰である。山は古生層の石灰岩からなり、藤原岳とともに鈴鹿山脈の北部石灰岩地帯に位置する。南北約3km、東西数百mの広い平らな山容の山頂部は「テーブルランド」と呼ばれている。山頂部には多くのドリーネの池とカレンフェルトが点在するカルスト地形が見られる。最大の池は、日本庭園近くの元池で、その南東には真ノ池がある。山頂部は丸山とも呼ばれ、山頂の西端には、ボタンブチ及び天狗の鼻と呼ばれる崖の上の展望地がある。山頂からは御在所岳など鈴鹿山脈のほとんどの山が望める。遠くには、伊吹山、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスや恵那山などが望める。鈴北岳との鞍部にある鞍部付近の平坦地は笹枯れが進みコケ類が絨毯のように敷き詰められ、「日本庭園」と呼ばれている。(ウイキペディアより)
 この山のフクジュソウは、霊仙山や藤原岳ほど有名ではないが、結構なものだ。鈴北岳から鈴ヶ岳に行く途中の斜面と鈴ヶ岳に群生地がある。花の密度は一級品で、見事である。彦根城の桜の時期に合わせるのが良いのだそうだ。今年は花が早く、フクジュソウの状態が心配である。昨年はそれは見事な咲きっぷりだった。f鞍掛峠だが、昨年の同じ時期には滋賀県側からのみしか行くことができなかった。今年は三重県側からも開通し、登山口は車で溢れていた。

守山駅前集合(7:30、7:35出発)−多賀北信号コンビニ合流(8:40、9:15出発)−鞍掛峠(9:30、9:40出発)−鞍掛峠(10:05)−関電・中部電力鉄塔(10:10〜10:20)−1058m地点−鈴北岳(11:10〜11:20)−群生地(11:30〜12:25、昼食&撮影)−鈴ヶ岳(12:50〜13:00)−鈴北岳(13:35 13:40)‐御池岳最高点(14:15〜14:35)‐鈴北岳(15:05)−関電・中部電力鉄塔(15:40〜15:45)‐鞍掛峠(15:50)−駐車場(16:10)
歩行時間: 約4時間30分 、歩行距離 11.3km  累積登高 1000m

 昨年と同じ、4月12日の御池岳になった。4月になって連日天気に恵まれず、ピンポイントの登山日和になった。
 守山駅で3名をピックアップ、合流場所の多賀北信号コンビニに集合した。総勢11名、賑やかだ。鞍掛峠に向け出発する。峠の駐車場は満杯で、少し下りた幅広い道路脇に止める。それにしても車が多い。三重県側からの道路開通効果だろうか。天気は曇り空で、予報とはやや違っている。峠までの杉林のとこには、ミヤマカタバミの白いツボミが見られる。。分で鞍掛峠に出て、少し先の鉄塔下で一休みとする。峠前と稜線に出たあたりから、カタクリが目につく。開花にはまだまだ早いが、毎年のように増えているようだ。峠からシロモジが続く。黄色い小さな花も咲き始め、根元から何本にも分かれ、特徴的だ。すぐに泥だらけの道になる。今年は雪が多く、雪解け水でぬかるんでいる。慎重に登る。木々の間をコガラが飛び交っている。登り始め、オオルリも見えたようだが私は見られなかった。そこを通り抜け、1058mピークを登りきると、下草で覆われた草原に出る。正面に鈴北岳の稜線、右手に尖った鈴ヶ岳が目に着く。5月に訪れた時には、草の上で寝転がった。山頂への稜線横は雪渓が多く残っている。白のシルエットがなかなか良い。ここからは、見晴らしの良い稜線歩きとなる。1時間40分をかけ、鈴北岳まで登る。山頂でMさんから差し入れのリンゴを頂く。何とも美味しい。山頂からは、霊仙山が見られる。山頂にかけ白くなっている。天気が良ければ、その奥に、白い山容の、白山や能郷白山が、右手には御嶽山も見える筈なんだが残念だ。曇り空で、気温があまリあがらず十分に花ビラが広がっていない心配があったが、相談し、群生地を目指し、鈴ヶ岳に向け稜線をたどる。先には、琵琶湖がうっすらと見える。その先の湖北の山や竹生島は見えない。15分ほど行った斜面の一面には、フクジュソウの花が敷き詰められている。ここで昼食をとった。花の時期はやや遅く、少々期待外れになった。昼食とコーヒを楽しみ、綺麗な咲き具合の花を探すが、色あせていたり、開花していないなどイマイチだった。さて、戻るか、この際、鈴ヶ岳まで行くかとなった。多少のフクジュソウも期待できるし、私も久しぶりになる。皆も迷うことなく、鈴ヶ岳を目指す。荷物はデポし、コルにおり、急坂を登りだす。半分を過ぎるころからフクジュソウが出てくる。意外に新しい。綺麗な色で、今が絶好のタイミングだ。石灰岩の間に咲いている。以外にもたくさんの花で、密度もなかなか濃い。先ほどの反動か皆一生懸命撮影に夢中になる。写真を撮りながら登って行くうちに山頂に着く。記念撮影、鈴北岳、丸山を撮影した後、デポしたところに戻る。鈴北岳に戻り、一休憩する。天気も良くなってきて青空が見える部分が出てきた。日本庭園の中を通って、御池岳へ向かう。こちらは苔が絨毯のように敷き詰められ緑が映えて美しい。所々で、残雪がある。辺りの風景は日本庭園と呼ぶにふさわしく、素晴らしい。谷への分岐を右手に取り、最高峰の丸山に向かう。急坂ではないが、最後は、石灰岩のごつごつとした岩がある。山頂は北の見晴らしがイマイチだが、少し進めば北の鈴鹿山脈が一望できる。足元にボタンぶちも見える。5月になればアカヤシオのピンクがまばゆいばかりに目に入るだろう。やや左手にうっすらと藤原岳、正面やや右手には綿向き山とおぼしき山容が目に入る。写真撮影、一休憩する。帰りは、元来た道を引き返す。最後は、雪渓を突き切って近回りをする。鈴北岳からは、すっかり回復した中を下山する。道悪のところを迂回し、50分強で峠への分岐、さらに23分で駐車場に下りた。花に恵まれた1日だった。
皆さん、お疲れ様。
キクザキイチゲがひっそりと 正面が鈴北岳 1058mピーク前の草原、後方に伊吹山が見えるはずだったが
フクジュソウの群生地にて 群生地から鈴ヶ岳へ向かう 鈴ヶ岳
     
鈴ヶ岳から御池岳・鈴北岳を見る 鈴ヶ岳山頂手前のフクジュソウ群生地 同左
     
日本庭園からの御池岳    御池岳への途中 日本庭園を鈴北岳へ戻る

コースマップ(清水さんより拝借)

                    国土地理院の地図から引用
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作成日:2015年4月13日