19) 余呉トレイル(栃ノ木峠〜河内山〜中河内) 河内山 647m、籾ヶ岳 752m :2016年8月21日 2016年山の記録に戻る、 余呉トレイルは、ウッディパル余呉と余呉トレイルクラブが発行する高島トレイルの詳細マップに記載されている。中央分水嶺トレイルと淀川水源の森トレイル/中河内塩買い道の2つに分けられている。主なコースである 夜叉が池〜三国岳〜上谷山〜音波山〜栃ノ木峠〜庄野嶺〜椿坂峠〜大黒山〜柳ヶ瀬山〜行市山と続く道は全長約40kmに達する。地元ウッディパル余呉と余呉トレイルクラブが中心となって、トレイルの整備を行っているが、表示はほとんどなく、かすかな踏み跡やテープを頼りの、慎重な踏破が必要となってくる。 今回は、雑誌に紹介された中河内〜庄野嶺越〜河内山〜稜線〜籾ヶ岳〜栃ノ木峠〜音羽山〜下谷山前の分岐〜大音羽〜針川への林道口〜中河内の1泊2日周回コースの半分を栃ノ木峠から河内山、庄野嶺越を経由して中河内に下山した。両方に車をおき負担を軽くした。8月に入り、連日30℃を越す真夏日が続く中での登山となって、消耗も激しかったが無事下山することができた。 守山駅前(7:10 出発〜名神栗東IC〜木之本IC〜栃ノ木峠(9:20)〜車1台を中河内集落に駐車〜栃ノ木峠(9:20出発)−籾ヶ岳753mピーク余呉高原スキー場最上部(9:55、10:10出発)−稜線上の広いところで昼食(11:21〜12:00)−608mピーク−鉄塔(12:18〜12:28)−巡視路(12:44引き返し)−元の鉄塔(12:55)−稜線分岐(13:00)−622mピーク(13:55)−河内山(14:56〜15:05)−庄野嶺越(15:43〜15:53)−中河内集落(16:24) − 栃ノ木峠に車回収−中河内集落(17:00出発) 帰りにすぐ近くの湧水の所で取水 守山駅で集合、高速を利用して木之本ICでおりる。車の少ない365号線を一気に栃ノ木峠まで行く。峠には淀川水源の石碑が立っている。下山口の中河内に1台の車を置くため戻り、改めて栃ノ木峠から出発する。余呉高原スキー場の右手の舗装された道を歩く。しばらく進み、右手に大きく迂回する道から離れ、ゲレンデを横切る。管理道路があり、籾ヶ岳753mピークと思われるアンテナもどきの高い施設を横目にリフト最上部で小休止をとる。この途中のゲレンデ上部からは、365号を挟んだベルク余呉スキー場が見える。 この先の稜線の取っ付きが表示されていないが、登りやすい部分から登ると、踏み跡が崖に沿ってあり、杉林の中に金属製の矢印表示が出てくる。ここからの稜線はそれほど広くなく、踏み跡らしき道をたどり南に歩きだす。多少のアップダウンはあるが概ね平坦である。ただ、道らしい道ではなく、踏み跡がなくなるところも多く、方向をGPSで時々確認しながらの歩きになる。樹林帯の中とはいえ、風もなく汗が噴き出る。この時期花は期待できないが、同行者がナツエビネを見つける。稜線を歩く間、何度か出てくる。やや時期外れとはいえ、薄紫が清楚な感じである。樹林帯とはいえ、木々の間から時々敦賀湾の展望が広がる。すぐ横の今庄365スキ−場の鉢伏山を見ることができる。稜線は広葉樹林帯でブナも多い。踏み跡の確認に結構気を使う。時々道を外れるが、また踏み跡に戻る。稜線をずっとと言うわけでなく、時々巻いた格好になり、注意が必要である。 設定の608mピークまでと当初は考えていたが、12時前になり、やや広場になったところで昼食休憩とする。昼食は30分ほどで、Tさんからコーヒーをご馳走になる。クロアゲハ、ルリシジミ、(サト)キマダラヒカゲ、セセリチョウが飛んでいるが止まってくれない。ここからすぐで608mピークだが、移動中は確認できなかった。しばらくで鉄塔が出てくる。ササをかき分け鉄塔に出る。草はなく、視界が広がり、トレイルの後半の稜線、河内山が確認できる。鉄塔から綺麗な道が出てくる。広く、手入れされた道である。迷うことなくこの道を進む。やがて、右手に稜線が確認され、本来のトレイル道であることがわかる。今の巡視路の先(電線)は、河内山のところまで続いており、巡視路をたどれば行けるかと思ったが、急に下りになり、網谷の林道に下りることになる。とりあえず、鉄塔に戻り、鉄塔から少し戻ったあたりの分岐路を探すことにした。50m〜100mほど戻ったササの藪から道が分かれ、小高い稜線を巻く格好で一旦は下り、登り返すことで稜線上に出ることができた。表示もなく、このルートの最も注意を要するところである。 ここからは踏み跡が確認でき、622mピークを目指す。遠くからはあのあたりだと検討がつくが近ずくとわからなくなってしまう、稜線は小刻みのアップダウンでピークの特定はなかなか難しい。 河内山へは稜線上の右の斜面を行く格好になり、鞍部に下る。左手に池が確認され、道らしきものが続いているが、直進する。やがて鉄塔が現れ、先ほどの電線の続きになる。メインの道は右手に出ているが、膝までくらいのササの中をまっすぐに進む。あたりはブナ林で雰囲気が良い。小高いところに出ると、木の先に河内山と表示がある。小休止と写真を撮って一息つく。水が乏しくなる人、少々疲れが出てきた人など、口数が心なしか少なく感ぜられる。トレイル地図によれば、庄野嶺越まで1時間、更に中河内まで1時間とあるが、結果はそれほどでもなかった。山頂辺りはブナの原生林、足元はササで覆われ、雰囲気が良い。秋の黄葉の時期は素晴らしいだろうと思われる。 ここから踏み跡は比較的しっかりで、尾根筋に沿って下って行く。アサギマダラがゆっくりと飛んでいる。下りということで皆も元気が出てきたようだ。40分で庄野嶺越に着く。何とも奇妙なコンクリート風の建造物がある。ここから先の道は、昔、敦賀に続く塩買いの道でつながり、山に生きた人たちの歴史のあるところだそうだ。この建造物は、その名残りであろうか。 庄野嶺越に下りた先には南東方向に大黒山がどんと構えている。椿坂峠から登山道が出ている。ここからの道は古道らしく、深く切り込んだ道で、枯葉が敷き詰められ歩きやすい道となった。一気に中河内まで下山といったところだ。途中、葉っぱの上でとまったゴイシシジミを撮影した。道は木々で覆われ、やや薄暗く感じるほどだ。 中河内には自動販売機がなく、住んでいる人の話では、少し先に湧水があるとのことで、水は後のお楽しみということにして、汗でズブ濡れの服を着替え、峠まで車を回収に行く。中河内に戻り、帰り支度をして、湧水の所に車を走らせる。夫婦がペットボトルに汲んでいる最中だったが、好意で12名が美味しい水を味わう。気持ちも落ち着き、やっと無事に下山で来たことを自覚し、ホッとする。来た道を戻り、木之本ICから高速に入り、神田PAに寄り、出発の守山駅に戻った。 確認できたできた。チョウは、クロアゲハ、ルリシジミ、(サト)キマダラヒカゲ、セセリチョウ、アサギマダラ、ゴイシシジミだった。
コースMAP(同行のKさんより拝借) 2016年山の記録に戻る 作成日: 2015年8月25日 |