23) 高島トレイル(黒河峠〜芦原岳〜乗鞍岳) 芦原岳842m 乗鞍岳 865m :2016年10月16日 2016年山の記録に戻る、 高島トレイルは、愛発越(あらちごえ)から今津の最初の山である乗鞍岳を経て、朽木の三国岳に至る全長80kmに及ぶ山の道で、日本海側と太平洋側を区切る中央分水嶺の中心部分にある。トレイル中には、 乗鞍岳、三国山・赤坂山、大谷山、大御影山、三重嶽、武奈ヶ嶽、二の谷山、行者山、駒ケ岳、百里ヶ岳、三国峠、三国岳といった山々が繋がっている。トレイルを歩けば、琵琶湖と若狭湾が見渡せ、昔に利用された山道を活用し、地元の人達が長きにわたって整備してきた登山道を5町1村の合併を機会につなぎあわせて誕生した。 今回は未踏の黒河峠から北に乗鞍岳までを歩いた。紅葉にはまだまだであったが、秋の好日、ブナ林を気持ち良く歩いた。 守山駅前(6:20 出発)〜道の駅〜マキノ黒河林道駐車場所(8:00、8:05出発)−黒河峠入山口(8:57〜9:00)−猿ヶ馬場付近鉄塔下(9:26〜9:30)−P015鉄塔鉄(10:00)−P016ピーク鉄塔(10:17〜10:22小休止)− 行動時間:8時間 歩行時間:約6時間40分 、 歩行距離:14.64q 累積登高:905m 守山駅に集合し、マキノに向かう。最近は整備が行き届かず、マキノ黒河林道は舗装道路の切れる奥は通行禁止となっている。ただ、最近は注意を守らず奥まで入る車があるようだ。ただし、よほどの車高がない限り、深く掘れた未舗装の道路を聞くのは勇気がいる。駐車場所から黒河登山口までおよそ2300mで結構な歩きだ。緩やかな登りの道で、大きなわだち(水で深くえぐられている箇所)が結構あって、普通の車ではなかなか難しい。赤坂山・三国山への登山口にトイレがあり、黒河峠入山口である。結構広い場所で、何年か前まではここで車を止められた。紅葉には程遠いが。広葉樹林の中を入って行く。しばらくで急な坂になり、雰囲気の良いブナ林になる。登りきると緩やかなアップダウンになって、なおもブナ林を行く。稜線に出るあたりが猿ヶ馬場だそうだが、目印もない。ほどなく見晴らしの良い鉄塔下に着く。ススキ越しに三国ヶ岳、これから行く縦走路が見える。小休止を取り、ツゲの映えた道を進む。大きく右に曲がった道を行くと足元にはイワウチワが多くなる。ヒノキの中の急な階段を登りきるとP015の鉄塔に着く。大きな鉄塔である。電線も張ってあるが、その先とその前で終わっている。何のためと訝しくなる。鉄塔下は芝生の広い場所で、大谷山〜赤坂山〜明王禿〜三国岳のトレイルが一望できる絶好の場所である。さらに進んだ急登の後のP16鉄塔もさらに視界が広がる 。、若狭湾と敦賀の市街も眺望できる。野坂山も特徴的な山容で市街地の左手に見える。ここからは一旦下るが、気持ちの良い稜線歩きだ。ツゲ、下草は枯れたシダ、カエデも多い。ブナ林は相変わらずで、坂を少し登り、15分ほどで芦原岳の分岐に着く。ここから数分で芦原岳で、寄り道し、写真を撮る。今日のコースの2番目の標高になる。元の分岐に戻り、杉林の中を下る。右手に杉林が分かれ、間のシダのある場所に出る。鉄塔建設で樹木を切った大きな場所である。行先には、電波塔が3つ見える。手前の二つは大きい。少し離れた先に小さい電波塔があって、今日のお昼の場所である。その先の登った先が乗鞍岳である。鉄塔下で小休止を取った後、ブナ林の中を下っていく。足元には低木やイワウチワがびっしりだ。雰囲気の良いブナ林を、稜線の左裾を歩く格好で進む。道中、一生懸命、キノコ(ナメコ)を探すが、全く見つからない。ブナ林の道を少し登りきると、電波塔があるススキの原に出る。舗装した道があるが、進みのなかを通って、3つ目の電波塔を目指す。そこそこの登りで、鉄の梯子が2つ連続してある。15分で着く。見晴らしも良く、上から見るススキの原もなかなか良い。琵琶湖に沿って比良山系、竹生島に伊吹山が望める。思い思いに弁当を広げる。山頂はここから一登りの10分ほどである。リュックをデポして山頂に向かう。見晴らしはほとんど同じであるが、昔の電波塔の建物が無粋である。登りの途中からの方がが、余呉湖や賤ヶ岳〜山本山、伊吹山の眺めが良い。写真を撮り、しばらくおしゃべりをして元来た道を戻る。天気もよく、気持ちの良い歩きを続け、元来た道を帰った。昨年は、愛発越(あらちごえ)から乗鞍岳を往復したが、これで未踏部分は埋められた。
コースMAP(同行のKさんより拝借) 2016年山の記録に戻る 作成日: 2016年10月19日 |